2022/03/17

【炉端の話】 環境と危機を煽るウソ (武田邦彦先生)




本日の収穫(4035文字) 

ちょうど今からそうですね
1970年の石油ショックが
一つのターニングポイントでしたから
そういう意味では今から
五十年とか六十年ぐらい前からですね
地球は環境が酷くなってるんだ
このままいくと行き詰まるんだという
話が出てきたわけですね
それでこの中には本当に
我々の環境を脅かすものと
それからただ危機を煽って
それでなんか儲けようというものと二種類
それからもう一つは人間の知恵がですね
そこまで行かないっていうか
学者がポンコツの学者が多くてですね
それで計算ができなかったので
間違えたっていうのとですね
色々種類がある
その三種類ですかね 本当に危ないもの
それから儲かるから嘘をついたもの
それから計算ができないから あほだから
間違ったものっていうのと三つありますね
計算ができなくて あほだから
間違ったものはリサイクルなんですよ
これはですね 当時リサイクルっていうのは
廃棄物の問題だと思われたんですね
これは二面ありますよね
確かに捨てたものを生かすという点では
廃棄物の問題でもあるけども
廃棄物が資源だということになると
資源工学の問題なんですね
それで廃棄物の学者っていうのは
失礼なんですけども
ほとんどエントロピーの計算とか
そういうのできないわけです
資源学者っていうのは大体できるんです
どうしてかっていいますと
元々資源学っていうのは
どういうものかっていうと
その資本家がある山をこう買いましてね
その山から資源を掘れるかどうかっていう
相談をする時に資源学者が出てったわけですね
山っていうのも
一つは廃棄物みたいなもんですよ
ただただただその山はですね
それでこのぐらいの品位でこういう風になってたら
これは資源として有効ですねとか
これは掘っても駄目ですよっていうわけですね
つまり廃棄物を資源として使う
リサイクルっていうのは
本当は資源学者の領域だったんですが
資源学者ですと大体十人に二人ぐらいは
エントロピーの計算できるんですね
ところが廃棄物っていうのは廃棄物が
社会に衛生上の問題を起こすといけない
それからもしくは汚いものがそこら辺に
散ってちゃいけないというので
主に衛生学的な視点なんですね
ですからリサイクルが出てきて社会は
例えば社会テレビとかマスコミですね
マスコミはこれ廃棄物の
問題だと思ったんですね
それで廃棄物の学者のとこに聞きに行く
すると学者だから知らないとも言えないので
それは一回捨てたものより
再利用すればいいですからね こう答えたと
これがやっぱり間違いのもとですね
それでエントロピー計算すると
これは当たり前のことなんですが
人間の活動っていうのは
周囲にエントロピーを増やしながら
自分は快適な生活をして
人生を送っていくっていうことが基本なんで
例えばペットボトルっていうのは
何でできたかっていうとこれ
水道の水を沸かしてお茶とかコーヒーを
作ればそれでいいんですよね
ペットボトルいらないんですね
職場に行ったら昔は女の人がいて
それでお茶を出してくれればいいんですよ
これは何を言ってるかっていうと
便利じゃない状態ではエントロピーの増大が
小さいっていうことなんですね
ところがペットボトルのように
非常に便利なもので
どこでもお茶が飲める どこでもコーヒーが
飲めるっていう風にするとですね
これはすごく
エントロピーが大きくなっちゃうですね
この場合は物質のエントロピーじゃなくて
分散のエントロピーとして
人間に利得を与えるんですね
しかしこの議論はね すごく難しいので
あの頃NHKがよくですね
なんか評論家のおばさん
みたいなの出してきてですね
このくずみたいなものを
こういう風に利用できますって
いやそれは嘘だっていうんですね
このアホで嘘っていうのがあります 一つはですね
それから儲かるから嘘って
これは凄く多いんですね
これは典型的には石油枯渇ですね
これは今でもまだ嘘をついてますけれども
これは1960年ぐらいから石油の値段を
一バレル二ドルから二十ドルに十倍にしたい
という計画が国際石油資本にありましてね
その頃セブンスターズって言います
今は六社ですかね
アメリカ・イギリスを中心とした
フランスもありますけれども
石油の国際資本これが暗躍してですね
国連を中心としてアメリカ・国連
ヨーロッパの学者に金をうんと配って
石油がなくなるなくなるっていう論文を
書かせたわけですよ
その研究が大体1968年から1972年に
公表されましてそれで大騒ぎになった
それでこれはですね 日本のテレビメディアは
その経緯を知っているはずなんですよ
っていうのは別にそれほど
隠れてやってたわけじゃなくて
まあまあ見える形でやってたわけですから
資金の流れを追ったりすればですね
それから有名なキャンベルっていう人の
石油がなくなるっていうようなグラフもですね
それは石油資本のグラフですからね 正に
ですからそういうことを
きちんと伝えれば良かったんですね
こういった類のものは山ほどあって
ダイオキシンがそうですね
ダイオキシンが毒物だっていうのは嘘ですけど
それから森林が酸性雨でやられるっての
覚えておられる方いますかね
