本日の収穫(3347文字)
ヒバリクラブでも
一番難しいところに差し掛かりまして
ちょっと家庭の問題が
途中になったんですけれども
どうしても頭の中にこの一番難しい問題が
もううようよしておりましてですね
なかなか先に進めなくなってしまったので
いっそのこと一番難しい問題はもうここで
一応整理をしてですね
気分もすっきりして先に進もうかなと
いう風に思いまして
一番難しい問題っていうのを出してきました
これは何はともあれ錯覚なんですね
日本人の持つ錯覚なんですよ
この錯覚っていうのはですね
聞けば あーそうかとは思うんですが
あまりに長い間 学校時代から今日に至るまで
ずっと錯覚を教えられてきた
錯覚が報道されてきたもんですから
なかなか難しいんですね これは
これが我々の日本の政治を狂わせ
人生を狂わせ楽しい家庭生活を奪い
和気あいあいとした
かつての職場も奪ったんですね
この奪って日本人を
どんどんどんどん不幸にしていく
その原因はこの錯覚にあるわけですね
基本概念の違いとここに書きましたが
つまりヨーロッパ・中国文化と
日本文化の基本概念が違うんですね
それでまたこの日本人の中で
日本を駄目にしようと思ってる
と思ってると思うんですけども
ヨーロッパとか中国の基本概念を持ってきて
それが正しいように言うことによってですね
日本人を不幸にしたいと自分が有利に
なりたいって言ってもいいんですけどね
そういう人が多いんですね
それを今日は最初ですから
全体像だけなんですが
事実の認識の仕方 力の考え方 所有の考え方
元々国というものの考え方
それから尊敬心というものを
どういう風に持ってるかっていうことなんですね
えーとですね 事実についてはですね
これはトランプ大統領の選挙の時に
ブログなんかに書いたんですが
トランプ大統領の票を
バイデンと書き直したわけですね ある程度
これが問題になったけども
アメリカではあまり問題にならない
これはアメリカのすごくちゃんとした人に
何回も聞いたんですが
結局ですね
事実をどう認定するかっていうわけですね
中国のことは皆さん知っているように
日本ではですね 事実は事実なんですよ
事実と違えば事実じゃないんですよ 嘘なんです
ところが中国やヨーロッパはですね
目的を達成すれば事実も本当になるってやつです
これは中国見てて割合よく知ってますよね
もちろんイギリスだとかフランスのことを
よく知ってる人は納得すると
これは事実に対して全然違うんですね
ですからバイデン大統領という投票を
トランプ大統領 あ!ちがう
トランプ大統領の票をバイデンと書き換えても
バイデンが最終的に大統領になればいいんだ
アメリカ人が言ってましたね
それから次は力ですね
ヨーロッパも中国も力のある方が強い勝ちだと
価値がある しかも偉いということですね
だから男と女では
必ず男の方が偉いっていうのが
中国とヨーロッパの考え方ですね
日本はそうじゃないんですよ
力に関係なく人間は人間ということなんで
男性と女性が平等なのは
世界で日本だけだったわけですね
他の国は男性が女性を所有するという関係でした
これも随分何回も繰り返しました
それから今度は所有の問題ですね
所有の問題がまた面白いんですよ
日本人はですね
人のものは人のものなんですよ
だから日本は外国にも
ほとんど侵略しませんでした
そういうと豊臣秀吉のって
こう出てくるんですが
一回とか二回はそういうことあるんですけどね
二回あるかな?一二回あるんですけども
それはイギリスがちょうど
日本と同じような立場にある国なんですが
海外に戦争に出た回数っていったら
日本の百倍以上なんですよ
これはどうしてかっていったら所有は
日本人は人のものは人のものだから
無理やり取っちゃいけないっていう
考え方ですね
中国もヨーロッパも人のものは自分のものだから
自分が必要であれば
奪い取っていいっていうそういう考え方ですね
それから国っていうのも非常に大きいんですね
日本国は二千年前
二千年前って言うと またちょっとわずかな
いちゃもんをつける人がいるんですけども
千五百年でも千八百年でもいいんですが
長い間日本国でした
我々は日本人であるという気持ちを持っていますが
ヨーロッパも中国もですね
地域はヨーロッパの地域
中国の地域
中国の地域ってなかった志那の地域ですね
