2022/01/29

日本が世界一! ・・・「力づく」ではない社会 (武田邦彦先生)




本日の収穫(3641文字) 

私がですね
このブログで言いたいことは何かと
一つだけ 一番僕が大切だと
思ってることを言ってくれと言われたらですね
私はね
日本が世界一だっていうことなんですね
それはもちろん私が技術者で
技術という点でも
もう日本はですね 奈良の大仏
よくあのー エジプトのピラミッドの
技術はすごいっていうけどですね
奈良の大仏の技術ほど
凄いのってないんですよ
とにかく別にエジプトの人を
悪く言うんじゃないんですよ
日本の大仏はですね
銅でできてるんですね
その上に金箔が貼られてたんですよ
そしたら銅っていうのはですね
自然には少しはあるんですけど
銅 金属の銅ってほとんどなくて
酸化銅とか硫化銅をですね
還元する 
つまり精練してですね 銅にする
それをあのでかいですね
大仏にするには溶かしてですね
そして下の方はどのぐらいの厚みにしたら
壊れないのかっていう計算をしてですね
それで作るわけですから
もうその知恵たるは大したものなんですね
ところが日本人はね
このピラミッドについては凄い凄いっていって
随分色々ピラミッドの秘密とか
いってやるんですけど
奈良の大仏がなぜ壊れないのか
奈良の大仏を納めている大仏殿というのはですね
一回焼けてますが
最初のものも次のものもですね 何百年と
あれ世界で一番大きな木造建築なんですね
もちろん元寇の時
モンゴルが襲ってきた時もそうでしたし
それから鉄砲を日本が作った時もそうで
それから幕末もそう
明治維新もそうなんですよね
それから最近では
ジャパン・アズ・ナンバーワンといわれた高度成長
その中で日本人っていうのは
戦争もすごく少ないんですよ
これらが間違って伝えられてるってのは
なぜかっていうとですね
まぁ簡単に言えば
歴史を勉強しない人たちが現在の日本とか
せいぜい戦争が多かった
時期だけを学んでですね
それしか学校で教えてくれない
元々学校で教えてくれたことしか
勉強しないっていう人はですね
あんまり発言とか
したらいけないと思うんですよね
やっぱり人間ってのは自分の調べたこと
自分の考えを言わなきゃいけないわけですね
日本人はここ二千年間ですね
少ない戦争 それから豊かな土地
それから高い技術や色々な文化の中で
本当に心優しく育ってきたわけですね
それは日本人の中の
不幸な人だけを見たらいけません
本当にヨーロッパでも中国でも
ほとんどの人が殺されたり
ひどい目に遭って
生活をしてたわけですからね
それでその日本が世界一だと
いうことについてですね
それを僕は
知ってた方がいいと思ってるんですよ
一番の大切なことはですね
日本の一番僕らが誇こるべきことは
もちろん戦争も少なかった
それから奴隷もいなかった
何でそんな社会ができたのかっていったら
力づくではない社会なんですよ
力づくでないというね そういう
社会っていうのは日本しかないもんですから
それで他はもう全部力づくなんですよ
だから今の日本人はですね 逆に言えば
力づくでない社会っていうのを知らないんですよね
だから変な話なんですよ
それは 反日本人が多いとかね
日本人でありながら反日の人が多いとか
文化人がそうだとか
いうことによるんですけども
いずれにしてもそうなんですね
例えば例を挙げましょうか
日本で会社ができてきた
明治維新になって
渋沢栄一とか色んな人がですね
会社を作ってきた
その中で もちろんそこには
日本文化が育つんですよね
日本文化のもとに日本の会社ができるんですよ
そうすると日本の会社で一番大切にしたのは
何かつったら もちろん従業員なんです
ところが戦後ですね
商法が色々変わってですね
変わったってわけでもないんだけど
ヨーロッパ・アメリカの文化が入ってきて
力づくの文化が入ってきて
今ではね
株式会社は株主のもんだって言うんですよ
それはね ヨーロッパ・アメリカの概念であって
概念が違うんです
あなたはヨーロッパ人ですか?って
僕言いたくなっちゃう
アメリカ人ですか?って
言いたくなっちゃうんですね
そのために会社で
ある組織だけを売り渡すなんていうことが
大会社には行われてるんですよ
だけども日本の中小企業
日本の宝といわれる中小企業はですね
こんなね 従業員をね
なんか工場ごと売り払うなんてこと絶対しません
例えば仕事がなくなっても
長い間一緒にやってきたんだからっつって
社長は従業員のことも考えてやると
従業員と一体となってやるっていうわけです
これが力づくでない社会なんですね
それから男女関係もそうなんですよ
この前面白いことありましてね
私があるライターの人が書くことが前提で
日本の男女関係っていうのを話したわけですね
日本は力づくでないわけですよ
ところが男と女ではですね
女性は子供を生んで育てますからね
やっぱりハンディがすごく大きいんですよ
だからどうしても
女性が弱くなっちゃうんですね
普通ヨーロッパとか中国はそれだから
