2022/03/28

科学的哲学的論考  ▶原発講座(5)福島原発爆発のもう一つ  多重防御と固有安全性 (武田邦彦先生)



本日の収穫(3495文字) 

科学的哲学的論考の原発講座の五番ですね
福島原子力発電所爆発の
もう一つの原因についてご説明をします
もう一つの原因非常に難しいのでですね
もう諦めて説明はあんまり
聞かなくてもいいかもしれませんが
名前はちゃんと
覚えておかなきゃいけない訳ですね
一つが多重防御でありまして
これはもう既に四番までにお話しましたが
一番典型的には電源ですね
原子力発電所ではウランがずっと
継続的に核分裂してますから
常にその水を取り除かなきゃいけないということで
水を循環させてですね
普通海水なんです 海水を循環させて
熱を取るということをやってるわけです
その海水を循環させるのにポンプを使う
ポンプを回すには電気を使うということで
福島の場合は東北電力から電気の送電を受けて
そしてそれでポンプを回してたわけですね
このポンプが第一ポンプなんですけど
これが地下にあったっていうことで
地下なんかに設置するっていうのは
浸水床下 今度床下浸水 津波ではなくて
床下浸水でポンプが止まっちゃったわけですね
海水なんか入ってくるわけですから
もちろん通電してですね
電気がショートして駄目なわけです
そのために第二電源は少し離れた
丘の上に置いておくっていうことだったけど
それはサボって サボってっていうか
コストを削減しようとして地下室に置いといた
第三電源は東北電力が今度電気
送電できなくなることがありますからね
その場合は今度はトラックの上に乗せた
ディーゼル発電機でっかいやつがあって
それでディーゼルでやると
しかしそれも駄目な時があるということで
最後の手段として
バッテリーを八時間分ぐらい用意しといて
それを使うということですけど
福島第一原発は 全部それが第一から第四まで
バッテリーは少しなんか
上の方に置いてたらしいんですが
いずれにしても使えなかった
地下室なんかに置いといたら
もちろん床下浸水でもやられちゃいますからね
っていうことで効かない だけど
多重防御の考え方は真面目にやってれば
つまり東京電力がサボらなければ
良かったわけですね
考え方は別に間違ってありませんでした
ただサボったから
事故になったっていうだけですね
もう一つはですね
固有安全性っていうのがあるんですね
原子力発電所のことを
ちょっと勉強した人は最初にですね
原子力発電の種類っていうのが出てきて
辟易とするわけですね
軽水炉 軽水炉でも加圧水型軽水炉とかですね
いっぱい出てきて黒鉛減速炉とかですね
純水炉とかですね
高速増殖炉とかトリウム炉とかですね
溶融塩炉とかもう山ほど出てきてですね
もう何が何だか分かんなくなっちゃうわけですね
日本は軽水炉一本でいってます
東日本の方が沸騰水型軽水炉というもので
西日本の方が
加圧水型軽水炉っていうものなんですけど
これはもうほとんど両方とも同じですね
それでここではその差は
あまりに小さいものなので割愛しますが
安全性で少し違うんですけど
今度の事故とあまり関係がないんで
割愛しますが これは何かっていうとですね
ウランっていうのは普通爆発させる
つまり核分裂させると広島の原爆みたいに
ドカーンと行くんですよ
このドカーンと行くやつをどうしたら
ゆるゆると核分裂させて
少しずつ熱を出させるということが
できるかっていうのが原子力発電所なんですね
爆弾っていうのは一発でボーンって行って
瞬間にボーンって行くんですが
原子力発電所はそうじゃないと
そうするとウランが一つ ウラン原子ですね
ウランの原子がなんかの起爆剤で分裂しますと
2.4個の簡単なんですよ
2.4個の中性子っていうのを出すんですね
中性子がこうぱーっと散っていくわけですよ
ぱーっと散っていった
2.4個の中性子が次のウランにぶつかると
そのウランに吸収されて
そして核が非常に不安定になって
そこが核分裂をするわけです
核が分裂するためには
核が不安定になんなきゃいけませんからね
不安定になって分裂する
それがどんどんどんどん続いて
瞬間的に行けば原子爆弾になり
ゆるゆると行けば
原子力発電所になるんですね
ということは原子力発電所は
どうしなきゃいけないかっていうと
2.4個出たものを2.4個
そのままぶつかると一が二になり
二が四になり四が八になるって
どんどんどんどんあっという間に
ものすごい熱が出るので
2.4個出たうち1.4個だけがぶつかって
あとの あ! 1個の中性子がぶつかって
1.4個はどっかなくなって
しまわなきゃいけないんですね
そのために水とホウ素っていうのを使うんですよ
水は普通の水ですね
これ冷却にも使ってるんですけど
水を使いますとね
これは核分裂を速める方で
中性子が水の中を通りますと
中性子のスピードが遅くなるんですね
ウランの核から出てくると
ピューっていうスピードで中性子が出るので
次のウランにぶつかっても
通過しちゃうんですよ
あまりに速過ぎて
それは遅くしなきゃならない
遅くすると
次のウランにぶつかった時に吸収してくれる
ところがそれだと今度は
2.4個を2個ぐらい吸収しちゃうんで
やっぱり爆発みたいになるので
そこにホウ素を差し込むとですね
今度はホウ素が
その中性子を吸収してくれるんですよ
そうするとその水とホウ素を
適当にコントロールしたらですね
ウランの核からものすごく出た
ものすごくスピードの速い中性子が水によって
スピードが遅くなって
それで次のウランにぶつかると
核分裂をさせるんですけど
それちょっと行き過ぎるとホウ素の棒を
少し差し込むとみんなそこに吸収されちゃう
それからホウ素の棒を出す 引き上げると
どんどん核分裂が増えるっていうことで
作業員がですね 熱の出方を見て
作業員っていうか運転員が
熱の出方を見てですね
ホウ素棒を出したり入れたりすれば
それは普通は
精密なコントロールをするんですけれども
そうしますとちょうど臨界つまり1.0が1.0のまま
ずっと続くっていう離れ業ができる
これは原子力発電所が実用された
原因なんですね 理由なんですよ
だからどうしても循環にも使うんですけど
水つまり軽水ですね
原子力では純水っていうですね
重水素と酸素の結合した
純水っていうのも結構多用するので
多く使うもんですから
それと区別するために
ただ水って言ったら分かりにくいんでね
軽水炉って言ってるんですね
軽水炉にも二つありますが
それは非常に差が少ないので そうしますとね
循環する水が減速しますから分裂が速まる
そうするとある今水が入ってて
通常に原子炉が動いている時に
温度が上がるとしますね
何かの事故が起こって
事故が起こる理由はとにかくとして
事故が起こって温度が上がるとしますね
温度が上がらなかったら爆発しませんからね
温度が上がる そうすると水が蒸発します
すると本来水というものが
中性子を減速してスピードを下げて
そして分裂を速めているのに
水がみんな蒸発してからからになっちゃうと
もう水が減速しませんから
速度遅くしませんからね
だから次ウランにぶつかっても通過してしまって
これは衝突断面積って
難しい言い方あるんですが
ぶつかってしまってですね
そして あ!通過してしまって
その爆発が起こらないわけですので
事故が起こって温度が上がる水が蒸発する
ホウ素はそのままそこにある
そうすると今までバランスが取れてて
一定の熱が出てたのが熱が出なくなる
つまりもう全部蒸気になって
水が吹き飛んでしまいますからね
ということで軽水炉というのは固有安全性
つまり自分自身で
何もしなくても事故を防げると
つまり循環水がなくなったら
温度が上がりますよね
温度が上がっても減速材の水が同時に
蒸気になっていなくなっちゃうので
冷却もできないけども中性子も減速しないので
爆弾にならないということで
これはいいですよね
だって例えば自動車でも衝突するっていうのは
衝突する寸前に
自動車のエンジンがバチっと止まって
ブレーキがばっとかかればですね
大丈夫なわけですね
つまり装置自身が安全性を持ってるっていうのが
固有っていうもんですね 固有安全性
それで日本政府なり専門家
我々原子力の関係者もですね
恥ずかしながら日本は原子力発電所の
安全性を十分にするために
ロシアのように黒煙減速炉なんか使わずに
軽水炉減速でやりますと
そうしますとロシアは
黒煙を使ってるからチェルノブイリ
黒鉛は炉が暖かくなっても別に溶けることもないし
蒸発することもないので
ああいうことになったけども
日本の原子力発電所は水ですから蒸発して
中性子がそのまま
速い速度で外に出ちゃうので
大丈夫ですと 爆発しませんと
これが固有安全性と言っておりました
これがもう一つは間違っておりました
これは次の時にご説明しますが
これは故意に間違ったのかっていう
可能性も実はあるんですが
それから本当にアホだったのかということは
今のところまだ明らかにはされておりません 

