本日の収穫(3735文字)
原発講座の2ですね
福島原発爆発の深層いよいよ
少し具体的な話をしていくわけですが
もう福島原発の事故っていうのは
2011年なんですよね
2011年の3月に爆発しました
しかしですね 実は原子力発電所が
もう安全が守られてないということは
大体二十一世紀に入って
だんだん分かってきたわけですね
それで原子力発電所は
いつでも事故を起こすだろうと
これは装置面って言いますか
設計面・施工面もあるし運転面もあるし
それから人の 日本人が噓を
つきやすくなったってこともあるんですね
それでそれまで原子力発電所は
絶対安全であると言ってきたんですね
事故が起こりますと大量の放射線が
出るのでそれは危険だから
それで絶対安全だからやらせてくれってことで
国民の了解を得ていたわけですね
もちろん福島県も福島の県民に
そういう風に説明していたわけですよ
ところがもう既に二十一世紀に入って
どうも原子力発電所は
事故の可能性があるってことが分かってきた
小さい事故はありますけど
大きな事故はなかったんですが そう思ってきた
そこで絶対安全という言葉をやめて
想定外という言葉を使おうと
想定外のことが起これば
事故が起こるかもしれないと
しかし想定外のことが起こらなければ
事故は起こりませんっていう
そういう言い方にしようということで
その案がですね
2006年に原子力安全委員会の
専門委員会に出てきたわけですね
その時ちょうど私がおりまして
それでそこにどう書いてあったかっていったら
絶対安全っていうことはもう言えないと
想定外のことが起こったら事故が起こると
想定外のことが起こって事故が起こったら
付近住民が大量に被爆すると
いう風な記載があったんですね
この大量に被爆するっていうのは
その被爆する国民を心配して大量に被爆するという
文章が入ったんではないんですね
そこが現在の日本の病気でまさに参政党が
必要とされるこれからのことなんですね
っていうのは大量に被爆すると書かなければ
大量に被爆した時に責任を取らされるのは
役人とか東大の先生なんですよ
最初から大量に被爆することが予想されていた
それを国民にもちゃんと知らせていた
その上で原子力発電所を運転してるんだから
付近住民が大量に被爆しても
それは責任はないんだということで
大量に被爆するっていうのが入ってる
私がですね 質問して
その大量に被爆するっていう
大量にのところを取ってくれませんかと言ったと
本当 私はもっと厳しいことを言いたいんですが
小さな一つの一介の専門委員ですから
そのぐらいしか言えないんですね
そしたら延々と通産省の
経産省の人が課長さんが説明して
それで時間切れでそれはもう
残ったままになったわけですね
いずれにしてもその原子力発電所が
もう近々危ないよということは
公に認められてたっていうことを
まず皆さんの頭に入れてほしいんですね
その時にもう一つの特徴はマスコミ
原子力のものは自主・民主・公開っていうのが
原則になってるんですね
ですから必ず会議は公開なんですよ
公開ってことはマスコミが来てるんですね
それで NHK・朝日新聞って言えばいいんですが
そういった代表的マスコミが来てるわけですね
そのマスコミが聞いてるわけですよ
これはものすごく大きな変化で
もう原子力発電所完全じゃありません
事故の可能性がありますと
想定外のことが起これば事故になりますと
いうことを言ってるわけですから
福島原発事故の爆発の真相は
津波ではありませんが
津波ではないんだけど津波でですね
5.9メートルまでは想定してたけど
それ以上の津波が来るっていうのは想定外だから
これはもう設計上しょうがないんですと
役人にも責任はありませんということで
その文章二枚でしたね A4の二枚でした
これは原子力安全委員会
専門委員会を通過したわけですよ
だからまず多くの国民が分かってほしいのは
原子力発電所はもう既に2006年で
安全とは言えない状態だったっていうことなんですね
想定外っていうのはいくらでも言えますからね
事故が起こって例えば自動車事故でもですね
角でなんか衝突したと
いやまさかそんな車が
角から出てくると思いませんでした
いや想定外ですって言えば
事故っていうのは想定して
事故が起こるってことはまずないですよね
事故は誰でも起こしたくないわけですから
殆どの事故が想定内なわけですね
ですから想定外のことが起こったら
原子力発電所は爆発する 大きな事故になる
っていうのはも危ないということを
言葉で言ってるのと同じなんですね
それで果たしてそれから
五年後の2011年に地震が起きて
福島第一原子力発電所が爆発したわけですね
しかしこれは
福島第一原子力発電所だけじゃないんですね
爆発の危機に瀕したのは
福島第一発電所・福島第二発電所
