2022/02/27

経済政策 ・・・(1)誰もわかっていない  経済学の確立、学者の政治参加の時限禁止 (武田邦彦先生)



本日の収穫(3749文字) 

今日はですね
経済政策の方に踏み込みますけれども
実はですね 経済っていうのは
経済学っていうのがあるんですけどね
経済学は経済学の先生が怒るんですけどね
まだ学問にはなってないような
気がするんですね
つまり経済学はですね
必要性に迫られてやってるわけですから
別に経済学自身が
無意味だっていってるわけじゃないんですよ
経済学は大いに発達しなきゃいけないんですが
例えば今年ねー
景気が良くなるのか悪くなるのか
自分はお金をお金として持ってたらいいのか
土地を買った方がいいのか
外国のファンドを買った方がいいのか
全く有用なことを教えてくれない
なぜ教えてくれないかっていうと
学問っていうのはですね
実はみんな学問っていうのと
学者とか色々混合してるんですが
飛行機を飛ばすと 私いつも言うんですけど
飛行機を飛ばすという時にですね
この飛行機が落ちるかどうか分からないんですよ
材料学がまだ完成してないんで
上空に行ったら尾翼が割れて
落ちちゃうかもしれないんですよ
言ったらですね
普通はそれは学問の段階じゃないんですよ
じゃあもうちょっと学問をちゃんとして
材料学をちゃんとして
上空に行っても破壊しないように
してくださいねっていって飛行機が飛ぶんですね
それはどうしてかっていうと
その材料学に参加している
その材料学の専門家がですね
ほぼ全員 ほぼ全員なんですが ほぼ全員が
なるほどそれでいいとそういう考えでいいと
データもこうなっていると
いう風になるのが確率なんですよ 学問の
だから我々は食品にしても
電気製品にしても電気製品に触ったら
すぐ感電するかどうかわからないなんていうですね
そういう状態じゃないんです
そのためにはね
経済学は非常に難しいのは
例えば 今年経済学がちゃんとするためには
コロナがどうなるかとか
そういうのも分かってなきゃいけないんですね
それからもう一つはですね
未来というのは
学問は本当は触れちゃいけないんですよ
なぜ未来について
学問が言ってはいけないかっていうと
未来っていうのは人間が予想できないんです
だからそれはヘーゲルがヘーゲルの哲学が
ちゃんと言ってるんで私じゃないんですが
そのミネルヴァのフクロウは
夕暮れに飛翔するっていうのは
未来のことは学問は言えないんですよ
だって大地震が起こるかもしれない
これもわからないわけですね
戦争が起こるかもしれない
もうその可能性が
色んな可能性がいっぱいあるわけですよ
その中で自分勝手に今年何が起こるかって
いうことを仮定することできないわけですね
いい例が
2020年の1月18日に日本経済新聞が
今年はオリンピックイヤーだから
それが景気にどうなるかっていうので
詳細に検討しています
ところが2020年はコロナが流行したので
オリンピックが延期になりましたね
そうするともう
その経済学っていうのは予測学なのかと
それとも予測通りにいった場合に
経済はどうなるかっていう類推なのかと
いうことになるわけですね
それがまず一つ
要するに未来予測ができないのに
経済は常に未来のことをいうと
学問は本当は
過去のこと言わなきゃいけないんですね
過去が確立したら
未来にも多少いけるっていうことなんですね
それからもう一つはですね
例えば非常に基本的なこと
国家が通貨を発行したらインフレになるか
これは財政均衡論とかですね
現代貨幣理論って難しい言葉で言ってるんですが
簡単に言えば経済にとってはお金を
どのくらい刷るか 刷るかっていうか流通させるか
信用をどういう風に作るかというのは
非常に重要なもう根本中の根本なんですよ
需要と供給の関係で値段が決まるとか
そういうやつと同じように
ところが現在ですね
政府は二つで対立してるわけですね
要するに首相は財政均衡論 慎重派でいくよと
それから自民党の政調会長は積極財政でいくよと
こんなの180度と違うんですよ
それが同じ自民党の中でも
経済政策が決まらないんですね
じゃあこれ文句言ってもしょうがないから
どういう風にするかっていうと
やっぱり様子を見ながら
先に進むっていうことができないんですよ
個人で言えばお金を持ってた方がいいか
土地を持ってた方がいいか
ファンドを買った方がいいかって
よく聞かれるんですけれども
三分の一ずつにすると
なんで三分の一ずつにするかっていうと
経済学がないからなんですよ
経済学があれば いや経済学があるってことは
大変なことなんですよ
これ経済学者を非難してんじゃないんですよ
未来を予測する学問っていうのは
今のところまだ成立してないですから
その責任を経済学に
かぶせたってしょうがないんですけども
経済学が常に未来を
求められるっていうところにね
経済学者はやっぱり言った方がいいんですよね
我々は学者だから
未来は予測できませんと言った方がいいんです