地域があっただけで
そこには国はなかったんですね
ヨーロッパでもそのローマ帝国とかですね
ハプスブルク家とかですね ブルボン家とか
そういうのがあっただけですね
だから貴族の領土っていうのがあったわけです
時にそれがものすごく大きくなると
今の国を数カ国こうなんか
占有してるっていう場合もあったし
小さなイタリアみたいにもうミラノ公国とかが
いっぱいあるということもありました
中国ももちろんそうですね
漢唐宋元明清って言いますけど
その途中に十六国とか色々あったわけですが
三国志とかですね
それがあったわけですが
地域が定まってられる
国があったわけじゃないんですね
ですから国ができたのは
日本は二千年前だとしますと
大体フランスのフランス革命が二百年前
フランス革命のあとナポレオン戦争があって
各国が国という意識を
持つようになったわけですね
貴族政治から国の政治へと
いう風に変わったわけですね
ですからこれが全く違うんですよ
だからもう考えてることが違うんですよ
日本人はもう頭から日本国
日本国とか思うんですけど
ヨーロッパとか中国の人はですね
まだ国というのはないんですね
ですからそうなる
それから最後に尊敬と書いたんですけども
その地域も 国っていうのは
日本しかないんですが
その地域のトップ日本で言えば天皇陛下
大統領とかですね 王様とかですね
天子 中国では天子の
墓が暴かれなかったのは日本だけなんですよ
墓を暴かない要するに
祖先を尊敬しているっていうのは日本だけなんですね
日本は時間が繋がってるんですよ
大昔の時間から縄文時代・弥生時代
古墳時代とか飛鳥・奈良時代
平安・鎌倉ってずっと繋がってるんですよ
同じ国ですから
だから天皇陛下の墓は全然暴かれない
天皇陛下がどんなに貧乏でも
天皇陛下が軍隊を全然持っておられなくても
ちゃんと尊敬の心っていうのは変わらないんですよ
これはものの価値観なんですよね
それに対して中国は有名ですよね
王朝が変わる
国じゃないんだからしょうがないんですけど
王朝が変わる事に
墓が暴かれるということなんですね
全然違うわけですね
ヨーロッパもちろんそうですね
例えばなんかの王朝が滅びてしまったら
その王朝のことを考える人は
誰もいないわけですね
そういうことでトップの墓は常に
暴かれるっていうのが日本以外の国なんですね
そうしてみますと
我々が生活をし人生を送っていく上で
極めて重要な概念ですね
事実をどう認識するか
力づくの社会なのか
人のものは自分のものなのか
それとも人のものは人のものなのか
自分は何という国に住んでるのか
それとも国のない単なる
臨時の政府みたいなところに住んでるのか
それから誰をどういう風に尊敬するのか
それは時間をわたっているのかってことですね
これはもう重要ですね
歴史その国の今のギリシャの人は多分
古代ギリシャとは切れてるんですよね あれ
だからその自分の国の
ギリシャとは思ってないと思いますよ
これはどこの国でもそうですね
だってない なかったりできたり
なかったりできたりするわけですからね
ですから当然それは
国という風には呼べないわけですよね
ですからこれだけ違いがある
これをどのように我々は
考えていくかっていうのが一番難しいんですね
それでこれは学校でですね
これに基づいて教えてくれれば
まだ我々は基礎的概念がありますよね
人間は生まれてから
自分が経験上 新しいことは
最初に教えてもらったことが
正しいと思う性格がありますね
ですから生まれた時にその家がキリスト教なら
キリスト教を信じますし
イスラム教ならイスラム教を信じるって
こういう風になっちゃうんですね
別にイスラム教とキリスト教を比べて
どっちだっていうことは普通人間はやらないですね
ですからヨーロッパ
現在では日本の文化にヨーロッパの違う
こういう事実・力・所有・国・尊敬と
いうものをやりますからね
尊敬ってのは金と言ってもいいんですけど
権力って言ってもいいんですけど
そういうものに対する考えが大きく違う
これをですね どのように克服し
日本社会が幸福に溢れる国になるかっていうのが
僕は一番難しいと思っております
2022年2月19日 (ヒバリクラブ)
#武田邦彦 先生
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