2022/02/06

日本が世界一! ・・・(6)日本のしくみ:大人と子ども  力づくでない教育 (武田邦彦先生)




本日の収穫(3252文字) 

力づくではない社会を作る
日本がそれで世界一だと 平等社会ですね
今日はその六番目ですね
大人と子供ですね
大人と子供っていうと
もうどっちが弱いかってこれははっきりしてまして
男と女も色んなハンディ
女性が弱いわけじゃないんですけど
女性の方が強いっていう
僕なんかそういう人生を送ってきましたけどね
いつも女性に怒られながら
生きてきたんですけど
大人と子供では
大体大人が子供を怒りますよね
だから強いのは大人で弱いのは子供なんですよ
そうすると昔の日本っていうか
日本の本来の文化は
そうじゃなかったんですけども
ヨーロッパの力づくの社会の思想が入ってきまして
今では我々の心の中にもう力の強いものが
力の弱いものを圧迫して何が悪いかと
そこまで来ちゃったんですね
これはやっぱり色んな面で
学校でも教えなきゃいけないし
力づくじゃ駄目なんだよと
力の強いシャイアンがですね
暴れちゃいけないんだよと
言わなきゃいけないわけですが
例えば ここでもうお話をしたのは
一つは保育園ですね
保育園に幼児を預けると
私が赤ちゃんにご希望を聞きましたかって
言ったら聞いてないと
何でって言ったら
喋れないからだって 弱いからですよ
それでお母さんが勤めに出るので保育園に出す
当たり前じゃないかって
つまり強い方の理屈なんですね
それから母乳もそうですね
最近母乳はですね
産婦人科の方でかなり頑張ってもらいましたので
母乳の子供と母乳じゃない子供と比べると
IQ が9違うんですね
偏差値で4ぐらい違うんですよ
だから子供はその生まれてから
同じように勉強して苦労しても
母乳で育った子供と
それから母乳で育てない子供とですね
偏差値が4も違う
4も違ったら大学だいぶ違いますからね
それが乳児幼児の時でしょ
それで小学校入りますとね
成績一律ってのが来るんですよ
この成績一律っていうのは厳しいですね
厳しいっていうか
これも文部科学省という非常に強いところが
先生というこれも強い人を使って
弱い子供を圧迫するんですよ
小学校一年から六年までね 子供はね
自分が嫌いなことだけ一生懸命させられるんですよ
だって今 一律試験ですよね
このブログでも話しましたように
野球のピッチングを僕が教えたと
最初から田中みたいに
ものすごい速いのを投げられる
まあーちゃんみたいに
マー坊みたいに速いのが投げられのがいてですね
その子は何もしなくても
百二十キロ投げられる
ところが肩が弱いとか女性だとかいって
投げられない子は八十キロぐらいの球が
やっと九十キロぐらい投げられるようになる
それでも進歩してる
野球を見る時に随分違うだけど合格点は百二十点だ
そうするとですね
我々は小学校一年から六年まで
何を教えてるかっていったら
子供のその得意分野がありますからね
絵が上手いとかですね
算数が速いとか
国語が覚えが早いとかですね
英語が上手いとかあるのにもかかわらず
もうとにかくその子供の嫌いな事ばっかり
一生懸命させるんですよ
だって成績を上げるってのは
そういうことですからね
だから何の特徴もない子供で
っていうのもいますからね
それはいいんですよ 全然いいんですけど
そういうオールマイティーの
子供といってもいいんですけどね
そういう子供だけはいいけど
私なんかどっちかっていったら
そうだったですね
古文もできた算数もできた
理科もできた歴史も良い
音楽もまぁ弾ける
絵画もある程度できると 運動神経はまぁいいと
それは私はどれもこれも一流じゃないんですが
一応どれもこれもこなす だから良かったんですよ
だけどね 僕の友達の中にはね 割合と能力が
あるところで鋭いっていう人がいっぱいいましたよ
だからその人たちを見てますとね
とにかく嫌なことばっかり勉強するんですよ
漢字が下手な人は漢字ばっかり
勉強させられるんですよ いつも三十点だから
その子はね
算数はもう九十点だったりするんですよ
それから立体感覚のいい子はね
立体感覚のいい子はね 僕の感じだと
どうしてもね 語学系がダメなんです
多分ね 脳の構造上
そうなってるんだと思うんですよね
だからそうするとですね
とにかく大人は小学生が弱いから
がんがんがんがんやるんですよ
あなた それ駄目じゃないの
点数取ってこなきゃ駄目じゃないのって
こうなっちゃうんですよ
それで今度 14歳で思春期に入るでしょう
