本日の収穫(2641文字)
美味しいものを食べるためには
昔私ですね
自分のブログに趣味っていうとこがあって
僕は歴史が好きですね
物理とかそういうのは科学とか専門なんで
趣味とは言えないもんですから
歴史が好きであって
その横に まずいものを
食べることっていうのがあってですね
それで まずいものを食べることっていうのは
いつも問い合わせがあってですね
先生は何で
まずいものが好きなんですかって
これはあの 原理原則なんですね
フェヒナーの法則ってあるんですけど
人間は前に食べたものと今度食べたものとの
差しかわかんないんですよ
我々は美味しいものが
わかると思ってるでしょう
実はわからないっていうのが
もう学問的には一応証明されていて
まぁ学問的に証明されてるから
必ず正しいっていうわけじゃなくて
学問も訂正されますからわかんないですけど
今までいろんな実験があってですね
美味しさっていうのは前に食べたもの
前っていうのがですね
前の食事か一週間前かわかんないですけども
わかんないっていうか
そこははっきりしないんですが
まずいものを食べてる人が美味しいものを食べると
美味しいと感じるんですよ
だけど美味しいものを食べてる人が
さらに美味しいものを食べても
あんまり美味しいとは感じないんですね
従ってですね 毎日こう三百円の食事をしてると
五百円の食事をするとおいしいなーと思うんですよ
値段で本当は言っちゃいけないんですけど
値段で美味しさがあるとするとね
五百円の人が今度千円のを食べると
美味しいと思うわけですよ
千円の人が
今度二千円の食べると美味しいと思うと
しかしだから その千円の食事を
毎日食べてる人がかつて美味しいと思った
五百円の食事をすると
まずいと思うんですよね
だから美味しさとかっていうのは
相対的なものなんですね
これは
だからこれを利用して
人為的に自分がいつも 美味しいものを
食べてるという風に思う必要があるんですね
これにはですね もう大原則ありますね
私のやり方がそうなんですけども
少しお腹を減らすんですよ
例えば体重が少し多すぎるなーと
思ったようなタイミングの時とかですね
それから家にいる時は十分に食事ができるとか
旅に出ると
あんまり食事が自由じゃない時があるんですね
そういう時は思い切って
少し食事を減らしてみるんですね
そうしますとお腹が減ってきますよ
そうすると その時に
食べるものが美味しいんですよ
だからお腹を減らして 五百円のものが
美味しいとこまでお腹減らすんですね
それで五百円で食べて
美味しいなーと思うんですよ
その次千円のものを食べると
また美味しいと思うわけですね
毎日毎日 千円のものを食べてると
美味しくなくなっちゃうんですが
そういうお腹を減らして五百円のものを
食べて美味しいと感じ
その時に実は味覚がですね
五百円にセットされるんですね
というのがフェヒナーの法則の原理なんですよ
これはですね
美味しいものを食べる時にも利用できますが
幸福とか不幸っていうのにも利用できるんですね
人間っていうのは例えば
今からそうですね 千年前っていうとですね
我々が馴染んでる
カボチャ サツマイモ トマト
もちろんバナナもそうですし
パイナップルもそうなんですが
それからもちろんコーヒーもココアも
何もないわけですね チョコレートも
それでも当時の千年前の人の食事に対する
色んな本があるんですけどね
美味しいって言って食べてるんですよ
満足して食事してるんですね
人間っていうのはですね
寒さ暑さ辛い重い冷たいみんなですね
生活の中で標準があっちゃうんですね
これは非常にいい性質ですよね
周囲の環境に合わせて
それが普通の状態である標準であると認識して
標準よりか良ければ美味しいとか
暖かいとか楽ちんとかこう思ってですね
標準よりか悪ければ
辛いとか寒いとか冷たいとか思う
まずいとかそうなるんですね
ですからもう我々の人生を通じてですね
ずーっと辛い思いをしていると
辛いもんですからね
ですから先程のフェヒナーの法則を利用してですね
一週間に一遍ぐらい辛い思いをする
つまりまずいものを食べる
それもお腹を減らしてまずいものを食べる
そうすると美味しい 美味しいけど
その時に食べたものはまずいですからね
ですから舌は
お腹が減ってるっていうのは
舌じゃなくて 胃とか腸とか
そこら辺の中枢に行って思うわけですね
ですから お腹を減らしといて
美味しいと錯覚させる
そして実はその時五百円のまずいものを食べる
五百円ってまずくないですけどね
一応今五百円がまずいなんて言うと
武田は贅沢な生活
いや僕は全然食生活何も 衣服も貧しいっていうか
普通のものを着てるんですけども
そんなお洒落でもないし
食通でもないんで それでいいんですけども
それで僕は 実はお酒なんかもですね
今日は美味しいお酒がありますよ
なんて料理屋で言われると
いやいや一番安いやつで
いいんですよって言うんですよ
これお酒はね
私 割合とこう飲み助なんですけども
安いお酒を飲んでると
安いお酒で満足できます
しかし美味しいお酒を求めると
切りがなくなっちゃうんですね
それであともう一つはですね
量が増えちゃうんです
やっぱり美味しいっていうのはね
やっぱりつい食べちゃう つい飲んじゃうんですね
ですから食べ過ぎ飲み過ぎになるので
これは現在の消費社会がそうなってるんですね
テレビとかでもう繰り返し繰り返し
僕はあのー 一生懸命ケーキなんかを研究している
人がおられるのでちょっと言いにくいですけども
ケーキなんか美味しいケーキが
出てきちゃうんですよ
そうするとね
やっぱりちょっと量も多くなるし
昔はね ケーキって
昔のことを言っちゃいけないんですけど
昔はショートケーキ 一個でね
百円ぐらいで売ってたわけですよ
だから生地もパサパサだしね
上にのってるクリームも美味しくないし
イチゴも萎びたイチゴがのってたんですよ
それでも そのショートケーキしかないから
ショートケーキ食べてたわけですよ
ところがモンブランなんか出てくる
ケーキよくなった
最近ケーキってね
五百円のとか六百円とかするんですよ
僕みたいに古い人には
もう考えられないですね
そういうものを食べてると糖尿病になると
それは当然なんですよね
だからお酒
美味しいお酒を飲めば肝臓病になる
美味しいケーキを食べれば糖尿病になる
だから女の人は糖尿病なりがち
男は肝臓悪くしがちっていうのはこれね
この性の区別によって
そういうことも起こるんでね
男女共同参画なんて言ってられないんですけど
それぞれの生まれによりますね
ですからなんかこう
人間がこう満足するとか
そういうのは この原理をですね
知ってるってことは
非常に大切なんじゃないかと
いう風に思いますね
2022年2月2日
#武田邦彦 先生
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