本日の収穫(3651文字)
技術政策っていうとですね
何かこう全然他の政策とは違うようなことを
考えなきゃいけないという風に思いますが
技術政策であってもですね
技術政策ってのは本当
日本の産業を支配しますから
例えば1990年にリサイクルの技術を取るか
GAFAの技術 ITソフトを取るか
ITハードを取るかっていう
選択で日本は間違ってですね
我々の所得がこの三十年間変わらなかったっていう
悲惨な状態になったわけですね
その技術の政策を決める時に
どういう事を
考えなきゃいけないかということですね
一つはもう既に述べましたけども
世界的に技術ってのは六十年ぐらいで
陳腐化するというようなことですね
これは基本的なことなわけですけど
技術を考える時はですね
それからものづくりといっても旋盤で削ったり
表面を磨いたりすることだけではなくて
やはりソフト
そのソフトっていってもですね
色んなソフトがあるんですが
少なくともITソフトっていうのは
ものづくりと同じなんですね
ですからものづくりというような言葉に
ごまかされないというようなこともありますし
また日本人の特性ですね
頭脳の特性というものを生かす
これは男女の問題とか色々複雑に
絡んでくるんで難しいんですけども
もちろん女性にも男性にも門戸は開くんですよ
だけれども英語・語学はもう
圧倒的に女性が強いんですよ
それから電気機械は圧倒的に男性が強いんですよ
これはね 別にあの男女共同参画とか
男女同権と全く関係ないことなんですね
これは何で女性におっぱいが
付いてるんだっていうようなもんでですね
そんなこといったって
胸とかなんかはですね 見たらわかりますが
英語教育の頭とか
電気機械の頭っていうのは
頭の中の構造なもんですからね
ちょっと見ても
わかりにくいっていうことがあるんですが
語学はもう圧倒的に女性なんですよ
これはもう 小さい頃から語学は発達し
何しろ私なんかテニスやってましてね
テニスは時々やってると
ボール拾いの時間になるんですけども
ボール拾いの時間になって ボールを拾いながら
喋っている男性は一人もいません
よっぽど変わってる男性が
ちょっと話すことはあってもですね 話しません
女性はですね
ボール拾いをしながら喋り通しです
それはやっぱりね
子どもを教育するという意味で
育てるっていう意味で
お母さんの言語で子供が育つわけですから
だからそれは おっぱいが付いてるのと
同じことなんですよね
それから電気機械っていうのはですね
これは中学校から高等学校ぐらいで
女性に電気機械を教えた人は
よくわかると思うんですけどね
どうしても女子学生は女子高校生とか
女子中学生わからないんですよ
非常に丁寧に電気も機械も
機械っていうのは空間的なものですね
メカニズムを説明してもですね
なんか頭に入らない感じなんですよ
ところがね
男子中学生 男子高校生はね
よくわかる方はぱっとわかります
学生はですね ぱっとわかります
ところがそういう学生は今度はですね
英語はもう全然できないんですよ
ですから これはこれでいいんですよね 別に
私はいつも思うんですけどね
スポーツっていうと百メートルであれ
三千メートル・マラソンという風に人が違うんですよ
バレーボール・野球みんな違うんですよ
だからそれでいいんですよね
別にその みんながですね
スポーツっていったら
百メートルから千五百メートルからですね
一万メートルから全部走る
そしてバレーボールも何でもできるっていうそれは
十種競技とか五種競技っていうのありますけどね
だけども単発いいんですよ
僕はね 勉強でもそうだと思うんです
勿論音楽だとか 音楽だって
ピアノとかバイオリンとか
声楽とかあるんですよね
絵だってそうなんですよ
ですから勉強もですね
英語ができる子は英語をやればいいし
電気機械の子は電気機械やればいいんですよ
それは別にどうってことないんですね
私がね 私はどっちかっていうと
電気機械はぱっとわかるんですよ
ところが やっぱりね
語学はそんなに上手くないんですね
だから四十ちょっと過ぎぐらいまではね
私は外国行く時に
一生懸命自分で会議やったりしまして
そうしないとなんか日本から行って
なんか日本語しか喋れないっていうと
いけないような感じがして
英語喋るんですよ 片言 片言で
そうするとだんだんだんだん
向こうと議論が深くなってきて
一日行って四時間ぐらい向こうと会議する
なんてことあるわけですね
やっぱり僕が英語を喋るとね
理解は完全じゃないんです
そこである時から通訳をですね
一緒に行ってもらうことにする
そうすると通訳の人は
今度は電気機械できないんですけれども
英語と日本語が堪能なんですよ
ですから僕とその通訳とがセットになったらですね
ものすごくいいんですね
