本日の収穫(3816文字)
今日はちょっと変わった話をさせていただきますが
人間の体は民主主義っていうんでですね
人間の体は一体民主主義なのかどうかと
これは政治の形態が民主主義であるべきか
独裁主義であるべきか
基本的には民主主義と独裁主義ですよね
今の中国が独裁主義
今のアメリカがほぼ独裁主義
今のロシアもほぼ独裁主義ですね
日本もほぼ独裁主義なんですね
じゃあ独裁主義と民主主義これを人間の体で示すと
どういう区別になるかっていうとですね
頭がこれが正しいとか
これをするとかいうことを決めて
体がそれに従うというのがこれ独裁主義ですね
頭なんていうのは
人間の一番上の方にあってですね
別に何か考えることができたって
歩くこともできないし
ご飯食べることもできないし
生きていくこともできないわけですから
司令塔みたいなもんですからね
これが威張っちゃいけないわけですよ
ところがですね そういう風に
学校で教えてるっていうこともあるんですが
人間の体は脳が判断して
大脳が判断してっていうのがいるんですよ
それで脳科学の人なんかもですね
その凄く教条主義ですからね 独裁的なんですよ
脳科学の人が独裁的であるっていうのは
もう僕は会ってもそう思うんですね
話してもそう思うんですよ
それはどうしてかっていったら
脳が独裁主義だからなんですね
僕はどっちかっていったら
体が人間の行動を支配してると思ってるもんですから
ですから徹底した民主主義者でもあるし
民主主義が一番いいと
こういうように思ってるわけですね
どうしても人間はですね 脳で
今日例えば昼になったらラーメンが食べたくなる
ラーメン食べたくなるっていうのは
脳がラーメンを食べようと思うからだと
いう風に錯覚してるわけですね
これは学問はですね
浅く学んだ人っていうのは大体そうなんですよ
どうしてかっていうと確かに脳が
ラーメン食べに行こうという風に言って
ラーメン食べに行くわけですからね
その意思っていうのがさ
人間の意思っていうのは
脳が決めてるっていう風に思っちゃうんですよ
しかしそれはですね
学問的には恐らく違うんです
なぜかっていうとですね 脳がこれはだから
養老先生のバカの壁って言うと
ちょっと言い過ぎなんですが
脳が命令してるんですよ
もちろんラーメン食べに行こうって
命令してるんですけども
よくよく学問をやりますとね 学問っていうのは
そういうことを教えてるんじゃないですね
脳がラーメン食べに行こうという風に
決めたのはどこかっていう
もう一つ奥まで考えるのが
これ学問なんですね
じゃあ昼近くなりますね 11時半頃になりますよ
今日ラーメン何食べようかなと思うでしょう
そうするとですね
脳は別に何食べたっていいんですよ
だって脳は消化もしないし何もしないんですから
運動もしないわけですから
そうすると体の方でですね
ラーメン食べたくなるところが
なきゃいけないんですよ
それは舌 味を味合うを舌なのか
消化を司る胃なのか
それとも栄養を吸収する腸なのか
それとも それの結果その筋肉を使う
手足とかそういうとこなのか
それとも感情を司る心なのかって
こういう問題にまずなるわけです
それ考えなかったら何のために人間の意思を
研究しているかどうか分からないですよね
最近 最近っていうか
ずっと昔からの研究を見ますとね
やはり体はどうも民主主義ですね
体が要求するとかよく言うじゃないですか
体が求めるとか
例えば喉が渇くなんか全くそうですよね
喉が渇くっていうのは
別に喉が渇くっていう表現で言ってるだけで
喉が渇いてるんじゃないんですよ
体全体に水分が不足すると
それを喉の神経の方に移して
喉が渇いてるように感じるわけですね
脳が別に命令してる訳じゃないんですよ
喉が渇いたという状態は
我々は喉から知るんですね
喉が渇いてるよということを
頭が判断するっていうだけなんですよ 最後に
喉が渇くのは
体の各細胞の水分率が下がるからなんですよ
それで各細胞から水を送ってくれ
水を送ってくれって言ってくるんですよ
もしくは血液の水分量が減るので
それでもう少し水分を要求してくれって
喉に言うんですよ 喉にですね
喉に言うか頭で言うかってのはこれ
議論があって細かいことを問題にする
細かいことを問題にして
大きなことを考えない人は
こういう時にね 自分が
あ!しまった あそこを考えてなかったなつって
慌てて それを調べるんじゃなくて
そう言ってる人を非難するっていう風に
いきますからね 人間は
いずれにしても喉が渇く
そして脳が水を飲もうと思って一応脳にこう
あなたの体が水を要求してるからちゃんと
そこのとこやってねっていうのが喉なんですよ
脳が あ!そうか
それじゃあ あそこにいって
水道の栓を開けるかとか
ここの水道は臭いからなーちょっと
臭いからということも多分細胞からなんですが
どっかに行ってお湯を沸かして
それを冷やしてから飲もうとかね
そういうこと考えるわけですね
全てそう さっきのラーメンもそうですね
どういう栄養が欲しいかっていうのを
各細胞から希望がいってですね
胃だかそこら辺にいってですね
それで胃とか 舌が舌かな?
