2021/12/20

NHKのウソ報道の原因 が分かった!その4 輝ける頃の4つのNHKのドキュメンタリー作品を見てみた。それでわかったNHKのポンコツ度 レベルの低いNHKはなぜできたか? その2は「山の分校の記録」 その3は「新日本紀行、葛飾と河内」 その4は「失踪する日本、光と影」(武田邦彦)



本日の収穫(3648文字) 

さてですね なぜNHKがこれほど嫌われ
嘘の報道を続けるのかという原因はですね
NHKの最盛期 みんながNHKを愛してた時
好きだった時 まぁその時の映像を見て
探ろうという風に 私は思ったわけですね
でまぁー ちょうど入院したこともあってですね 
時間もたっぷりあると
輝ける頃の
四つのNHKのドキュメンタリー作品を見て
それで私はやっと 現在のNHKの嘘放送というものを
理解することができました
その基本的な原因は NHKがポンコツだったから
もしくは 悪人だったから
しかし悪人だったとポンコツだったと比べると
どうもポンコツだった方が 本当だったように思うんですね
最初に山の分校の記録という
非常にこう 心温まる素晴らしいドキュメンタリー
それからその次に 新日本紀行の葛飾のものと
大阪の河内のものと 二つ
比較しながら お話をしました
今日は最後にあたりますが
疾走する日本 光と影と題した作品で
1960年から1975年ぐらいが中心なんですが
全体としては 戦後50年をですね
40年かなー 40年を振り返った
日本社会の成長と
それに対する見方がですね
非常にこれもNHK 当時のNHKらしい優れた技術と
演出構成によって作られております
ちょうど東京オリンピック 東京オリンピックっていうのが
朝鮮戦争の復興の次に来た 大きな日本の成長の機会でしたね
道路は舗装されていなくて泥道
そこに三輪自動車が揺れながら走っているという
戦後の日本の象徴的な風景ですね
それから徐々に 東京を中心として
地方に発展していく 進歩の近代化の状態
それが まとめられる大阪の万博
万博後の変わってしまった
日本社会というものなんですね
この取り扱いを見ますとですね
光と影とありますけども
影を非常に強調してますね
例えば 四日市ぜんそくなんか出てきますが
四日市ぜんそくっていうのは
どういう公害かというとですね
四日市を工業地帯にする時に 工場ができますね
その時に 工場ができる時に
まず煙突が必要なわけですよ
色んな物を燃やしますからねー 
そうすると煙突を建てたわけですよ
このくらいでいいだろうなと思って
30mぐらいの高さに煙突を建てるわけですよ
そこに働く労働者の住宅はですね
工場に近い方がいいだろうなーと思ってですね
そして近くに 工場の周りに住宅を作るわけですね
それはね 悪いかっていうと悪くはないっていうか
人間の知恵っていうのは そういうもんなんですね
それで工場を運転し始めますと 工場から出た
まぁその時は 亜硫酸ガスが主たるもんでした
それが重たいもんですからね
亜硫酸ガスSO2なんですよ
硫黄っていうのは
大体1原子で32の分子量を持ってまして
酸素は 2分子で32ですからね
合計で64 分子量は64のガスなんですね
空気は分子量が大体29ぐらいですからね
だから半分以下ですから
当然 煙突からでた亜硫酸ガスはですね
どんどんどんどん近くの
労働者の住宅のとこに落ちるわけですねー
ですから 喘息になった
これがまぁ 四日市ぜんそくなんですね
発展する時っていうのはですね
発展する 発展させようとした人たち
例えば工場を作った人たち 技術を作った人たちが
悪意で喘息をもたらそうと思ったわけじゃないんですよね
そういう風に こう言う人もいてね
本当にこう 人間っていうのは
自分の立場を強くしようと思って
嘘を言うなーと思うんですが
誠心誠意やって そうなるんですよ
四日市ぜんそくでは
もっと滑稽なことが行われたわけですね
煙がすぐ落ちるんで 労働者住宅の人が喘息になる
じゃぁー まずいと思ってですね 煙突を高くしたんですよ
80mとか100mとか高くするんですよね
高くすると今度は 煙は労働者住宅に落ちませんよ
これで解決したと思っわけですから
変な話なんですけど まぁ思ったんですよ
誠意をもって そう思ったんです
そしたら高い煙突から排出される 重たいガスはですね
少し風にたなびいてから地上に落ちますから
いずれにしても分子量がですね 64のガスがですね
空気が29だったら
必ずどっかに落ちるわけですからね
落ちるんですよ
それで四日市の工場から離れた
町の人たちが今度喘息になるんですよ
おっといけないと これはいけないと
いうことになって
今度はどういう風に考えたかっていうと
やっぱり工場から出る煙自身が
綺麗じゃなくちゃいけないなーって気がつくんです
それまで10年ぐらいかかっちゃうんですよね
工場とかよく知らない人間の知恵とは
よく知らない人はですね
それは サボったからだって言いますけど
そうじゃないんですよ 気がつかないんですよ
