本日の収穫(3652文字)
日本の防衛政策の第二弾ですね
やはり どんな政策もそうなんですけども
基本的にはいっぺんに大きな変化を
するってことは無理なんですね
やはり世間っていうか
特に防衛の問題なんかはですね
他の国との関係がありますから
やはり国連である程度の
賛成が得られるというような
もちろん対米関係はそうなんですが
全体的に了解を得られるような形で
進めていかないとですね
日本だけがいくら気張って
平和平和って言っても仕方ないわけですね
第一段階っていうか 第一段階としては
丸腰の人は撃たないと
つまり核兵器とかミサイルといったものに対して
圧力をかけておくっていうことですね
日本がそう言ったから
そうなるっていうんじゃなくて
そういう国際的雰囲気を作ることによって
実質的に平和の方に向かうという
現実政策が必要だと思うんですね
その意味では第二段階の政策としては
領土外への軍事進出を禁止すると
これもかなりの
問題が起きると思うんですけれども
これは日本が国際的に言えるわけですね
第二次世界大戦によってですね
日本が非常に頑張ったので
したがって民族自決
つまりアジア・アフリカ諸国が
それぞれ独立したわけですね
アジアの方の独立が早くなり
日本が戦争が終わったのは
1945年ですけれども
それから10年経った1955年に
バンドン会議っていうのが行われました
有色人種の大規模な国際会議としては初めて
小規模も入れますと 東条英機首相
日本の東条英機首相が行った
大東亜会議というのがですね
その前にある訳ですが
これの功績も非常に大きく
やっぱり評価しなきゃいけない
特に日本の文化人とか
リベラルの人達が
積極的に有色人種側に
側につくって必要なんですけども
有色人種とか白色人種が
どっちが優れてるかとか
そういうような人種差別の概念を
頭から取ってほしいんですけども
そういうことなんですね
ですから それで
どの時点で領土が確定したかというと
やはり第二次世界大戦の時に確定した部分と
それから その後の独立戦争によって
確定した部分と二つありますね
例えば アジアの諸国インドネシアとか
それからインドシナ・ベトナム
ラオス・カンボジアですね
それからアフリカの諸国
こういうところは独立した時の領土っていうのが
保全されなきゃいけないし
それから中国共産党が占領したところですね
例えばチベット・ウイグル
あと内モンゴル・満州っていうところは別途
第二次世界大戦後に
独立国同士で戦争をして占領したところ
それはやっぱり元に戻す必要があるという
提案が必要だと思いますね
それからもう一つ 国際的な関係で
日本がそういう政策をとっていくと
日本が国際的な政策をとっていくっていうことが
もう最近全く出来ませんが
これは日本が小国だから
出来ないってことじゃないんですね
日本が第一次世界大戦を勝った時に
これはドイツを相手に戦って勝ったんですが
その後にパリの講和条約がありますが
そのパリの講和条約では西園寺公望とか
前の外務大臣だった
牧野前外務大臣が行ってですね
そして有名な日本人がですね
人種差別撤廃条項というのを主張しております
国際的には常に日本の立場を明確にして
それでどう考えても
全員が納得する 特に宗教的にですね
キリスト教国もイスラム教国も
賛成できるというようなものをですね
提案していくっていうことが
非常に重要じゃないかと思うんですね
日本はお金だけだと言われないように
やはりそこはしっかりとやっていく
必要があるという風に思うんですね
したがって領土確定をしてですね
領土外への軍事進出を禁止すると
それからもう一つは国際的な話っていうのは
必ず現実問題を踏まえなきゃいけません
例えば 国境問題で一番有名なのは
ドイツとフランスの間の
アルザス=ロレーヌ地方ですね
この地方はちょうど
ドイツが強くなるとドイツ領
フランスが強くなると
フランス領になるもんですから
そのたびごとに小学校でですね
ドイツが占領したらドイツ語を教えると
フランスが占領したらフランス語を
教えるっていうようなことがあったんですよ
それはやっぱり子供は困りますよね
そこでアルザス=ロレーヌのところを
どうするかっていう話し合いは別途行われるんですね
ですから必ず独立国は境界付近でですね
領土紛争があるので この領土紛争については
元々領土の外へ軍事進出を禁止するという
提案をするとともにですね
例えば日本ですと北方四島だとか竹島とか
それから尖閣諸島といったですね 紛争地域ですね
この紛争地域は紛争地域として認めると
これはアルザス=ロレーヌがそうでしたね
だからこれは両方とも
必死になってやるわけですよ
例えば 北方四島だったらば