強い男性が女性を所有物にするんですね
ですからまぁ
キリスト教の人に悪いんですけど
キリスト教では女性は男性の肋骨からできると
こういう風に言って教えてるわけですね
男性は女性を所有すると
だからレディーファーストで少し
もてはやさなきゃいけないとこうなるわけですが
日本は違うんですね
日本は男とか女とか それぞれの
それはもう犬でも猫でも なんでも
お米でも 稲ですね
稲もですね
みんな同じだという考えがもとですよ
誰が力が強いとか誰がどうとかって言わないと
そうするとですね
男と女の間で力づくではない
社会を作るっていったらですね
どうしたらいいかってつったら
いやまぁねー
ほんと古代の日本人偉いですよ
力の強い男の方に制限をかけるんですよね
平安時代の末期までですね
非常にはっきりしたのは
男性は軍事兵隊に行くこと
農事農業をやること
それから記録文書を漢字で付けること
ひらがな使っちゃいけない
小説も書いちゃいけません
日記も付けては駄目だと
こういうことだったんですね
男性はこの三つしかできない
女性はっていうと
女性は何やっても良かったです
だからまぁ そういうことを
あんまり勉強しない人がね
僕には一回 平安時代っていうのは
何で枕草子の清少納言とか
紫式部の源氏物語とか
それから和泉式部日記とか
そういう女性ばかりが
文学で活躍してるんですかって
聞く人がいるんですけど
それは男は文学とか
日記をつけちゃいけないんですよ
つまり強い方を制約するんです
今の例えば会社では 株主の力を制限する
それで従業員は自由だとこういう感じなんですよ
全部そうなんですね
ですから本当に偉いんですよ
江戸時代は士農工商 士農工商ってのは 
今では身分制度じゃないと教えておりますが
侍は常に貧乏なんですよ
侍は常にお米しか貰えない
お金貰えない
お金に手つけちゃいけない
だから身分が低いといわれた
町人はお金触っていい
つまり常に力がありそうな方法
つまり金持ちの方に制限をかける
というのが日本文化なんですね
この文化のまま行けば
本当に良かったんですよ
現在の中小企業のおやじは
やっぱりその
力づくではない会社なんですよね
従業員と共の会社なんですよ
家庭も本当はそうだったんですよ
家庭もですね
日本の家庭ってのは面白いんですよ
結婚すると
結婚生活ってのは家庭ですからね
衣食住は全部妻の権利
夫は外に 妻から派遣労働者で
出ていって労働してくるんですね
だから強い夫の方を制限する
だから妻の部屋
子供の部屋っていうのがあっても
よほど高級な武士以外は
夫の部屋っていうのはないんですよ
夫は外で働いてくるわけですね
それで働いて得た賃金は 全部妻に渡す
妻が家をやる それはですね
やはり力づくではない社会を
構成するんですね
この力づくではない社会を
なぜ日本人が思い付いたのか
それを実行したのか ということは
このブログでですね
これから丁寧に話をしたいと思うんですね
それで現在の日本はですね
政治体制が
アメリカ・ヨーロッパ的になったもんですから
全部力づくの社会になっちゃってんですよ
商法もちろん株主のものだ
東大出てて金があって
力があったら何でも好きなことができる
例えば自動運転の自動車を思ったってですね
金があって立派なとこに住んで
駐車場があれば
自動車でシューっと行ける
雪の日もチェーンつけて
何だったら運転手もいる
しかし膝の痛いおばあさんは買い物行くにも
雪で滑りながら一生懸命
傘さしていかなきゃなんない
こんなことってなんであるんですか
金を持った男が何で偉くて
いい生活ができて
一生懸命生活をして
生きていってるおばあちゃん
膝の痛いおばあちゃんが 何でそんな
悲惨な思いをしなきゃいけないんですかね
だから自動運転の自動車っていうのは
できたら それはタクシーが
なくなるとかそういう問題ではなくて
誰でも同じように
移動できるっていうことは価値なんですよね
それに対して政治は動き
税金も決めていかなきゃいけないと
いう風に思うんですね
ですからまぁ 今度私が
参政党で活動しようと思ったのはですね
やはり日本本来の
力づくではない社会に少しでも近づきたい
それによって 今まで
幸福な人生を送ってきた日本人がですね
また再び このぎくしゃくした
現在の生活じゃなくてですね
幸福な人生に戻ることができるんじゃないか
戻るんですからね
それは簡単に行けると思います

2022年1月26日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦 先生

0 件のコメント:

米ロのどちらを信じるか (武田邦彦先生)

本日の収穫(1181文字) では続いては 視聴者の方からの質問ということです 米ロのどちらを信じるかということです 前回はロシアとウクライナについてのご解説 とても勉強になりました 今回はロシアに若干の利があると言いますが 日本もロシアに多少恩を売っておく方が 良いのかもというの...