本日の収穫(3620文字)
経済の次のテーマは
家庭・男女・親子というですね
私たちの身の回りです
これについては従来はですね
政治政策などが
関与する部分ではなかったんですが
百年前と比べますとね たった百年前ですよ
百年前ってまだ昭和なんですけど
百年前と比べますと 寿命が四十三歳
平均寿命が四十三歳 男女ともですね
それがもう百歳に垂んとしようとしてる
それから男女関係も
昔は男は戦場に出る 女は家庭をやると
家電製品がない
つまり冷蔵庫とか洗濯機がないとですね
女性は別に女性が自立しようとか
なんか外で働こうと思ってもですよ
それは特別な人は別ですが
なんたって買い物一日に
二三回行かなきゃいけない
だって冷蔵庫がないですからね
冷蔵庫がないっていったらもう
冷蔵庫どころか冷凍庫もちろんないわけですから
どうにもなんないわけですよ
だから洗濯つったらですね
たらいにこの洗濯板を乗せて
ゴシゴシやるわけですからね
それで赤ちゃんなんかいたら
おしめなんかだって
今みたいな使い捨ておしめなんかありませんからね
それはもう大変なんですよ
だからそれは男もね
戦場に出るわ それから仕事に行けば
炭鉱夫でつるはしを振るったりね
畑に出れば鍬を振るうわけですから
それは今と全く違うんです
親子関係もそうですね
学校にとにかく出しとけばいいとか
それから受験戦争なんてないし
それぞれの家庭でそれぞれに
子供を育てればいいという時代なわけですよ
それが現代のようにですね もう全く違いますね
収入も違えば 男女関係は大きく変わった
親子関係も大きく変わった
それから小家族になった これも大きいですね
常におばあさんおじいさんの
若干手はかかるけど働き手でもあるという
中間的な人がいる家庭とですね
あっさりと妻と夫 もしくは妻と夫と子供だけって
いうのとはもう相当違いますからね
そういう中で 本当に今は
特に女性が中心に大変な思いをしてるわけですよ
しかしそれは親としての両親も子供自身も
それから結婚の比率が低いですよね
離婚の率も高いし
しかも結婚の時期も遅いという中でどうするのか
それもゼロ歳から五十歳までのことしか
まだみんな頭に回ってなくて
五十歳から百歳のことは
頭に回ってないという状態ですので
もう大至急検討しないといかんのですよ
それでこれはもう社会制度も変えなきゃいけないし
教育も変えなきゃいけないし
それから税金の仕方 それから一番大切なのは
母親の仕事まぁ母親じゃない人もそうなんですが
母親の仕事は労働なのかという
このでかい問題はまだ片付いてないわけですね
それで我々はだけど世界の内ではいいんですよ
どうしていいかっていうとですね
日本がそもそも良かったですね
下の図はですね
実は写真と図はこの前の本当の話ですね
友達テレビの本当の話で私が示したんですが
十九世紀のちょうど同じぐらいの時期ですね
十九世紀中盤のイギリスのロンドンの女性の生活
もう本当にひどい生活なんですね
これがエンゲルスとかマルクスが嘆いた
一つの庶民の生活でありですね
そっから共産主義というのが生まれたわけですね
日本は共産主義が生まれるはずは
本当はないんですよ
共産党の人に悪いけどっていうのはですね
日本はイギリスみたいな
ひどい生活なかったんですよ
だから日本のですね そういう政治を考える人が
冷たかったわけじゃないんですね
それは隣に示しました
その当時殆ど同じ時期の
日本の長屋の女性の生活ですね
まぁそれは大変ですよ 着物を干すにしても
一回着物を解いてそれで板に張り付いて干して
それをまた お針仕事で
服にするわけですから大変なんですけども
その状態の差っていうのを
よく見てほしいんですよね
イギリスのその庶民階級つったらもう
本当に仕事をする意欲も
失うような状態だったわけですよ
ところがそれに対して日本のご婦人は
如何に貧乏で長屋暮らしであってもですね
人間らしい生活なんですね
これは私が特に選んで
こういうのを描いたんじゃなくて
イギリスではそういう生活が
いくつも描写されております
エンゲルスなんかの直接的な描写もあります
それから日本の方もですね
イギリスから日本に来た大使ですね
なんかがですね その時
講師っていったかな?それがですね
もう日本の家庭に
そのヨーロッパの文化を持ってくるのが
本当に正しいだろうかと言っているわけですね
却って不幸になっちゃうんじゃないかって
その通りになったわけですよ
元々不幸だったヨーロッパの家庭を
日本に持ち込んだんですよ
おわかりですかね
要するに日本の文化人なんかがよくですね
ヨーロッパを真似ようと言ってんですけど
ヨーロッパを真似て
いいっていうことばかりじゃないんですよ
