2021/11/27

「命令」は言い訳 一人一人が魂を! 山下奉文陸軍大将の遺言 現在の方が命令を強調する  特に上司より本人が。 (武田邦彦)



人生でも色々な その素晴らしい本とか それからまぁ 色々言ってる話に触れるんですけども そのうちで私が本当にこれは 一生忘れることができないなぁと思ったのが 戦争の時にシンガポールの攻略の司令官をやった 山下奉文その時陸軍中将 後に陸軍大将になりましたね この人は私は大変に立派な人だと思うんですが いろいろその陸軍の中では まぁいろんな意見もあったようで 必ずしもその彼の能力とか覚悟と言ったものに沿った 出世をしたわけでは まぁだけど陸軍大将ですからね まぁ立派なもんなんですけど 思うところもあるんですが 彼はそのシンガポールでものすごく戦果を挙げて 本当にこう太平洋戦争 大東亜戦争のなかではですね シンガポール攻略戦というのは イギリスが約300年ぐらいですね 世界中を席巻して植民地を作ったものに 最後の一撃を与えたっていう意味で 歴史的にも もの凄く大きい シンガポール要塞って言うのはもう絶対に落ちない まさかアジアの小国の日本がですね イギリスのシンガポール要塞を落とすとか その時 マレー沖海戦って言うのがあったんですけども それでプリンスオブウェールズ これは当時のイギリスの旗艦ですね 旗の艦と書く 一番大きい それでプリンスオブウェールズという その皇太子という イギリスの皇太子って言う名前がついてるわけですね それとレパルスという戦艦と 日本の飛行機が雷撃と爆撃で沈没させたと これはチャーチル首相がですね プリンスオブウェールズ アジアが大切だから このプリンスオブウェールズをですね まぁ虎の子だったんですけども その軍艦をシンガポールに送ったという経緯もありましてね 大変な戦果でした それでこの間 山下奉文陸軍大将は僕の感じだと その後 もう少し陸軍の中枢に 行くべき人だったと思うんですけども まぁ色々なことがあったんでしょう 人事ですからね それで一旦は官職にいて それから戦争が終わる少し前に フィリピン方面軍司令官として フィリピンに着任したわけですね 結局 敗戦して戦犯となり 有罪判決を受けて絞首刑になりました これは非常に酷いことで アメリカの残虐性って言いますかね アメリカには文化がないなぁっていうことを思う 一つのあれなんですが 通常は軍人ですからね 負けても勝っても お互いによくやったと これは私がよく言うように 日露戦争の旅順攻略戦でですね 乃木大将が多大な犠牲を出しながら ステッセル将軍が守る ロシアの旅順要塞を落としたんですけども 落とした後  若干負傷をしてたステッセル将軍をよく遇して 降伏交渉をしたわけですね その時に普通でしたら捕虜は刀は 帯刀できないんですけど やっぱり 軍人としてと言うことで ステッセル将軍に刀も ステッセル将軍及びその人  それに従う部下がいるんですけど その人達に刀の帯刀を許して そして水師営というところで会見をしたと 日本の文化が実に世界的に優れていたか ということを示しておりますね それから見たら アメリカを尊敬してる人は日本人に多いんですけども 全然私はアメリカの文化と比べて 日本文化は数段上だという風に思っております その山下奉文陸軍大将が フィリピンで絞首刑になる時ですね アメリカはさらに打撃を与えるために シンガポール要塞の司令官 降伏した司令官を呼んでですね そしてそこで報復させるということをやりました そういうことは  まぁアメリカとかイギリスやがることですから くだらない事なんですが 山下奉文大将がですね その 殺されるって言った方がいいんですね 名誉ある死を選ばせなかったわけですから その時に書いた彼の遺書ですね これには 本当びっくりしました 陸軍 日本陸軍って言うとですね もう故無くビンタを食らわしたり ひどいことをするという そういう上意下達 それもひどい上意下達の軍隊として まぁ日本人が書いてるんですよ 今から考えたら 反日日本人だったかなぁと もうちょっと僕も勉強しなきゃいけないんですが そういう感じがするんですね ところが山下奉文陸軍大将が言ってる 遺言の中に書かれてることは 先ずね 日本の軍人は 兵隊はあまり大した事ないって言うんですよ 何でかって言ったら 上官の言う事に唯々諾々として従うからだって 書いてあるのを見てですね ひっくり返っちゃったですね  えっ何だ!