これも嘘ですね
これは凄く森林関係にお金がいきました
それから砂漠が拡大するというのもありましてね
これも砂漠が拡大している
これは儲かるための嘘と
それからアホの嘘がダブルですね
要するに砂漠っていうのは増えたり減ったりしてて
現在は砂漠が増えるタイミングにあるんですね
あと何百年かたちますと
砂漠が減るタイミングになるんですけどね
砂漠がだいたい赤道からある程度
離れたところで起きるのは気流の関係なんですけど
この気流の地球全体のですね
気流の関係 これは
北半球と南半球に分かれてますので
気流の流れがですね
それによって赤道のちょっと北
それからちょっと南にですね
乾燥地帯が出てくるんですね
これは乾燥地帯が出てくることが正常であって
乾燥地帯が出てこないことが間違いなんですね
砂漠の拡大それから酸性雨
これはみんな嘘あれですね
言ってみれば計画的な嘘ですね
それから女の人がものすごく騒いだ
複合汚染 農薬の問題だとか
これは有吉佐和子ですから
これは知識がないのは当然で
文学者ですからね まぁ嘘だ
僕はよく本読んで 朝日新聞に連載されて
複合汚染という本を読んでみたら
いやいやこれね
科学の本じゃないなと思いましたね それから
それはね なんていうか文科系の人は
こう言うかもしれませんよ
武田先生は一つ一つのことは
科学的に嘘であるというかもしれないけれども
有吉佐和子が農薬は危険であるという
社会的印象を与えた功績は大きいって
こういう言い方するんですけどね
私はね 嘘をついて正しいことを指摘するっていう
方法もないじゃないですけど
あまりお勧めできない 正しい方法であれば
正しい内容で指摘するべきだと僕は思います
だから有吉佐和子は間違った科学的事実で
社会に良い貢献をしたから正しいんだってやつは
ちょっと僕はいただけないんですよね
それから一番ひどかったのがあれですね
環境を悪くする環境ホルモン
これは環境ホルモンっていう名前はもちろん
聞屋さんっていうか
マスコミが付けた名前でよくないんですね
こういうマスコミが危機を煽るために
名前を付けるって大体間違ってますからね
例えば爆弾低気圧とかですね
そういうやつですね
みんなこれ環境ホルモンとかですね
内分泌かく乱物質っていうのが
まあまあ学問的には正しいと思いますが
それでもこれはある女性が
幻想を抱いて本を書いた
その幻想がメディアの人の幻想に
あったっていうことですね
それから男性の女性化 この三つですね
その非常に間違っている
科学的には間違っている
ほとんど噓 本当ではないわけですね
だけどそういうことを警告した
価値があるなんて言われそうですが
それで一回あたりの講演料を
二千万円も取ってですね
それで表彰を随分受けたというようなことは
ちょっとどうかなと思いますね
じゃあ環境問題で本当だった
要するに環境が本当に
悪くなってたっていうのが
あるのかっていうとですね
極めて短期間に
ある地域で起こったものは大体正しいですね
例えば水俣病 日本ですと四日市喘息
それから産業上の環境破壊では
例えば油ですね
食用油における色々な問題とかですね
そういったのは確かなんですが
これは非常に短期間で
どちらかというとミスなんですよ
ミスでも少し大規模なんで分からなかったんで
ミスをしたということですので
これはミスを直せばいいわけですね
それから先頃人気になってるっていうか
プラスチックごみのあれ
これはですね わざとやって
危険を煽ってるってやつですね
こういうのもあるんですね
わざとプラスチックごみをですね
海に捨てるっていう行為自身がいけないんですよ
いけない行為をしたら悪いことが起こったって
これはね環境問題じゃないんですよ
毒を配ったらみんなが死んだってやつは
これ事件であって
犯罪であってですね
環境問題じゃないんですね
だからプラスチックごみを
ごみ箱に捨てずに 海洋に捨てたと
それで海がプラスチックごみで汚れた
だからレジ袋を有料化するっていうのはね
何が変かっていうとですね
犯罪を環境問題と処理するって
いうことが間違いなんですね
こういったものもありますね
これもそこには 裏にはですね
やはり利権とか
それから儲けというのが入ってるんですね
今問題になっている地球温暖化はですね
これは非常に難しい問題で
私は個人的には
地球は寒冷化すると思ってますが
温暖化するという考えも科学的にはあり得ます
ただ日本はですね
温暖化に関係ありません
これは海洋性気候であること
それから日本からCO2を出してもですね
偏西風にのって太平洋に行き
太平洋で一つの雨で落ちましてね
それで植物プランクトンが
増えるっていうことなので
日本人がCO2を出すというのは
環境にいい方向に行くんですね 生物の共存で
これは世界の状態と
日本の状態と違うということで
これはもう厳密に言えば嘘というか
やっぱり日本の環境庁とか政府はですね
世界全体における温暖化の問題と
日本人の温暖化の問題を分けて話すべきだ
これはもう一回ちょっと詳しくですね
お話をしたいと思っております

2022年3月11日

#武田邦彦 先生

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