ということは
どういうことかって言ったら
学者の政治参加の禁止なんですよ
要するに経済学が未来を予測できるということの
学問的な実証が得られるまでは
次元的に禁止するっていう風にしないとですね
混乱をさらに それでねテレビなんかが
またそういうのを持ち上げるんですよ
この前も出てました誰か有名な人で
私もテレビで対談したことなんかあるんですけどね
その人が今年はもうひどい
経済的にひどい年になるって言ってるんですよ
じゃあその人はいつも毎年そう言ってるんですよ
毎年ひどいことにならない
ちゃんと株価もなんか三万円近くなったり
なんかしてるんですが
もう今年は株が大暴落するとかですね
もう大変な 大変なことになると
大変なことになるって毎年言ってるんですよ
それからよくありますよね
今から十年ぐらい前盛んにですね
そういう経済学者は一旦こう何ていうんですかね
懺悔してからの方がいいですね
中国がもう破綻する
中国は破綻するってもう言い続けて
今中国は台湾に
攻め入るなんていってるぐらいですからね
まだ破綻してないんですよ
今でも危ないですよね
大手のこのなんていうか
土地関係建築関係が潰れそうになってるんですが
まだ中国が今のところ共産主義社会の中で
酷いことになるかどうかまだわかってないんですよ
十年前に中国が破綻する破綻するって
本を書いて結構儲けた人が
その儲けを返してくれって
言いたくなるんですね
だからその経済政策で
一番難しいのはですね
経済学が確立してない
これ経済学者の責任じゃないですよ
もう繰り返し言いますけど
未来を予測する学問は
どんな学問も成立してないんですよね
これはあの 非常に典型的な例が
1970年の石油ショックを起こした時の
成長の限界っていう
マサチューセッツ工科大学の先生が書いた本ですね
これはちゃんと本の中に書いてありますよ
未来予測だからできませんと
だけどもこういう風
現在の状態が続くならばって書いてある
何の発明もなく何の改良もなくということは
ノーベル賞もやめた方がいいんですよね
それから学者が新しいことやったらいいか
どうかも分からないんですよ
分からないんですよ
だからメドウズっていう人が
メドウズ教授がその成長の限界
成長には限界がある その後ですね
実態は成長に限界がなかったんですよ
何でかっていうと発明発見
社会の変化があるからなんですよ
発明発見社会の変化があればですね
それをメドウズが
勝手に仮定するわけいかないじゃないですか
あの頃 新しい油田ができるんだとか
それから自動車が
全部電気自動車の全自動になって
誰でもものすごく少ないエネルギーで
走ることができることはわかんないじゃないですか
そんな高級なことばかりじゃなくてですね
今エアコンがすごくもうほとんどの家庭に
エアコンが付いてますが
その当時のエアコンは
ヒートポンプ式じゃなかったから
えらく電力がいるんですよ
じゃあメドウスが勝手に
ヒートポンプ式のやつが成功するとか
それから脱硫技術が発達して
空気がきれいになるとか
それから全自動自動車になるとかっていうことを
仮定できないじゃないですか
彼は経済学者っていうか
まぁ経済学者でもないんですけど
コンピュータ計算学者ですけどね
できないじゃないですか
今の地球温暖化もそうなんですよ
将来のことっていうのはですね
できないんですよ
それで今の地球温暖化で
非常に私が不信感を持っているのは
将来こうなる
将来こうなるっていうことばっか言ってて
過去は学問の対象なんですよ
だから過去のCO2温暖化ガスの量と
過去の気温の比較を どんどんどんどん
地球温暖化で学者っていうんなら
地球の気温を支配する要因は何かと
例えば 二酸化炭素って
温暖化ガスであるっていうことになるためにはね
過去の二酸化炭素の量と過去の気温の比較
それからその他の
要因がいっぱいありますよね
それを出していかなきゃいけない
今みたいに年の気温だけ測ってですね
それで年の気温はもちろん
エアコンのためにあったかくなってますよね
その他に熱がある それからアスファルト
敷いちゃって熱の循環はないわけですね
アスファルトじゃなくて土であれば蒸発の時に
539キロカロリー出ますからね
596かなー 出ますからね
ですから地表は冷えるわけですよ
蒸発ごとに冷えるわけですね
それで冷えたその時の熱が上空にいって
上空で放出するっていう循環が行われるんですが
そういう循環は行われない
つまりここで言いたいのは
経済政策のまず基本は
このブログで暮れにお話しましたけど
誰もわかっていない 誰もわかってないから
経済は慎重に
やらなければいけないということであります

2022年2月15日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦 先生

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