日本は北方四島は日本のものだと
これは非常にちゃんとした理屈がありますね
ロシアの方はロシアの方で
やっぱりあるわけです
竹島についても 日本としては竹島は
李承晩ラインっていう
勝手に引かれたラインでやったわけで
双方の紛争地帯であると
尖閣諸島になると中国そのものが
尖閣諸島は日本領土だという風に言ってたわけですから
これはまだもっと強いですね
更に実質的に
この三つの紛争地帯で日本が実質的に
領有してるっていうのは尖閣諸島ですから
こういった紛争地域っていうものを
ちゃんと指定してですね
それについては国際的な監視の下でですね
冷静に二国間で話し合いを続けると
いうことをやって行くっていうことが
非常に重要だと思いますね
つまり ここで言いたいのは
防衛防衛まず平和だと言って
平和の祈りをすることも大切ですけど
やっぱり具体的には 第一段階の
丸腰の人を撃たないという原則を国際的に認めること
さらに第二段階では
領土外への軍事進出を禁止すること
それも現実的な方法を提案しなきゃいけませんから
各国とも領土の境界付近での紛争がありますので
それを具体的に
どうするかっていうことも含めてですね
日本が国際的な平和国家として
はっきりとした態度をとっていくと
平和国家としてはっきりとした態度を取っていくことが
日本の防衛になると思うんですね
現在は 日本はですね
中々こういう議論が進みません
議論も三段階があって専門家とか文化人とか
それから一般の国民の議論の段階
それを持ち上げていってオープンの下での
専門家もしくはもう少し政策的な議論
そして それを決定と
いう風に何でも物事はですね
コンセンサスを取りながら行かなきゃいけない
参政党コンセンサスっていうのを
ちょっと提案しておりますが
参政党は必ずコンセンサス作りから行くんだと
少し回り道のようでもあるけども
コンセンサス作りでいくわけですね
コンセンサス作りをしなかった
失敗の一番の大きな例が ゆとりの教育ですね
ゆとりの教育っていうのはとにかく
文部省はあんまり悪く言えないんですよ
というのはゆとりの教育を賛成したのは
政界・学会・産業界・教育界
全てが賛成したんですよ ゆとりの教育に
提案のあった時それから制度が導入されるまで
みんなが賛成したんですよ
しかし制度が本当に現実的に採用されて
各中学校・高等学校でゆとりの教育が始まったら
途端にやめようやめようってことになったわけですね
これは何でかっていうと
少し個性的な人がリードした 文部省のですね
その当時 局長でしたか
それがあることはあるんですが
それよりかむしろ
学校の先生すらよく分かんなかった
つまりコンセンサスどころかですね
実施方法も分からないうちに
突入したってことがあるんですね
これについては文部省の方としては推進派の人達は
色々いい言い訳があると思いますよ
そういう風にしなきゃ駄目なんだ
例えば東海道新幹線ですね
今 東海道新幹線をやめようなんて人はいませんが
東海道新幹線を実際に引こうとした時はですね
二つ大きな反対がありましたよね
一つはお金がかかりすぎる
大体当初から一兆円かかると言われてたものを
無理やりある官僚がですね
偉い官僚がいて運輸省に
三千億円で出来るって言って国会を通した
最初から一兆円って
分かってたんだけど通した
そして工事を始めたらものすごくかかるんで
その課長は首を切られたと
こういう偉い課長がいて 日本のために
犠牲になってくれるっていう場合もありますね
そういった その政策っていうのは
非常に複雑で人間が絡むことですから
そっと泣いてやるっていうことがあるんですね
もう一つは新幹線の騒音があって
そんな速いものを通すっていうことはっていって
環境運動家から相当な反対がありましたね
しかしこの環境運動家からの反対は
一気に崩れたんですね
なんでかっていったら名古屋におられた
その新幹線を反対してる環境運動家が
新幹線に乗って東京に来たんですよ
だから これはもう
それで崩れちゃったですね
新幹線はやめろと
環境上悪いからやめろと言ってる人が
新幹線乗ってきちゃやっぱり話になりませんね
そういう様な色んなことが しかしあるので
第二段階が 日本の防衛には
第二段階が必要だということと
領土外への軍事進出の禁止
それから領土の境界紛争は別途だと
ここら辺のですね ことについて
これはこの通りやれとか言うんじゃなくて
これを一つの
参政党コンセンサスを作る上でのですね
やっぱり前提として議論をし始めるって
いうことじゃないかと思いますね
2022年2月13日 (ヒバリクラブ)
#武田邦彦 先生
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