2022年3月22日

#武田邦彦 先生

2022/03/27

【炉端の話】地震の予知はできないが、被害を防ぐことはできる (武田邦彦先生)



本日の収穫(3999文字) 

昨日と言ってもですね
この記事がアップされる
記事のタイミングにもよりますが
宮城県沖で地震が起こりましたね
震度は六強ですよ
震度六強の地震で しかも宮城県という
非常に地震が多発する可能性のあるところで
予測はされてないんですよ
この地震が来るから
何とかしろというようなことを
ここ一か月ぐらい聞いた人は
ほとんどいないと思いますね
実際にも発表されておりません
実はね 地震というのは
原理的に予知できないんです
この原理的に予知できないものを予知できるように
言うっていうのはこれ一種の犯罪ですね
じゃあ原理的に予知できないっていうのは
私が言ってもですね
私物理学ですから全然専門なんですけど
地震学者っていうのはなんか
ポンコツって言ったら失礼ですけど
やっぱりお金に目がくらんでるんでしょうね
それほど頭が悪いとはちょっと考えられないんで
地震を予知すればお金が入る
研究費が入るってことで
地震が予知できそうなことを
言うんでしょうけど
地震予知できないのは原理をまずですね
これははっきりしてて
地震っていうのはある程度
地殻に歪みができたら
その歪みと地殻の中の傷の大きさでですね
バーンと割れるんですね
しかしその傷がものすごく詳細に分かってないと
何時割れるかっていうのは分からないです
ましてですね まあ三百年ぐらいたったら
危ないかもしれませんねってことは言えますけども
例えば地震の予知っていうのはですね
三百年後か明日か三百年後か
分からないっていうのは予知は意味がないんですよ
つまり予知をすることによって
普通の場合はですね
そこに旅行に行かないとか
家族が住んでたり自分が住んでたりしたら
今日は気を付けるとか
それからそういう少なくとも
どんなに少なくとも
ここ一か月以内に
起こるぐらいが分かんないとですね
できればここ三四日で起こるっていうんだったら
予知は意味がありますよ
しかし三百年の間に
一回起きるなんて言われてもですね
今三十年とかいうのを言っても
三十年でもちょっとどうかと思うんですよ
そのね ある特定特別な人にとっては
三十年に一遍地震が起こるんだったら
ちょっとあそこら辺に住むのは
やめようかってこんなことあるけども
元々そこに住んでる人とかですね
そこに仕事を持ってる人は
そんなの役に立たないんですよ
極端なこと言えばですね
今アメリカのヨセミテでですね
巨大噴火が一応予想されているんですよ
どういう予想かって言うとですね
七千年以内に一回大きな噴火が起こるって
言われてるんですよ 七千年以内ですよ
そうすると七千年以内に一回
巨大噴火が起こるっていうのは
学問としては別に問題ありません
しかし社会に知らしめるという意味ではですね
何の意味もないですね
七千年以内に一回ですからね
そしたらそのヨセミテに
例えば観光業をやってる人が
それじゃ七千年に一回起こるんだったら
俺はヨセミテの観光業
やめようかとかってことになりませんからね
それからまして旅行者が
ヨセミテに旅行に行こうっていうのを
七千年に一遍どうも噴火があるらしいから
俺は行かないなっていうことも考えられない訳ですよ
だから地震はその原理からいって
いわゆる地震の予知っていうのはできない訳です
これをもう騙し騙してですね
国は何をやってきたかったっていったら
地震の予知ができると言って
税金をその研究者に払ったり
自治体の土木工事屋に
土木をやってもらったりして
そこに自分が天下るという
その手段としてずっと使ってきたわけですね
しかし私はね 地震が予知できないことが
分かっているわけですから
一応その実績も私計算してみたんですね
国が言う地震が来るというのと
実際に来たという地震の間の関係を調べたら
五億分の一しか
当たらないってことが分かったんですよ
つまりこれは当たらないっていうことなんです
もう全然予知はできないって
これが実績ですね
だから原理的にも実績にも
地震は予知できないんですよ
それはそうなんですが
私はそれほど理想論でも非難をして
気持ちをすっきりさせるタイプでもなくて
現実に地震を防ぐ
地震の被害を防ぐためには
どうしたらいいかっていうことも
同時に言ってるんですよね
それで自分の家もそれで実施してるんです
自分自身もそうしてるんですね
どうかって言うとですね
地震はね いつ来るかっていう
英語で言ったら when ですね
いつ いつっていうのは分からないんですよ
どのくらいっていうのは分かるんですよ
どのくらいの規模だっていうのは
やや分かるんですね
かなり精度がよく分かるんですね
例えば私 名古屋の中区に住んで
東京にもあるんですが
名古屋ですと中区に住んでるんですよ
これはね 最大震度が
五もしくは五.五を超えることは
まず日本の地盤の感じからいってないんですよ
それからプレートの地震もですね
名古屋の場合はかなり遠くになるんですね
東海地震とか四国沖地震に比べて
相当遠く距離が遠くなるんで
それほど地震は大きくならないんですよ
あとは内陸型の地震の震源が