ってこう思いましたね それで山下大将がなんて言ってるかって やっぱり軍隊はもちろん命令されて 自分が命を落とすのでも突撃しなきゃならない それはそうだ だけど 強い軍隊というのはどういうものかって言ったら 必ず部下はですね 上官に対して自分の意見が異なるときは それを言うべきだと 最後は上官の命令に従うべきであるが しかし人間であるからやっぱり兵隊はですね 兵隊といえども やっぱりちゃんと 意見を言ってやらなきゃいけない これが日本陸軍には欠けていた それが日本が敗北した一つの原因であると まぁこれには本当にびっくりしました まぁ素晴らしい人だ 素晴らしいなーと思いましたね それで家庭についても触れてましたね 日本の奥さんですね ご婦人は貞淑な夫人というのは主人ですね 旦那の言うことを素直に聞くという女性が尊ばれてるけど 違うと やっぱり女性は 女性としての意見をはっきりと その夫に言わなきゃいけない それじゃなくっちゃ 家庭というのはちゃんとした家庭にならないんだ こう書いてあるんですね これも本当にびっくりしました 同じ考えですよね 人間一人一人が魂を持ってるんだ だから 命令は命令で仕方ないところありますね 軍隊は命令ですし まぁ家庭は命令ではありませんが 強調ですけどね まぁそういうことですね ところがですね 私はそれから 山下奉文大将が殺害されてから もう既に70年が経ちますけどね 現在の方がむしろ民主主義といっても 多様化の時代とか言ってもですね なんか職場とか そういうとこで 命令を強調する傾向がありますね 私は実はそれが嫌いで すごく嫌いで元々 ちょっとそう言うのが嫌な体質ではあるんですが この山下大将の遺言を知って ますますそう思ってですね それでいろんなところと交際がありますね それで仕事も一緒にします その時に担当の人に 直接何でも言うんですよ そうしますと担当の人は必ずですね それはちょっと 上司に言ってくれっていう顔をする事があるんですね それから それは社長の話なんじゃないかって こういう風に思う 思うような顔をしたり ちょっとそういう事で 言ったりする方が多いんですけれども 私はね やっぱりこの山下大将の遺言ですね 本人 兵隊 兵卒 一兵卒 本人 これはまぁ女性その頃  女性はあんまり地位が高くなかったんで 女性がやっぱり地位とかそういうんじゃなくて 自分の考えをしっかり言うんだという言葉はですね もうほんと生涯忘れられないわけですね やっぱり山下大将の軍隊が強かったって言うのが やっぱりこう大将がですね そういう考えを持っているって事であると それもこの頃ですね そのむしろね 上司がそんな事は本人に聞いたって駄目ですよ 私に聞いてくださいと 私に言ってくださいって言うんじゃなくて 本人がちょっとそういうですね 上からの命令がありますから と言う様なことを言う 言うこと もしくは言いたいような 顔をすることが多いんですね それは もしかしたら 言い訳なんじゃないかと僕は思うんですよね 本人が日頃から自分の職務を全部わかってて 人間として一人一人の魂として言うと 上司であれ お客さんであれですね やっぱりそういうことだと思いますね そういう点では私まぁこれもいつも言うことなんですけども イザベラ・シッドマー? 江戸時代の終わりの頃に 日本の東北地方を旅行した イギリスの女性ですけども その人がある宿でですね 一泊して大変に女中さんが良くしてくれたので 出掛けにですね 心付けを渡そうと思って お金を包んで渡そうとしたら その女中さんがですね 私は自分の職務をやったに過ぎませんから 金子を頂くことはできませんと言ったと これもイザベラ・シッドマン?が 非常に感心してるんですね だからそれこそがやっぱり一人一人の職務を どういう風に自分でしてるのかと 言うことを示しておりましてね それはあの日本という社会が単に強調とか 単に上司の言うことをへつらう社会じゃなくて 一人一人が職業として きちっとしてたって言う事を意味してるんで 現在の方がやっぱりヨーロッパっていうのは むしろ命令を聞くっていうタイプですからね やっぱり日本文化は そうじゃなかったんじゃないかという事で まぁ僕は残念な気がするんですね あのこれも私がいつも話しするんですが ヨーロッパの人がアジアに来るようなって アジアの人は 例えば川の渡しですね 渡しの船頭さんか 外国人と見れば3倍から5倍の 渡し賃をふっかけるのが普通だけど 日本の渡しはそんなことはないと 10銭なら10銭と 日本人でも外国人でも10銭だと いうことを話しております これもやっぱり本人が そういう気持ちを持ってるっていう事ですね やっぱり僕は日本の思想っていうものが 山下奉文大将の思想なんだと 是非機会がありましたらですね これはネットなんかで 山下奉文大将の遺言を読むことができますので ぜひ参考にしてですね 自分の魂を強くするということが 非常に大切ではないかと そのように思います

 

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