本日の収穫(3808文字)
日本のですね 政治っていうのが疲れてきてですね
まぁ 古い皮袋には新しい酒が入らないということで
もう嫌だと まぁいうことになってるんですよ 実はですね
それで例えば 少子高齢化っていう問題もですね
少子高齢化大臣までいるんですよ
何にもしてませんね
だってできないですよ だってですね
まず少子ですね 子供が少ない
子供が少ないって まず国際的に比較しますと
日本みたいに 人口密度の高い先進国ってないんですよね
日本は三十七万平方キロメートルの国土の中に
一億二千五百万人も人がいると
こんなとこってないんですよ
しかも森林率が大体 甘く見ても六十パーセント
辛く見れば七十パーセントぐらいは森林なんですね
ですから 日本は本当 人が住める平地面積とか
耕作できる平地面積に対して
人がものすごい過剰なんですよ
ヨーロッパを基準にするわけじゃありませんが
イギリスとかフランスとかドイツとかに比べるとですね
約 人口密度を三分の一から四分の一
三倍から四倍っていう感じなんですよ
ですから現在日本は 一億二千五百万人いるわけですから
大体 六千万人ぐらいが適切なんですね
これはまぁ当然で 江戸時代までは大体三千万人でした
それが明治になって 戦争で死んでいく人たちが多いんで
産めや増やせやということで
一億人を突破してきただけであってですね
別に必然的なことじゃないんですよ
まず少子っていうのは子供の数が
人口が少なくなるってのは問題じゃないんですね
次に女性はですね
やっぱり自由な人生を求め始めたわけですよ
今までは 親が決めた相手と結婚して
子供を 四~五人産んで 疲れ果てて四十三歳
今から百年前っていうと
四十三歳が女性の平均寿命ですけども
四十三歳ぐらいで 死んでいくという風に言ってみれば
日本の女性っていうのは 子供を産む機械といって
悪い言い方ありますけどね マシーン
そんなような 立場であったわけですよ
それが みんな女性が色々考えて
自分の人生を選ぶようになった
やっぱり 一人当たりの女性が産む子供っていうのは
二人以下になるっていうのも 確かなんですね
ですから全然 少子っていうのは問題じゃない
高齢化っていうと もっと問題じゃないですよ
これ高齢化が問題だって
一体何を言ってるかってことなんですね
人間はですね 死ぬよりか生きてた方がいいんですよ
しかも 元気で生きてた方がいいんですね
健康寿命って言うんですけど
まぁ平均寿命は八十五歳ぐらいなんですけども
健康寿命はですね もう間もなく八十歳になります
それはね 百年前に四十三歳で 平均寿命四十三歳の時と
現在みたいに八十歳ぐらいまで 元気で過ごす時と
どっちがいいの? あなたどっち選ぶって言ったらね
ほとんどの人は 八十歳選びますよ
じゃあ高齢化って何かっていったらですね
年金が大変だっていうだけなんですよ
年金が大変だっていうのは 結局何かっていうと
定年というものを変えるだけの
政治的な力がないっていうことだけなんですよ
議論もできないというわけですね
ですから かつて平均年齢が
四十三歳だったり五十歳だったりする頃に
年金っていうのを基本的概念ってのが できたわけですが
実際年金が 実際っていうのは1963年ですからね
ですから だいぶ後ですけども
だけどそういう考えができた
ところが現在の年金の問題って どうかっていうとですね
二十歳から五十歳の 言ってみれば
年金を出す方の 平均的な資産っていうのは
まぁ一人当たりっていうか 一家族あたり千三百万なんですよ
これに対して五十歳から八十歳 言ってみれば
半分ぐらい まぁ年金をもらう世代の
平均的な一家の資産っていうのは四千三百万
だから結局 三倍以上なんですね
それからまぁ 非常に簡単に言えば
貧乏な若い人が 金持ちの年取りに
年金を出すっていう構造に一応なってるんですよ
もうこれはね 年金は付加年金っていうのと
積み立て年金ってありますからね
こういう専門的な議論をいっぱいすると 色々議論があって
この少子高齢化だけで 何回もやらなきゃいけないんですが
そういうことを 難しいことを除けばですね
簡単に言えば そういうことなんですよ
ですから 少子っていうのはですね
別にどうってことないんですよ
それはその 強制的に子供を産んじゃいけないよとか
いう風な制約をつけて少子になるのは別だけど
現在みたいに 女性が自らの意思で
子供を産む数を減らしているという時はですね
やっぱり それが女性の希望であり
発展する段階ですからね
僕は問題じゃないと思うんですよ
それから もう少し子供を産んだ方が
私は女性の幸福にはいいと思いますよ
思うけども それを判断してるのは
女性ですからね あくまでも
ですからそれはやっぱり 女性の意思を尊重するべきだと
僕は思ってるんですよ
だから少子はまず問題ない
六千万人行くにはですね
現在のスピードでも百五十年ぐらいかかるんですよ
多分ですね っていうのは
今の状態がそのまま続けば あと百年ぐらいなんですが