少し長野県側と鈴鹿山脈側にありますが
これも大した大規模じゃないんですよ
ということはどういうことかって言うと
名古屋に住んでる限り
震度が五から五.五を防げばですね
まず家の中にまずいた時は
ほとんど被害を受けない
その五から五.五で被害を受けるって
もうもっぱら決まってましてね
それは高いところに
重たいものを置いておくとかですね
高い背の高いタンスが倒れ込んでくるとか
こういうことを防げばいいんですね
震度が六以上ぐらいになりますとね大きな家具が
ぐっと横にずれてくることがあるんですけど
震度が五とか五.五だとそういうことありません
ですから名古屋に住む人は重たいものを
上の方においとかなくていいとか
それから高い背の高いタンスの横で寝ないとか
そういうことをすれば被害は防げるんですよ
もうちょっと大きくなりますとね
ドアが開かなくなるっていうことがあるわけですね
そういう地方つまり
六以上の震度が予想されるところは
必ず逃げる窓とか扉をですね
よく分かっててそれが開かなくなった時どうするか
男がいればね
ドーンとぶつかれば大体開きますが
女性だけの場合どういう力で開けるかってのを
よく考えていく必要があるっていうことですね
だから被害を防ぐことはできるんです
ただ外にいる時にね
外にいる時に被害に遭わないようにするには
あまりガラスのね ガラス張りのビルの近くを
しょっちゅう歩かないっていうことですよ
これしょっちゅうっていうのは
どういうことかっていうとですね
毎日歩いていれば
一年に三百六十五往復すれば
七百回ぐらいの危険があるんですが
たまに通るぐらいだったら一回二回ですから
確率がぐっと減るんですね
だからそのやや地震に弱そうな今で言えば
僕はビルよりかは
ガラスの貼ってあるビルですね あれは危険です
一応ね 大丈夫になってますけど
法律的には あれはまだね
そのガラスがガーンと落ちないかどうかって
よく分かってないんですよ
だからここは気を付けなきゃいけない
それから一番危ないのは
新幹線の箱根を通過するところぐらいですね
その新幹線乗って箱根を通過する時は
南無三っていって起こらないでねって
願うぐらいでいいんじゃないかと思うんですね
ですから特定のところが危ないですから
ですからその地震を予知することは
まずできないっていうことと
地震は地域によって違いますから
そのハザードマップを本当はきちんと見て
それをきちっとと
自治体とか政府は言うべきであって
被害を防ぐ方法を言うべきであってですね
地震の予知なんてできないことを
マスコミとかそういうとこは
言っちゃいけないんですよ
それで防ぎ方を今度しっかりやる
そしたらまず地震の被害はすごく少なくなります
まずそうしておいて
あと地震の予知はこれから
千年から二千年たてば
できるようになるかもしれませんが
そんな風な時間を待ってられませんからね
これはっきりしなきゃいけないと思いますね
今度の宮城の地震もそうですし それから時々
震度六ぐらいの地震が起きるんですよね
私 実は原子力発電所
完全な原子力発電所なら
賛成って言ってるんですけど その理由は
日本は震度六以上の地震が時々来る
震度六以上の地震が来たところで運転してた
原発で故障とか事故が起こらなかった原発は
今のところゼロなんですよ
つまりゼロっていうことは原子力発電所は
震度六以上では耐えられないっていうことなので
私は原子力発電所は少し早いんじゃないか
もう少し耐震設計をきちっとして
それができるようになったら
原子力発電所を起こした方がいいんじゃないかと
言ってるんで 反原発じゃないんですけど
もうそれも この頃嘘八百言いますからね
ここで繰り返すのは
地震は絶対予知できません
今度例えばね 地震が予知できたとしても
それはね 五十回に一回ぐらいですから
五十回に一回の予知がもしできたからといって
それを信じて生活することはできませんので
自分の住んでいるとか職場とか
よく行くところの最大震度をよく調べて
最大震度に応じるようにやるべきですね
それから津波はね 2011年の東日本大震災の
印象が非常に深いので
みんな津波心配していますが 津波はですね
まず第一に地震とは頻度が違います
津波が起こるっていっても
大体は一メートル以下の津波で
東北大震災みたいに
みんなが犠牲になるような津波は来ません
みんなが犠牲になるような津波は
百年に一回かぐらいの頻度なんですが
それはですね
普段からちょっと気使ってればいいんですね
自分は低いところに住んでるのか
低いところで仕事してるのか
じゃあなんか津波が来たら
高台に上がる余地があるのかどうか
これもですね 何時津波が来るかよりか
どうしたら津波の被害を
防ぐことができるかの方に注目したらですね
我々もしくは我々の家族の危険は
大きく減少すると思います
これを本当は専門家っていうのは
これを言うべきなんですよ
我々はですね 地殻の破壊についての
知識があるんですからね
専門家はあるんですよ
物理を知ってる人間は必ず分かる訳ですから
是非そうしてほしいと思います 

2022年3月21日

#武田邦彦 先生

2022/03/26

【炉端の話】 文化人の罪 (武田邦彦先生)



本日の収穫(3468文字)  