それから東海原子力発電所の
三つが危機に瀕しました
爆発の危機に瀕しましたね
それで割合震源地に近くても爆発の
ちょっと海岸からちょっと遠かったっていうか
高かったんで爆発の危機に瀕しなかったものが
女川の原子力発電所でしたけども
六つぐらいある 地震の影響を受けた
六つぐらいの発電所のうち三個が
爆発の危険性 爆発寸前まで行って
その内の一つが実際に爆発したという
そういう状態なわけですね
ですから2006年の原子力発電所のあれで
もちろん日本には
震度六ぐらいの地震はありますからね
震度六の地震で爆発に至るか
もしくは爆発寸前になるっていうことは
もちろん絶対安全とは言えない
このことをですね
まず分かってもらわなきゃいけないんですね
現在はもちろん運転している
その他の運転しようとしている
もしくは運転している
その他の原子力発電所も
安全の点では同じです
これは完全審査が厳しくなったから
完全になるっていうもんじゃないんですね
安全審査が厳しくなれば
完全になるんであれば
2006年にそんな絶対安全を
想定外だったら爆発すると言わずに
安全点検 安全審査を厳しくして
原子力を原子力発電所を
完全に保つようにするってすればいい
そっちを決議すればですね いいわけですよ
だって国民が大量に被爆するのと
安全審査を少し厳しくするのはどっちがいいかって
誰でも安全審査を厳しくして安全なんだったら
そっちの方がいいと思いますよね
しかもずーっと原子力発電所はコストが安いと
とか それから温暖化ガスを出さないって
言ってきてるわけですから
普通の発電と同じぐらいのコストで
絶対安全の方がいいか
それとも普通の発電よりか一円か二円安くて
それで不安全な方がいいかっていったら
もう国民は絶対に石油火力とか
天然ガス火力ぐらいで同じでいいから
原子力発電所を
完全にやってくれというはずですよね
ところがそうじゃないわけです
なぜかっていったら
これは色々な力が働くわけですが
原子力発電所は原爆を作るためにやってんだと
政府はそう思っていると
電力会社はですね 危険はあっても
事故が起こったら政府が助けてくれるだろうと
それからやっぱり少し不安全に
運転するっていうことは安くできるっていうこと
安く運転するっていうことと
一緒のことですからね
ですから安く運転して業績を良くしようと
現実にですね
例えばこれ爆発に関係ないですが
九州電力なんかはですね
やっぱり玄海原子力発電所と
川内原子力発電所を作ったので
やはり業績はぐっと良くなったんですよ
原子力発電所を作ると業績良くなるんですね
それは色んな理由がありますね
まず一つは立地とか研究とか
使い終わった廃棄物を処理する
再処理工程なんかに
国の金がものすごく大きく出るので
人のお金で原子力発電所を
運転できるっていうことがありますね
それから安全を犠牲にしてっていうとちょっと
原子力発電所反対派の人の言い方になるんですが
絶対安全じゃなくてもいい
事故が起こったら想定外だったと言って
あと付近住民が
著しく被爆するということでやれば
普通の発電熱よりか二円三円安いんで
それもやっぱり収益に寄与するということで
原子力発電所の電力会社と専門家と
それから政府が
合意ができてたっていうことなんですね
社会的合意ができてた
それで我々学者もですね
電力会社が原子力発電で儲けてる間は
僕ら原子力をやってる学者は
お金が貰えますからね
お金を実際に貰ってるんですよ
ですからお金を貰ってると
やっぱり強いことは言えませんね
ですから三方いいわけで
政府も会社も学者も
マスコミもですね 朝日新聞みたいな
手の込んだことやる人がいますけどね
原子力発電所に反対のように見せて
原子力発電所がなくなってもらっては困るんで
2006年の原子力発電所が
危険であるという委員会の内容は
皆さんも全く知らないと思うんですね
全然報道されません
だから原子力発電所が本当に
危ないんだっていうことは報道されない
原子力発電所で所員が
階段を踏み外したってことは
足がくじいたなんてことは
でっかく報道されると
それから書類のミスとか
そういうものはものすごく大きく
そうすると朝日新聞は
原子力発電所反対の立場を取って
原子力発電を潰すことはせずに
原子力発電所の欠点を書いて
国民を恐怖に陥れ
そして販売部数維持するという
そういう作戦だったんですよね
だから他のも全部そうです
公害問題なんかもそうですし
戦争もそうでしたね
だから朝日新聞のような凝った戦略をとる
新聞がいますんでね
ですからなかなか我々は
真実を知ることができないということになります
2022年3月16日
#武田邦彦 先生
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