色々その もうちょっと減り出したから
私も子供を産んでみようかしら なんてのが出てきますからね
そうすると百五十年ぐらいかかる
百五十年ぐらいで 現在の一億二千五百万人が
六千万人ぐらいになるのっていうのは 非常にいいんですよ
日本はね 六千万人ぐらいになったら
ものすごくいい国になります
ですから もう少子は全く問題ない
無理やりね なんかだからその少子の問題の中で
お母さんが子供を育て 家事をやり
しかも仕事をするというのが過度である それはそうなんです
子供を産みにくい環境にある それはそうなんですよ
それはね 環境を直すべきであって
子供が少ないことを強制的に
何か補助金を出したりして やるっていう問題じゃない
ここは 根本的な議論が必要なんですね
まず日本は どのくらいになるのが望ましいか
現在子供の数が少ない
一人当たりの女性が産む子供が平均 1.4人ぐらい
これは女性の これからの将来に向かって
明るい状態なのか 暗い状態なのか
こういう基本的議論はですね やっぱり今度新しい
例えば 参政党みたいなのが出てきて
初めてできることなんですよ
どうしてかというとですね もう後はね
もう がんじがらめなんですよ
この前ある県のね 非常に優れた女性のですね
福祉関係のトップの人と会って 話をしましたらね
もうとんでもないことが
いっぱい行われてるって 政治的にはですね
一歳の子供に 一歳って一歳二歳の一歳ですね
一歳の子供に 月なんか二十万円ぐらい
今かかるようなシステムになろうとしている
だけどお母さん それはお母さん働いてるから
だけどもお母さん方に聞くと
まぁ十万も手当てをもらったら
自分で子供を育てたい言ってると
どっちが正しいか分かんないけど
議論なくして子供にお金が行くと それに関するですね
子供スポーツ関係とか 保育関係とか
金をもらいたい人が山ほどいる
その人達だけの つまり政治が利権化してるんですね
だから少子化の問題
少子化して保育をするというような問題は
やっぱりこれは 利権の問題に絡んでるんですね
高齢化はもっとそうですよ
それから 高齢化の一番悪いところはね
若い人が高齢化の社会に対して
反感を持ってるってことですよ
例えば 七十歳以上の人は免許を返上すべきだと
いうような人が多いんですけれども
これは全然方向が逆ですね
七十歳以上の人でも 安心して運転できる車を作れと
こういう方向に行かなかきゃいかないわけですよ
だってね 七十になったらもう
お前死んでしまえっていうのはね
それは人間として あまり感心したことじゃないですね
やっぱり この社会は
ゼロ歳から五十歳までの第一人生の人
五十歳から百歳までの 第二人生の人が
共にお互いを認めて
幸福な百年の人生を送るように
どうやったらいいだろうか どういう技術を開発し
どういう社会にしたらいいだろうか 例えばですね
自動運転の自動車を早く作れば
もう全然七十歳以上の人の免許なんて 問題にならない
もっと前に 例えば
自分のところから十メートル以内ぐらいに
障害があったら アクセルを踏んでも
ガソリンが行かないようにすりゃーいいんですけど
簡単ですからね 三万円も掛かりませんよ
高齢者用車両の製造っていうのをですね
それを人間の方に 刃を向けるっていうのは
もうそれはね あまり感心したことじゃないです
やっぱりみんな お互いに
高齢の人は頭も少しぼけてきます
運動神経も悪くなってきます
しかしそれなりの社会を 作っていくっていうことであって
こう憎むとかね いじめるとかいう風に
心が向いていく社会こそですね
我々一人一人が
悲しい人生を送らなきゃいけないってことですね
今 四十歳の人もやがて七十になります
それで七十 八十で健康であるっていうことは
その人が喜ぶと思いますよ
そしてみんなは 子供を育てて子供が大きくなり
子供が孫を生み 孫の顔を見る
もしくは違う人生の計画を持って
その人はその人なりに 結婚しない
子供を持たないっていうことの人生を選んでいく
しかしその人も比較的自由に ちょっとこれ難しいんですが
比較的自由に 男女の交際もでき
豊かな楽しい生活を送れると
そういうそのー あの人はこうだって後指差すような
暗い社会じゃないものを作る
だから少子高齢化という問題自身を
もう取り下げなきゃいけない
しかしそれはね 古い政党ではできないんです
なぜできないか それは利権に絡んでしまって
それをもう 振り落とすことはできないんですよ
我々の生活もそうですけども
やっぱり人間には しがらみっていうのがあるんですね
だから 新しい方向に行くには
新しい社会じゃなくちゃいけない
その新しい社会をリードする人たちは
今までの人ではいけないと そういうことですね
それが少子高齢化には
本当に はっきりと表れていると思います
2022年1月16日 (ヒバリクラブ)
#武田邦彦
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