今日のこの話はですね
少し雑駁っていうかですね
系統的できちっと学問的とか
そういうんじゃないんですけど
最近 私色んな人と話してたらですね
本当に日本の文化人っていうか
知識のある人ですね
知識のある人っていうのはこんなに悪いのかと
いう風に思うぐらいのことが多いんですよね
一番大きいのが
人々を恐怖に陥れるってやつですね
その例えば一番典型的なのは環境問題ですが
1972年には石油が
もう三十年でなくなるつってみんな大慌てで
女性なんかはトイレットペーパを
買い漁るっていうようなことまで起こった
それで それが間違っていたということが
もうはっきりしているにもかかわらず
文化人もあまり訂正せずですね
放送局も訂正せず
放送とか新聞っていうのは大体文化人っていうか
知識のある人たちがやってるんですよね
それで地球温暖化なんかで
言ってる人がいてですね
地球温暖化っていうのはですね
炭素がいっぱいなければ駄目なわけですから
石油がなくなるとかそういう
化石燃料がなくなるっていうことであれば
あと三十年とか四十年とかで
そういうのがなくなるっていうんであれば
まあ値段も高くなるし
使用量も減ってきますから
地球が温暖化するっていうか
CO2温暖化ガスが増えるはずがないんですよ
多くの人はですね
それは割合簡単なことですけど
それでもやっぱり専門家がね
もう資源はなくなるよ
石油はなくなるよと言いながら
かつ地球が温暖化するよって
専門っていうか文化人が言ってるとですね
そう思ってしまうのは
やむを得ないと思うんですよね
こんな簡単なトリックも見破れない
つまり石油とか天然ガスとか
石炭がなくなればですね
炭素をCO2にすることが
できなくなるわけですからね
それで牛のげっぷがどうのこうのってごまかして
量をちょっと計算したら
話になんないってことはすぐ分かるのにね
そういうことをこう言い続けるわけですよ
もちろんこれまで砂漠化だとかですね
森林の酸性雨による森林の破壊だとかですね
ダイオキシンが猛毒だとか
それから男性が女性化してるとかですね
それから環境ホルモンとかですね
全部嘘だったわけですよ
今もうそれが問題がないんですよね
嘘だってことが分かって問題がないんですけど
それ否定しないわけですね
リサイクルも リサイクルは
文化人っていうか知識のある人が
ポンコツだったっていうだけですよね
エントロピー計算ができないので
できない文化人が多いから
それ自分がやっぱり知識がないっていうのを
言うのも恥ずかしいので
そのまましてるということなんですね
それで皆さんまだリサイクルなんかしてたり
分別なんかしてたりしてるんですね
可哀想っていうかひどいっていうかですね
そうすると意識の中に
人々の日本人の意識の中にですね
暗いイメージがものすごくあるんですよ
大気が汚れるとか水道が悪くなるとかね
それからごみが溜まるとかですよ
この頃プラスチックごみなんっていってですね
それで環境大臣が国民の環境意識を
向上させるためなんてレジ袋を有料化する
本人は三億円以上の財産を持ってですね
到底環境に対する概念ができていると
思えないんですけど
そういうことがあって
もう本当に真っ暗なんですよね
主婦とかそういう人達は
生活は忙しいし
なんか恐怖が訪れるんじゃないか
地震が来るんじゃないか
地震なんか予知できないんですから
予知じゃなくてですね 自分の家の中が
地震が来ても大丈夫なように
ちゃんとしておくっていうことを指導すれば
それで終わりですよね 全部終わりなんですよ
気楽な生活ができるにもかかわらずそれをもう
できないできないって言って怯えさせる
何でかっていったら
税金を使える先ができるので
自分たちがその税金で儲けることが
できるっていうそういうのはですね
今の知識人なんですね
文化人というよりか
むしろ最初から私
文化人の罪っていう題を作ったんですけど
喋ってる間にこれは知識人の場合ですね
知識があるので知識を悪く作って
日本人の気持ちを暗くして
活力をなくしてるわけですよ
あれも悪い此れも
それで最近ね なんかひどいことがあって
私が愛知県知事の
リコールの発起人になったらですね
私の大学に多分これね最近の動きでは
愛知県のなんか県庁じゃないけど
そういった方向の人じゃないかと思うんですよ
武田を辞めさせろと
リコール 知事のリコールをやるような人間を
教授にしておくなっていう電話があったんですけど
まあちょっとね
リコールってのは国民の権利ですからね これ
別に大学教授であれ何であれ
リコールはできるわけですよ
それでリコールしたから何かペナルティーが
来るっていうのはどうにもならないですね
それと同じように私
参政党というところで今度立候補予定ですよ
これ立候補予定の時にですね
私の職業の多くが奪われるんですよ
これもね 考えられませんよ
だって被選挙権ですからね
これも日本国民の基本的な権利ですよ
そういう権利 日本国民の基本的な権利を
阻害するような行為っていうのはですね
憲法違反ですから しかしね
今度の風邪の問題もそうなんですが
まあね 本当にこう
それでそういうことをやる人がですね
どうもいろいろ皆さんのあと話とかしてると
そういうことやる人が県庁とかそれから官僚とか
そういう人たちがやってるらしいんですよね
裏で だからもう
普通の人はね 僕なんかはまだ
今講演とかそういうのしかやってませんが
講演なんか実質上減ってると思いますよ
言ってこないから分かりませんけどね
っていうのは そのそういう
国民の権利を発揮させないように
締め上げるというそういうような
江戸の敵は長崎みたいなことをやるのが
平気になってきた
それが知識人なんですよ だからこれはね
やっぱり現在の日本の教育が悪いんでしょうね
僕は東大を潰せっていうのは
それなんですけどね
学問を教えるその学問の一番の基はですね
やっぱり立派な人っていうことなんですよ
ですからやってはいけないことをするような人が
学問を学ぶと酷いことになるんですね
学問を学ぶとですね
みんなにその間違ったことを教えたり
自分だけずるをしたり
色んなことができるようになるので
それでそれを使って自分の学問を使う
特に国立大学なんかで
税金を使って勉強してですね
更にその自分の学力を使って
大学出てから悪さをするっていうんじゃ
やっぱりどうにもなんないんですよね
僕一回名古屋大学の教授の時に
名古屋大学の総経費を
学生の一時間当たりの授業に直しましたらね
学生が払うのが三万円
それから税金で払うのが十三万円
合計十六万円かかってるんですよ
だからもう国立大学の学生を
教育するのは大変なんですね
直接的な教育でなくても
先生方の研究費とかそういうのがあるからこそ
先生方のレベルが高くて
そしてその先生に習う学生がいいわけですよ
そのいい教育を受けた
国立大学の学生がですね
その知恵を使って
悪さをするっていうんじゃどうにもなりませんね
これ本当 私ね割合と広く
割合と庶民的な人からですね
割合と偉い人まで付き合いが広いんですけれども
まあなんていうかこれほどですね
あらゆる面ですよ
それはテレビや報道はもちろんのこと
もちろんのことですよ
事実を伝えないということで
もちろんのことですね
例えば今度のロシアとウクライナの
戦争のことでもですね
過去にサダム・フセイン
イラク大統領が絞首刑になったのはですね
やっぱりあの頃欧米の資本で成立してた
石油の巨大資本に対してですね
完全とアラブの国が
自分の国から出るオイルの石油のお金は
自分の国が受け取ろうという運動をした
一番の中心が
サダム・フセイン大統領だったわけですから
やっぱり何のかんの言って何のこともない
大量破壊兵器を作ってるったってそれも嘘だった
今ではもう しかしそれに日本人ほとんどが
サダム・フセインが悪いという風に思ったのも
やっぱりテレビ新聞だけではなくてね
あらゆる知識人が
自分に得になるようにっていうことをやった
今のウクライナも
本当にそういう色が強いですね
ですから環境問題で暗くし また税金を取り
国民の給料は上がらずというね
この状態が長く続くっていうのは本当にこう
現在の日本の知識人が本当にたちが悪くなったと
最近つくづく感じますね
ですから色んな今度の
風邪の流行についてもですね
非常にひどい話があると
お子さんなんか本当にこう
お子さん持ってる人が心配している
それから持続性の何とか
SDGsとかいってですね
本当にこう女性が
SDGsと言い 男女同権と言い
結局ですね それは女性が
苦しむことになってるんですよ 今
ちょっと信じられないんですけどね
ちょっとこれを話だけ聞いた人は
どういうことが行われているのか
信じられないと思うんですけど
それほど日本は
ひどくなったと言えます