やっぱり家庭なんかはもう圧倒的に
それでご婦人の生活ですね
特に女性の生活はそれはもうヨーロッパの
平民ですよ 貴族じゃないですよ
貴族はそれはヨーロッパの貴族は
それ良かったんですけど
それは日本の殿様とかそういうほうが
奥方のほうがずっと質素だったんですよ
ですからそういうその
ごく少数の家庭ではなくて
一般的なその庶民の女性を比べたらですね
比べものにならないんです
これは男性もそうなんですよ 実は
日本の男性はですね
やっぱり仕事というものが中心にできたんですよ
自分の生きがいとしての仕事ができたんですよ
ところがイギリスの労働つったらですね
それはもう悲惨なものなんですよ
奴隷に一歩近いんですね とにかく働けと
夜は酒を飲めて女を宛てがうからって
そういうレベルの話だったんですね
だからもう全然状況が違うわけですね
だからその日本が今不幸になった
日本の家庭・男女・親子が不幸になったのは
日本の男女・家庭・親子が
なぜ幸福だったんだろうかということを十分考えずに
イギリスから来た講師が言ってるように
果たしてこの日本にイギリスの文化を
持ってきたら人々が幸福になるんだろうか
不幸になるんじゃないかと言ってるのと
同じようになってしまったっていうことなんですね
やっぱり私たちはここで本当の幸福
それから日本人には
日本人のやっぱり気質がありますからね
遺伝子も共通しておりますから
それも考えてですね
やる必要があるんですね
そのヒントはですね
やっぱり日本人ってのは
現実を見る力が強いんですよ
これはある程度ごまかすことも
できるっていうような悪い点もないじゃないんですが
基本的には現実を見る力は強いんですね
自然を見るそれから
人間というものを見るという力が強いので
日本の宗教っていうのは自然を神とする
日本人の神っていうのは
実はヨーロッパの神とは神が違うんですよ
っていうのはその
神ということ自体が違うんですね
ヨーロッパでは人間が死んでも何でも
どうしても人間と神の間には
越えがたい壁があるわけですよ 全然違う
ところが日本人は
死んだら神になるんですよね
神社に祀られたりします
仏様になるとも言うんですよ
大体亡くなった方は仏というんですからね
日本は だから仏教とも全然違うんですよ
この観察力ですね
日本の観察力っていうのは素晴らしいんですよ
そのために宗教戦争もなかったし
穏やかな宗教を築くことができたんですね
ですから日本の観察はですね 男と女っていうのは
一体何が違って何が幸福なんだろうか
だから日本においてはね
女性が子宮を持ち乳房を持ってるっていうことを
そのまま認めるんですよ
男が筋肉があって死ぬのが平気だと
女性は死ぬことができないけども
男は人のために死ねる
女は家族のためには死ねますけど
他人のためには死ねないんですね
そういう性格は一体どうなってるのかって
いうことをよーく知ってるんですよ
家庭というのは人生の基礎であると
それがどういう状態でないと
幸福っていうのは得られないのかってことも
知ってるわけですね 日本人は
だから親子もそうですね
親子関係っていうのは基本的に難しいんだと
親が子どもを教育するってことは
実は不可能なんだということも
現実をよーく見てるんですよ こういった
現実をよく見てるっていうことがですね
日本人の家庭・男女・親子ですね
これはもう殆ど
人生の七割は占めますからね 普通の場合は
それはまあ仕事に熱中している大実業家
渋沢栄一はどうだっただろうかとかね
織田信長どうだっただろうか
なんていうんじゃないんですよ
我々はそういうことじゃなくて
家庭と親子と男女で構成されて
それで私たちの八割から九割は
人生が決まってしまうんですね
だから日本に戻る
これがですね やっぱり
だからつって男女の役割を固定するとか
そう考えちゃいけませんよ
それ全然違うんですよ それは寿命が
四十三歳から百歳になったことを基づいて
家電製品ができたことを基づいて
それから既にもう女性がですね
働くということは
どういうことかっていうことをよく知っている
これにはですね
名古屋の伊藤麻美さんっていうですね
社会保険労務士 社労士ですねの方
是非今度 参政党で活動してほしいんですけども
その人が女性の現実を見て
それで女性が幸福になる働き方は
どういう働き方だろうかっていうことを
ずーっとやっておられます
非常にいいので機会があったら
伊藤麻美さんの話もですね
聞いていただきたいなと思っております
2022年2月17日 (ヒバリクラブ)
#武田邦彦 先生
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