そしたらこれもここで紹介したように 15の夜
大人は俺の気持ちが
全くわかってないのかと
駄目だ 駄目だって言うけど
考えを持っちゃいけない
持っちゃいけないって言うけど
お前の考えを捨てろ捨てろって言うけど
俺は捨てたくないのさと
じゃどうするんだと
家出するしかないじゃないか
バイクを盗んで
夜の街を飛ばすしかないじゃないかと
何でそんなに大人は子供を追い詰めるだ
いや実は日本は
追い詰めてなかったんですよ
それをなんて一言で言ってたかっていうと
子供は神の子って言ってたんですよ
七歳までは子供は子供で
自分で自分を教育するんだ
つまりここで宗教がですね
キリスト教の信者の方 イスラム教の信者の方は
受動的な宗教を信じておられる
これはこれで立派ですよ だけど受動的だ
日本人は違う 日本人は自然とですね
祖先が神様なんですけど
自然と祖先は何も言わないんですよ
だから自分で自然と祖先を感じとらなきゃならない
例えば お天道様の下で嘘をつかない
これ お天道様はそう言いますかね
言わないんですよね
だけど何となく お天道様
つまり明るいところですよ
明るいところではね
やっぱり人間はちゃんとしなきゃならない
人間は弱いもんだから
時に嘘をつくし 時には悪いことするんだけど
それは お天道様の照ってる時は駄目よと
そういうことなんですよね
こういうその柔軟性を持っているんですよ
例えば仏教でも
仏教は親鸞聖人がちょっと殻を破りましたけどね
キリスト教でもお坊さんとか
神父さんは結婚しないと
いやセックスは神に背くんだ
そんなことありませんよ
セックスがなかったら
子供は生まれないんですからね
だけど日本人はそれをどういう風に解釈するか
お天道様の下では悪いことはしない
だからちょっとセックスはやっぱり人間にとって
ちょっと心に引っ掛かるところがあるんですよ
そういうものは
日が暮れてからねっていうことなんですよ
日が暮れたからちょっと一杯もやる
それからたまには
石川五右衛門みたいに悪いやつもいる
鼠小僧次郎吉も夜こう
顔をこう隠して悪いことをする
まぁそれは悪いけども仕方ないんだと
そういうこの宗教の感覚ね
これは能動的なんですよ
それで日本は常に本人の
力づくでないわけだから
本人の意志を尊重する
だから七歳まで神の子ですね
七歳にして男女席を同じうせず
これどうしてかっていったら
セックスに目覚めるからですね
思春期で苦しいんですよ
二つの苦しみがあるので
一つは消してあげようということで
席を同じうせず
そして十六とか十八まではですね
今だったら十八でしょうね
十八まで男女を分けて勉強してもらうとですね
そこで苦しみの半分が減るんですよ
だからあくまでもやっぱり力づくではなく
弱い方に焦点を合わせるってことですね
だからこれは教育でもですね
現在文部省が基本計画を立てて
先生という強い人が子供も教える
これはねー 子供がいじめますよ
だってね はけ口がないんですから
はけ口がない人間なんていうのはね
もう人間じゃありませんよ
人間の幸福っていうのは自由なんですよ
自由 自由で絡合
仲間がいるっていうことですよ
愛情って言ってもいいですね
自由と絡合なんですよ
自由と絡合 これが人間を幸福にするんですよ
絡合っていうのはキリスト教では愛と言いますね
仏教っていうかアジア系は
どちらかというと家族なんですね
いずれにしても それから
友人なんかもそうなんですよ 仲間
だから結局人間の幸福っていうのは
自由と絡合で構成されていて
お金なんか全然関係ないんですよ 能力とか
ところが力づくの社会はそうじゃないんですよ
力が幸福なんですよ 概念が違うんですよ
力づくじゃない社会は自由と絡合なんです
力づくの社会は お金と暴力と
頭 ずる賢さなんですね
ですから これもですね
やはり教育を一新するにも日本が世界一だ
力づくではない教育ということを
やっぱり これからにしなきゃいけないでしょうね

2022年2月2日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦 先生

0 件のコメント:

米ロのどちらを信じるか (武田邦彦先生)

本日の収穫(1181文字) では続いては 視聴者の方からの質問ということです 米ロのどちらを信じるかということです 前回はロシアとウクライナについてのご解説 とても勉強になりました 今回はロシアに若干の利があると言いますが 日本もロシアに多少恩を売っておく方が 良いのかもというの...