2022年3月20日

#武田邦彦 先生

2022/03/25

科学的哲学的論考 ▶原発講座(4)福島原発爆発の真相-4  爆発原因を隠した理由 (武田邦彦先生)


本日の収穫(3610文字) 

科学的哲学的論考の内 原発講座の四番ですね
福島原発爆発の深層の四
爆発原因を隠した理由ですね
爆発原因は実は
先回お話したように浸水だったわけですね
津波でもなく何でもなかったわけですね
単に浸水でした
その浸水した水が入ってきたのは
堤防を越えた水ではなくて
堤防を越えても越えなくても
水が流れてくるわけですね
緩い津波が来てもですね
まずは堤防のないところ
原子力発電所の北側と南側はですね
堤防が何もありませんから
そこから水が侵入してきます
皆さんあの当時のテレビの映像なんか
よく見たと思うんですけれども
津波というのは津波の勢いで家が流される場合と
そういうのもあるんですが
津波がずーっと来ますと
そこら辺一帯が水浸しになりますね
ですから浸水するわけですよ
床下浸水するわけです
家が壊れなくても床下浸水するわけですね
堤防幾ら高くてしも堤防っていうのは
必ず船が出入りする場所がありますから
その意味では堤防を作っても
全然意味がないわけですね
それで浸水によってなんで爆発したか
浸水なんてのは普通あり得るわけですよ
例えば大雨が降っても浸水します
浸水したら原子力発電所は
爆発するっていう風になってたんですよね
浸水したら爆発する いやそんなことって
あるのっていうことなんですが
実際は福島原子力第一発電所はですね
浸水したら爆発するようになってたわけですね
ということはどういうことかって言うと
第一電源は地下にあり
大体発電機を地下に置いておくっていうのは
とか変電所を地下に置いておくってのは
極めて危ないわけですね
電気ですから
大体上の方に置くわけですね
家でも配電盤なんていうのはみんな上
電線も大体天井裏にあってですね
床下にその配線をするっていうことも
ないじゃないんですけど
それは非常に大変なんですね
それで原子力発電所っていうのは
電気の人がいっぱいいるのに
アホだったかって言うとですね
多分安くしようと思ったんでしょうね
それから外にあるべき第二電源が地下にあり
同じところにあり
それからディーゼル発電機はトラックに乗って
遠くにいなきゃいけないのが地下にあり
それからバッテリーは
どこにあったかよく分かんないんですけど
バッテリーを繋ぐコンセントに
繋げられなかったっていう
ものすごく貧弱な状態だったわけですね
それは全部隠しました
つまり浸水しただけで爆発するっていうとですね
これはもう原子力発電所が
安全だったなんてことは全く言えないわけですね
私が原子力安全委員の専門委員だったわけですから
それで原子力安全委員の専門委員にある
会議室の隣には原子力資料室があってですね
各原子力発電所の図面が全部あったんですよ
だから公開されてたんですね
ですから私がですね
時間があってこんなこと言い訳になりませんが
時間があって図面を見たらですね
なんと浸水したら爆発する原子力発電所
だっていうことが分かったはずなんですよ
これは事故の後にね
女川原子力発電所 仙台の発電所は
高いところにできてるんですね
海岸淵なんですけど
ちょっと高台にあるんですよ
それでこれ爆発を逃れたと
だから原子力発電所は安全であるっていう風に
言ってる人がいたんですが
結局浸水なんですね 浸水
だから多重防御 原子力発電所はですね
固有安全性と多重防御でできている
だから日本は軽水炉をやるんだと
これは後々少しずつお話しますが
軽水炉っていうのは普通の水ですね
水道の水みたいなもので原子炉を冷やす
これが一番いいんだと
純水というのを使うこともあるんですが
軽水を使うと 軽水炉であって
それで軽水で冷却するものであるので
固有安全性があると
核爆発に対して固有安全性があると
それから冷やす方ですね
これは四重もの防御をしてると
これ全部固有安全性も噓でした
後でちょっと説明しますが
多重防御も嘘でした
この多重防御が意図的な嘘なのか
それとも福島第一原子力発電所を
チェックしてた学者役人
それから東京電力全てがアホだったのか
浸水だけで爆発したんですよ
それで浸水だけで爆発しました
しかしこの浸水だけで爆発したってことになると
日本の五十四基だったかな
原子力発電所は全部今でも
浸水したら爆発するってことになります
それは第一電源から第四電源までを
多重防御してなかったっていうことですね
それで今再開しようとしている原子力発電所が
その多重防御になっているかということも
公表されておりません