人間とはそういうもんなんですよ
公害っていうもんのほとんどがそうなんですね 
悪徳公害ってありますけどね
その後は四日市は素晴らしかったんですよ
その後 こういう状態になる
これはあのー 人間が何か新しいことやる時にですね
知恵が回らないわけですから しょうがないんですね
それで喘息患者がでる これは大変だってことになって
その後 その頃に非常に注目された公害は
四日市の喘息と水俣病
水銀の水俣病だったんですけど
水俣はですね 考えかたが間違っちゃったんです
生産するのが悪いになっちゃったんですよ
だから量を減らそう
生産量を減らそうということになったんですね
しかし生産量を減らすったってもう工場は動いてます
その工場は日本にとって大切なんで
動かせざるを得ないわけです
だから生産量1/2ぐらいにして 生産するんですよ
それが簡単には水俣だったわけです 
減らせ減らせとみんなが言うから
しかし出てくる有毒物は1/2に減るだけですからね
同じような病気になるんですよ
ところが四日市の人はすごく偉かったんですね
偉かった人は誰かっていうのは大体は言えるんですけども
それはまぁ あまりここで言わないことにしましてね
四日市でどういう風にしたかっていったら
工場から出る煙を綺麗にしなきゃいけない
綺麗にするには 量を減らしたって綺麗にならないから
技術で 汚いものを
もうなくてしまおうということにしてですね
数千分の一にしたんですよ
数千分の一に 
生産量を減らすっていうことはできないんですよ
それ社会は発達しませんから
実際上できないんですね 
実際上できないんです だからそれはそうした
それで四日市は現在では生産量は当時よりか
ずっとずっと多いんですが
空気は当時よりか
何千分の一になって綺麗になったんですね
その時にこう人間は何を考えるかっていうのが
致命的に重要なんですね
すごく重要なんですよ
要するに そこで
頭が働かなきゃいけないってことになるんですよ
ただ減らせ ただ駄目だ
ただ江戸時代に後退しろって言ったらですね
人間の平均寿命は43歳
日本人の平均寿命は43歳のまま
みんな一生懸命 鍬を振って畑を耕しですね
赤ちゃんのおしめは 汚いおしめのまま
お母さんが一生懸命洗う 洗濯機もない
冷蔵庫もないっていうような
時代のままになってしまうわけですね
それは今でもですね
そういう国はいくらでもあります
そういうところの言わば貧困な街に行くと
本当に可哀想だっていう感じがしますよね
しかし 少し昔の日本はそうだった
要するに 人間が幸福になる
健康になり長寿になり文化的生活を送り
苦しさが少なくなるということは
どういうことかっていうと
必ず知恵がいるんです 昔に返るとか
ノスタルジアを考えてはいけないんですね
それはもう私の意見じゃないです もう意見を超えてますね
というのはもう 事実がそうだからですね 
事実がそうだったわけです
全世界的にそうだったわけですね その時に
NHKが発展というものはどういうものか
つまり光の部分が 80パーセント
影の部分が 20パーセント
このものを発展しないのかどうか ということを
このドキュメンタリーで投げかけてくれればですね
それは その後の日本人が
例えば その後に起こったミドリ十字事件とか
そういうのは色々あります
産業上の事件もあります
それから交通とかそういう意味での事件もあります
そういうのは解決が非常に速くなり
また犠牲者を減らすことができたでしょうね
だけどこの四つのドキュメンタリーで
山の分校 葛飾河内そして疾走する日本
これでNHKが描いてきたものはですね
人間には知恵はないと
知恵はないから新しいことをやってですね
たとえ我々がそれによって
幸福になってもやめたほうがいい
これを象徴したのが NHKの最後のこの番組でですね
語り手がですね
暴走日本 暴走発展っていったかなー 
高度成長暴走成長かな激走成長かなんかに
間違って言っておりました
この日本の発展が早かったのは
暴走したわけじゃありません
日本社会が平等だったからです
日本社会が平等だということが 発展との関係で
どうなったかっていう 考察こそがですね
1960年から1975年のあたった高度成長の
日本の社会現象の本質にあったわけです
それをNHKが報道しなかったということを
今度私はこれを見て つくづく感じまして
この延長線上が 現在の嘘番組に繋がってるっていうことも
明瞭に分かりました
やはり嘘番組をなくすためには
NHKが高度な判断力を 知識と判断力を持ち
誠実な心で番組を作るということだったんだなーと
それがなかったために
結果としてNHKは今
嫌われるNHKに変わったんだなと
いう風に私は思いました

2021年12月20日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦

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