舌が今日は
ラーメン食べたいなっていうことになるんですよ
それで11時45分ぐらいになると
その人の頭が今日はラーメン食べに
行こうってことになって それで言語を使って
おい!一緒にラーメンを食べに
行かないかってこういうことになる訳ですね
ラーメンを食べようという意思が
頭から浮かんでくることはないんですよ
それはお寿司でも和食でも
肉が食いてえなっていうのも同じですね
それと一緒ですね 行動も
行動もそうですし
それから寝る時の寝れるか
どうかっていうのもそうですね
もちろん寝れるかどうかなんてのは
もちろん体であって
よく寝れる方法っていって
この前読者の方からご紹介いただいて
ちょっと試しにやってるんですが
顔の筋肉から緊張させて緩める
今度は腕の筋肉を緊張させて緩めるっていう風に
やっていくと五分以内に寝れると
つまり寝るというのは
脳が寝ようとして寝るんじゃなくて
体が眠たいという状態を
作るっていうことなんですね
体が眠たいという状態を作る
だから人間の体が民主主義なんですよ
つまりボトムアップなんです
脳が指令して我々は人生を送ってる訳じゃなくて
ボトムアップ
つまり体の細胞とか そういうのが
これも慶応大学の前野先生なんかは
小人 体の中の小人と言ってますけどね
小人と言っても細胞と言っても
同じなんですけども
細胞っていうと ちょっと細胞じゃなくて
神経も神経細胞ですけどね
そういう意味で細胞っていうのが
一番科学的かもしれませんね
小人って言ってももちろんいいんですよ
体の中にある小人がこうしようという風に
決めたらこうなる訳ですね
それで細胞同士も
もちろん連絡しているわけです
これは私の言葉で言えば絡合なんですね
多細胞生物っていうのはですね
一つ一つの細胞が独立してるんですよ
これ日本と同じなんですよ
一人一人の国民が独立してるんですよ
国民の欲することをやるのが政治なんですね
ですから当然民主主義なんですよ
民主主義じゃない形っていうのは
一応考えられないんですね
ソ連ですね ソビエト連邦が
あった時の共産党っていうのは
再興?とかいっちゃってですね 一個一個を
あたかも民主主義の形を取ろうとしてました
現在北朝鮮人民民主主義共和国って
いうんでけど民主主義ですよね
中国も中国共産主義人民共和国かなんか
民主主義が付いてるんですよ
だけど民主主義じゃないですよ
だってトップの人が独裁で決めるんですから
これは独裁主義って言った方がいいんですよ
それは別に独裁主義は恥ずかしくないですよ
独裁主義っていうのと
民主主義と二つあるだけで
しかし何で朝鮮民主主義共和国っていうか
人民民主主義共和国っていうかっていうと
自分たちが独裁主義だから
それを民主主義っていう
言葉で隠してるっていうだけでは
僕は人間は隠さない方がいいと思いますよ
そのままですね いったがいいと思います
ここで言いたいのは
人間の体は民主主義だっていうことなんですよ
だから民主主義ってやっぱり本質的なんですね
それを汲み上げる力ですよ
僕が体壊したのは反民主主義だからですよ
つまり私ね 一か月入院して何も食べなかったらね
体が少し変わっちゃってですね
今まで何してもあんまり感じなかったんですよ
油のものすごくばっかの牛肉食っても
みんなが気持ち悪いっていうのに
僕はあんまり気持ち悪くないし
つまり感度が鈍かったんです
つまり体の状態を
自分で感じることができなかったので
脳が支配する通りに行動してたら
病気になっちゃったっていうことなんですね
女性の人は民主主義ですから みんな
自分の体に聞いて体が欲してるものを食べてますね
それから注意もしてますよ
だからこれからの今も
中国も民主主義じゃないでしょう 独裁主義
アメリカも独裁主義
ロシアも独裁主義ですからね
主要国は全部独裁主義ですから
独裁主義から民主主義に変わるのは
やっぱり人間の体を
よく理解することじゃないですかね
ですからここで炉端の話で
人間の体は民主主義
自分の意思があるわけじゃないんですよ
前野先生の話だったら
体の中の小人が命令したように
頭が調整しているだけっていうわけですね
これはアフォーダンス
ギブソンのアフォーダンスとかですね
そういうものでよく示されていますが
日本人は日本人の歴史的な背景で
遺伝子とアフォーダンス
外的影響によるその人の意思決定の
システムっていうのがありますからね
それに基づいてやってるっていうことで
これはなかなか考えて役に立つし
また自分が幸福かどうかっていうことにも
大きく関係すると思います
2022年3月25日
#武田邦彦 先生
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