何か非常に難しい理屈をこねてですね
だから結局本当の爆発原因を隠したので
それでとにかく堤防を高くすれば守れると
津波の動力って言いますかね
運動量でよって原子力発電所がやられたんだと
いう風に言ってるんですが
上から見たら分かるんですけど
原子力発電所の原子炉建屋っていうのは
それほど頑丈なものじゃないんですが
全然どの原子力建屋も壊れておりません
原子力建家が壊れないどころか
その海岸線の前にある
タービン建屋っていうのがあるんですけど
それは割合と簡単なものなんですが
それも全然 津波でやられておりません
つまり津波によって
福島第一原子力発電所が破壊されたんじゃなくて
単なる浸水でショートして地下にある
地下に発電所を置くっていうのは
本当アホっていう感じなんですが
地下にしかも四つ置いてたっていう
国民に対する
もう著しい背信行為をしてたわけですね
しかしこれを全部隠しました
多分総力で隠したでしょうね
民主党がだから
政権を取ってた民主党が
もう総力を挙げて
この原因を隠したと思うんですね
だから民主党っていうのは
左翼のような顔をしてるけど全然左翼じゃないし
国民の命を守ろうとか
原子力発電所の安全性を素直に国民に示して
実は我々は浸水したら爆発するという
非常に不安全な原子力発電所を
やってたんだっていうことを
隠しに隠したわけですから
何のために我々は自民党から
民主党に政権を変えたのかって
もう全然分からない結果になりましたね
それで津波でやられたっていうことにすると
今度は津波の高さが想定外だったって
いうのを使えるんですね まず一つは想定外
浸水じゃいくらなんでも 浸水ぐらいする
可能性があるだろうって言われちゃうんで
津波にしたわけですよ
それは千年に一遍の
大きな地震だったから津波が起こったんだ
その津波が防潮堤を越えたんだ
だから他の発電所も
堤防を高くするんだって言って
浜岡原子力発電所なんかも
高い堤防にしたんですけれども
それは他のところもですよ
日本海側の原子力発電所も
全部堤防高くしたので
堤防高くしても浸水は浸水しますからね
関係ないんですけども
マスコミもこれには加担したでしょうね
一生懸命マスコミも
一緒になって隠したと私は思います
日本全体が隠しましたからね
被曝量も隠しましたが爆発原因も隠しました
この爆発原因を隠した理由は
何かっていったら 一つに
あまりにばからしい危険な状態を放置していた
しかも全部僕らに嘘をついてたんですね
僕も調べるべきだったんですよ
だけど嘘ついてると
ちょっと思わなかったんですね
だって経産省にちゃんと保安員っていうのが
原子力保安員っていうのがあって
そこで役人がチェックしてて
実施してるのが東京電力ですからね
まさか原子力発電所が
安全であるっていう二つの理由ですね
固有安全性と多重防御の
一つも多重防御をしてなかったなんてね
考えてもなかったんで
ちょっと言い訳になるかどうか分かりません
それはこれをお聞きになってる人が
考えればいいんですが
僕はやらなかったんですよ 実は
東京電力と保安員が嘘をついているということを
前提に調べるということはやらなかったんですよ
だから現在再開している原子力発電所はですね
全部 噓の状態だと考えられますっていうのは
オープンになってないから
分かんないんですね 今度は
私も原子力の安全委員を
もう解任されておりますので
調べに行くこともできないか
できるかもしれません
特別な許可を得れば
できると思いますけれども
そういう状態になっている
だから現在ですね 原子力発電所は安全だから
日本のエネルギーっていうのを
やった方がいいっていう人も居られますが
その人たちは実は福島の県の苦しんだ人たちと
同じ目にあってもいいと言ってるんです
だって改善されてない
だって科学っていうのはですね
正しい原因を解析して 正しい原因に沿って
正しい対策を取らないと駄目なんですよ
御巣鷹村に日航機が墜落した
五百人以上がなくなった
それは後部の尾翼の溶接を失敗したからだと
正しく分かれば その後溶接修理の時には
どういう風なことを注意しなきゃならないかって
また墜落することを防ぐことができますが
そこに政治的な判断が入って 政治ってのは
そんな悪いことするわけじゃないんですけど
日本の政治は悪いことばっかしてるんで
参政党が通ったら違いますけどね
まあそういうことで 今現在は日本の原発は
非常に危ない状態にあるということなんです
しかもこれはちょっと原子力反対運動の人に
ちょっと言い過ぎかもしれませんが
原子力反対運動の人も
現在はそれを言っておりません
それがやっぱり問題なんですね
反対運動の問題です