そういうもんじゃないかと思うんですよ
それで最近小学校の低学年から
英語の教育が始まりましたね
もちろん英語が同時通訳のITができるのは
まもなくでしょうけど そういうこと以外にね
人間っていうのは英語の上手い人には
英語で働く場所
電気機械のいい人は 電気機械の働く場所
っていうのがいるんじゃないかと思うんですね
ですからこの英語教育が盛んになった時の
色んな決め方を見ますとね
やっぱり文科系の人が指導的だったんですね
文科系だったらやっぱり
英語が必要かもしれません
だけども全員が文科系じゃないんですよ
日本の収益になるものが技術だとしたらですよ
やっぱり英語教育を
小学生に全員にさせるっていうことはですね
やっぱり問題だと思います
もう一つはやっぱり英語教育を重点を置く時に
裏に利権が強かったような感じもするんですね
英語教育を盛んにすると
儲かるところがどこどこだと
それが自民党の議員に工作をするっていうような
ケースもあったんですよね
だけどやっぱり そうですねこれやっぱり
日本が世界一という中にはですね
日本人が国のことを考えて
自分の利得を考えなかったっていう
その日本人のいいところがあるわけですね
やっぱり精神的にそれも
やっぱりこれから少しずつ少しずつ
我々日本人はご飯と味噌汁とおつゆと
魚がちょっとあればいいと
人間が日本人として生きていく価値はですね
やっぱり自分が日本に貢献すると 絡合ですね
それが大切なんだっていう教育をし
日本人が日本人は元々
そういう気質を持ってますからね
ですから そういう気質を
育てるだけでいいわけで
無理やり教育する必要もないんですよね
だから英語教育と電気機械という意味では
脳の構造の問題もありですね
これは少しずつ少しずつ
脳科学なんか進歩してくれば
そういうことがわかると思うんですね
だけどここで言いたいのは
やはりこれ教育の問題もあります
技術の問題もあります
日本人はどれもこれも優秀でなくてもいい
それぞれであればいい
それから英語教育が重要なのは分野に限る
むしろですね 日本の技術が良かった
ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われたですね
1960年とか1980年においては
むしろ日本人が
英語が下手だっていうことが良かったですね
どうしてかっていうとですね
英語が上手い人はね
しょっちゅう外国行ったりするんですよ
そしたらやっぱり
往復の飛行機は結構大変ですしね
それから向こうでの生活も大変です
ところが日本でずっと生活してれば
技術屋は非常に時間が自由になるんですよ
それで自分の研究に没頭できるんですね
ですから日本人の英語力が弱くて
特に電気機械の人たちが英語が不得意だから
できるだけ外国に行きたくなかった
そのことがですね
むしろ日本の技術を発達させたんですね
政治っていうのはそういう複雑なことを
考えながらやっていくっていうのが
政治だと 僕は思うんですね
その意味で英語教育と
電気機械の教育っていうのは
ほんのその教育のうちの一部なんですけどね
やはりある国の技術を 政策を決める時はですね
今みたいに
今はどういう形で決まってるかっていうと
もう英語教育を盛んにしようっていうのは
二三人のなんか文部省の役人と親しい人とか
産業界の経団連なんかと親しい人が
ちょこちょこっと話をしてですね
いや英語教育が必要だ
日本人は英語が弱いからね
やっぱり駄目だねっていうような
程度で決まるんですよ
後はそれに にくづきを付けるだけなんで
それでそこで 何にも
ディスカッションがないんですね
参政党のような政党が出てくればですね
みんなが政治に参加する
つまり英語教育の良さも
英語教育の悪さもちゃんと表に出して
英語教育を盛んにしたら 利得が取れる人と
どのぐらい取れるのかっていうようなことも
オープンに言ってですね
そして本当に日本は
電気機械を潰して英語の方が大切なのか
やっぱりね 私は
英語教育これだけしたことによってね
日本の電気機械の技術は下がると思うんですよ
その電気機械の技術が下がればね
現在トップである 例えば自動車だとか
それからこれからトップに
ならなきゃいけない自動的な色んなものとかね
それからその生活に関係するITソフト技術
こういったやつはもう 発破を掛ければ
日本の技術者は本当に優れているんですけど
英語教育をあんまりしたらね
私は駄目なんじゃないか
政策を決める時に本当に
日本のためということを表に置かないとですね
やっぱり失敗するんではないかと思います
2022年2月7日 (ヒバリクラブ)
#武田邦彦 先生
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