2022年3月19日

#武田邦彦 先生

2022/03/24

【炉端の話】正しい未来の予測法  (武田邦彦先生)



本日の収穫(3445文字) 

人間はですね
とかく未来を知りたがるわけですね
未来はどうなっても別に同じなんで
別に未来を知る必要は
本当はないんですけども
色々な事情で未来を知りたいと
今色々このアフォーダンスだとかですね
意識の小人っていった
一連の人間の
知覚能力というようなものでですね
未来がどのぐらい
予測できるかって言うと 大体0.5秒の先
もしくは一番長い研究で
大体八秒ぐらいっていう感じですね
これはあんまり
未来の予測ということにならないので
まだちょっと学問の進歩を待たなきゃならない
つまり人間の感ですね
人間の感とかそういうものでは
現在正確に未来を予測できるっていったら
一秒程度ということになりますね
一秒先でも未来を見ることができるっていうのは
なかなか画期的な結果で
今後進歩するかもしれません
それから現在成功している
未来の予測方法としては天気予報ですね
これはコンピュータの速度が速くなったということと
天気予報という対象物がですね
毎日同じことが何万年も
繰り返されるっていうところにあるわけですね
気圧がどうだとか 雲の動きがどうだとか
それから陸地と海洋の比熱が
どうであるとかですね 上昇気流だとか
そういった非常に基礎的な
物理的な数字がありまして
それは単に
複雑な現象であるというだけでですね
そのデータは複雑なんですね
ものすごく多いですからデータ数が
だけども原理原則は比較的簡単なんですね
それってことはどういうことかって言うと
コンピュータのように大量なデータを
処理できるものが出ればですね
天気予報っていうのは
未来が予測できるっていうことになりますね
だけど超長期のやはり未来は予測できません
これは後でご説明しますけどですね
ですから大体一週間以内ぐらいですと
かなり正確な予測ができるわけですね
これもコンピューターの速度の発達なんですね
1990年頃にはやっとですね
昨日までのデータを使って明日がやっと分かる
明日が明日が始まる前に分かるって
言うんじゃなくちゃ駄目なわけですよね
例えば夜の十二時までに
蓄積したデータを計算し始めて
翌日の六時頃にはつまり六時間ぐらいかけて
データ処理ができないとですね
もう明日の予想の計算をしている内に
あさってになっちゃったっていうとですね
これは意味がないわけですね
そういう段階になったのがコンピュータ速度が
そういう段階になったのが
1990年ぐらいということで
少しずつ少しずつデータの数が増えてですね
予測が正確になってきたと
いうことは言えるんですね
それから同じようなものですが
地震の余地は全く失敗しております
私がですね
政府の地震の起こる確率という表がありましてね
表っていうかグラフがですね
それと実際に起こった
地震の起こったところと比較しまして
政府の地震の予測がどのくらい当たってるかっていう
計算を一回したことあるんすけど
そしたら五億分の一なんていう
天文学的数値が出てきてですね
絶対当たらないと言っていいぐらいですね
五億回に一回だけ当たるっていうわけですから
五億回の予想で一回だけ当たって
あと全部嘘だっていうことなんで
これは原理原則があるんですね
天気予報は原理原則としては
予測ができる現象なんですけど
地震とか火山っていうのはですね
これは原理原則からいって
予測できないんですよ
ですからもう余程データを取れば別なんですね
例えば地殻のデータを全て取ればですね
あるいは可能になることも
あり得るっていうぐらいなんですね
ですからこれは ただお金を取るために
地震の先生がごまかしてる
これは非常に良くないんで
地震の先生 火山の先生自身がですね
地震の予知のとか
火山の噴火の予知はできないから
十分に気を付けることと
それから十年以内に
起こりそうだぐらいは分かると
だから今日起こるとか
明日は起こるということは分からない
そうすると人間の寿命からいってですね
十年以内に起こるかもしれない
百年以内だったらまあまあいいかもしれない
一万年だと大体正確であるって
こんな感じですから
人間の寿命と比べてですね
地震の予知とか火山の予知を参考にして
生活に生かすということはできないということなので
予測ができないと言っていいでしょうね
経済予測っていうのは
毎年やってるんですけど
ほとんど当たりません
一番典型的なのが
2020年の初めにですね
色んな経済学者と学者がですね
今年はどうなるって予測してますが
全部外れですねっていうのは
コロナが流行ると思ってませんからね
ですから駄目なんです
これは1970年代に
今後資源がなくなるかとか
汚染が拡大するかというので発展がですね
限界があるんじゃないかと
いうような話があったわけですね
MITのマサチューセッツ工科大学の
メドース教授がですね 計算したもの
だけどもこれはメドース教授自身が言ってるのは
全く未来予測ではないと
その1970年なら1970年における技術
それから食料
それから汚染に対する除去方法
そういったものを
全て現在のまま続いたら
こうなるという風にしつこく書いてありますが
これはマスコミがですね
そこの部分を故意にだと思うんですけど
外して放送したので
みんなは近い将来に石油がなくなるんじゃないか
汚染が広がるんじゃないかっていう風に心配したと
だからこれはMITのメドース教授が
いけなかったかどうかは分かりませんね
ただ 1960年代から
1970年の初めまでですね
こういったその未来予測
恐怖の未来予測というのに
金を出したのが
石油系の資本だったという点から言ってですね
ちょっと匂うなという風に思います
そう考えますとね 未来の予測には
皆さんが興味があるんですが
学問的にはですね ヘーゲルが
ミネルヴァのフクロウは夕暮れに飛翔するという
有名なそのことを言ってるわけですね
これは我々学者にとっては
極めて重要なことで
学問 つまり人間の頭は欠陥があるんですね
人間の頭っていうのは現在まで起こったことしか
入ってないんですよ 実は
ですから未来に起こることは
私たちの頭に入ってないんですから
判断ができないということを言ってるんですね
ミネルヴァのフクロウは
夕暮れに飛翔するっていうのは
このブログでも解説はしましたので
ちょっと割愛しますが
いずれにしても学問というのは
現在までの知識で整理するものなので
未来は予測できません
未来は勝手に実業家とか政治家とか
冒険家とかそういう人がやってくださいね
っていうのがこの言葉なんですね
それはもう大脳 人間の大脳によるわけです
私がいつも言ってるのは
千年前の紫式部さんに
飛行機の飛んでるところを見せて
あれは何ですかと聞いたら
紫式部は天狗ですかね あれは
というはずなんですね っていうのは
飛行機というものが
頭に入ってないわけですから
正しい答えは絶対できないんですね
これが ミネルヴァのフクロウは夕暮れに飛翔する
というヘーゲルの言葉になってる
その原理なわけですね
そうしますと我々人間が
未来を予測するとしたら
何が一番正しい予測方法かっていうとですね
私は今のところは
占いだと思うんですね 占い
占いが一番未来を予測する方法としては
確実であろうと思います
というのはですね 占いというのはですね
過去のものすごく膨大な経験を
人間の頭でアナログで生かして
アナログで生かすってことは重要で
はっきりとした学問的根拠で
生かすっていうことはできないんですね
これは人間の頭が過去のものしかないので
できないけども非常にアナログに整理したら
もしかしたらですね
一定の傾向があるのかもしれません
その一定の傾向もあんまり整理し過ぎると
学問になってしまいますので
これはやっぱり駄目なんですが
整理せずに
曖昧にやったものが占いなんですね
ですから占い今未来を予測する正しい
一番正しいっていうか正しくはないんですが
一番正しいのに近い方法は
何かっていったら それは占いですと
あなたの頭で
下手に未来を予測するよりかですね
占いで予測した方が正しいでしょうと
しかしその占いは
どのくらい当たるかっていうと
私の考え これもアナログですよ
アナログでやると百回に一回ぐらいは
当たるかなっていう気がしますね
それは過去の非常に膨大な人間の経験を
アナログで整理している
という点から言ってですね
百回に一回ぐらい
つまり当たる可能性のある方法としては
少なくとも学問的に未来を推定するよりか
占いで未来を推定した方が
より正確であろう
ということが言えるということですね
政府による地震の予知が
五億分の一ぐらいしか当たらないわけですから
百分の一とか千分の一ぐらいで当たればですね
それはかなり学問で推定するよりか
いいいよと
いうことになろうかという風に考えます

2022年3月18日

#武田邦彦 先生

2022/03/23

科学的哲学的論考 ▶原発講座(3)福島原発爆発の真相-3 爆発は床下浸水が原因だった (武田邦彦先生)


本日の収穫(3576文字) 

科学的哲学的論考
つまり現在の日本はですね
嘘を言う人が増えたっていうこともあるし
それから科学的哲学的な考えが
不足しているということもあって
事実が二度も三度もねじれてるわけですね
今原発をやるかやらないかという議論があって
原発をやろうという人と
原発いやだっていう人が ややこう
何て言いますか感情的な論争になってて
この前私 武田先生は原発反対派
いやそんなこと言わないでくださいと
私は原発は素晴らしい技術だと思うんだけど
現在の技術がまだ日本で実施するには
技術的に未完成のところがあると
その未完成のところが完成すれば
原発は進めた方がいいと
これは原発反対派ですかと
こういう風に言ったわけですね
つまり現在はマスコミの影響もあるんですけど
なんか賛成派と反対派に分かれてですね
喧嘩させようと
しかしその喧嘩っていうのはですね
お互いに嘘をつくので
あんまり実りがないんですよね
これ錯覚しておりまして
喧嘩させれば分かるだろう 特に学者ですね
学者っていうのは
異論がお互いにないはずなんですね
学問っていうのは議論がなくなって みんなが
納得するところまで行って学問なんであって
それまでは まだ学問ではありません
私たちの大学教授がですね 学生に教えるのは
学問として定まっているところまで教えて
それから議論のあるところは特には教えません
必要があったら若干こう こういう考えも
あるっていうことは紹介しますけどね
そういう点で非常に大きく間違っているのが
福島原発爆発の真相ですね
基礎編が終わりまして
ようやく具体編になったんですが
三番目が爆発は津波が原因ではない
もうみんながですね 今でも津波と思ってますし
何しろメディアが
全部津波だ津波だって言いましたからね
防波堤が5.9メートルの高さしかない
しかしそれを超えた津波が来た
それは想定外であるから
福島原発爆発事故の責任はないと
こういう論理なんですね
福島原発爆破事故の責任はないって
言ったのは想定外の事故だから
それは人知の及ばざるところであり
それは誰かの責任は取ることができない
ということは保証もしない
また再開もするというこういうことに繋がるので
そういう筋で一生懸命
メディアの応援もあってですね
メディアとかそういう朝日新聞とかいうのが
なぜこのインチキな原因を支持してるのか
ちょっと分かりませんが
分かりませんがって
私は推察はしてるんですけども
本人たちが発表していないという意味ですね
なぜ津波じゃないかっていうのを説明いたします
順序良く聞いてほしいんですが
防波堤っていうのはですね
原子力発電所の前面だけにしかありません
もちろん原子力発電所の北側と
福島ですと北と南ですね
福島の県の海岸の北と南には防波堤はありません
それから防波堤もですね
全部を覆ってるわけじゃなくて
防波堤の中に船が入ってこなきゃいけないんで
船の入る余地を作ってます
つまり津波の直撃を受けないようにしてるだけで
水位は上がるんですね
防波堤っていうのは海水面の水位が
上がってくるのを防ぐわけじゃないんです
直接的な物理学でいうと
運動量みたいなもんですが
海水がですね どーっと押し寄せてきて
それが直接バーンと民家にぶつかって
それで民家を
どんどんどんどん陸地の方に押し寄せて
そこで人も溺れて死ぬっていうのが津波で
それを防ぐのが防波堤なんですね
防波堤 まさに波を防ぐんであって
海水面が上昇することを防ぐことはできません
つまり切れ目があるからですね
こう防波堤がだぶってるところがあって
だぶってるところの間を通って
船が中に入れるようになってるのが防波堤ですね
ちょっと防波堤の構造ご存知ない人は
この際ちょっとネットで調べてもらうと分かります
っていうことは津波が来ると
水位が上がるんですよ
水位が上がりますね
例えば五メートル上がります
この五メートル
まぁ十メートルの津波が来て
海が五メートル一時的に水位が上がりますね
そうしますと防波堤を超えなくても
防波堤の内側の海水面っていうのは
五メートル上がります
それから防波堤の北側 防波堤の南側ですね
これを等しく大体五メートルぐらい上がります
そうすると五メートル上がると
それが海岸淵には別に防御装置は
そういう防波堤みたいなのはないわけですから
海岸から中に侵入しますね
入り口の方に侵入します
それは例えば仮にですね
原子力発電所を切れ目のないですね
防波堤で囲ったとしてもですね
両翼つまり北側と南側が空いてますから
そこから海水の水位が上がりますね
そうすると海水の水位が上がると
原発は福島原発は浸水します
浸水しますと
例えば そこまで随分波の高さが減ってですね
例えば海水面から二メートルぐらい
その原発の原発建屋が建ってるところの
床面から二メートルぐらいの高さしか
来なかったとしますね
それでもですねドアが空いてたら
もしくは防水用のドアでなければ
原発の建屋の中に
どんどんどんどん海水が入ってきますね
その状態だったんですよ
つまり津波ではないんです
津波ではないっていうか防波堤の高さが
足りなかったたという理由ではないんですね
何が理由かっていったら海水面が
上がったことによる単なる水没なんですよ
原子力発電所が単に水没しただけで
津波ではないんですね
津波っていうか津波の動力運動量が
作用したわけじゃないんです
しかしこういうことは
一応想定されておりまして
海水面が上がった時に直ちに
原子力発電所が爆発すると困るので
一番可能性が高いのは電源が喪失する
失われてしまうということですね
電気が来なくなる
そうするともうたちまち冷却できないので
爆発的な状態になる
その時の状態 色々なんですが
一応爆発的な状態になるわけですね
2011年もそういう状態だったわけです
そうするとそれを防ぐためにですね
電源を四種類準備していました
これを多重防御と言うんですね
つまり海水面が上がると津波とか
その他色々な理由によって
海水面が上がるとですね
それによって原子力発電所が浸水する
浸水すると具合の悪いことに
地下に電源が置いてあるんですよ
この地下に電源が置いてあるのは
なぜかっていったら安くするためですね
電源を背の高いところに置いとければ
別にそこ浸水しないんですけども
コストを安くするために
地下に電源を置いときます
これを第一電源と言うんですね
第一電源が浸水したら自動的に
第二電源に切り替わるようになってます
この第二電源っていうのは
一応電力会社もしくは原子力関係者が
今まで説明してたことはっていったら
私はそこを明確な文章って見たことないんですが
私なんかの頭に入ってるのはそうだから
第二電源は近くの高台に置くと
こうなってたわけですね
まず第一電源が水没しないようにする
本当は地下なんか置いちゃいけないんだけど
水没しないようにする
だけど万が一 水没したとする
そうすると第二電源がその原子炉建屋じゃない
ところの割合と丘に置いてあるので
そっちが生きてるのでそっちを使う
しかし人間の考えることですから
固定的な電源ですとね
やっぱり危ないかもしれないので
移動できる電源を用意しておく必要がある
これがディーゼル発電の第三電源ですね
これはトラックの上に乗ってて
それでトラックを移動させることによって
状況によってですね これは危険が来たと
色んな危険がありますからね
その色んな危険に対して
安全な場所まで移動すると
そうするとトラックの上に乗ってなきゃいけないし
トレーラーみたいなものですね
大型のトラックの上に乗ってなきゃいけないし
そっからコードの長さがですね
十分に長くなきゃいけないと
こういう問題ありますね
だけどそれから全部
第一・第二・第三の発電で供給される
電気が止まった場合はしょうがないから
短時間 八時間ぐらいって言われてるんですが
それをバッテリーで補うと
これが第一・第二・第三・第四の多重防御
それで今まで原子力発電所が
安全であるっていうのは
二つの原理があるからって言ってたんですね
一つが次にご説明しますが
自己的に事故を抑えるというそういう特性
これは軽水炉の特性ですね
それから二つ目が人間がやる多重防御
ところが福島原発は
第一・第二・第三・第四電源が全部地下にあった
コスト削減のために嘘をついてたわけですね
しかも第四電源の
コンセントは入らなかったっていうか
訓練をしてなかったという話なんですね
これはその原因追求が甘いから
よく分かってないんですが
そういうことなんですね
つまり福島原発事故の真相はですね
何も想定外じゃなくて
想定されて準備しておかなければいけないことを
やってなかったっていうことなんですよ
したがってこのような体質ですね
つまり設計とか
国民に説明した通りやってなければ
何をやってないか分かんないですからね
そしたら危険であるという
非常に単純なことを示しているわけです
まずこれは非常に重要なことですね
約束を守らなかったら
国民に嘘をついてたわけですから
ですから これはもう
大変なことだということになります

2022年3月17日

#武田邦彦 先生

米ロのどちらを信じるか (武田邦彦先生)

本日の収穫(1181文字) では続いては 視聴者の方からの質問ということです 米ロのどちらを信じるかということです 前回はロシアとウクライナについてのご解説 とても勉強になりました 今回はロシアに若干の利があると言いますが 日本もロシアに多少恩を売っておく方が 良いのかもというの...