本日の収穫(3316文字)
経済政策っていうのは
かなり難しい部分ですからですね
ここは二回で一応切り上げるんですが
全体像を今掴むために
二回で切り上げるんですがですね
全然経済政策で我々が聞くのが
何かよくわからないのはですね
我々の実感と離れてるからですね
私達日本人は
ほとんどが勤勉な国民なんですよ
こう言っちゃ悪いんですけど 議員さんとか
メディアの方とかそういう方の中では
自分の信念とか
自分の仕事をするということと
それから自分がやってる行動が
少し違うことがあるんですよね
これはしょうがないっていえば
しょうがないんですけども
まぁそういうところあるんですが
ほとんどは勤勉な国民なんですよ
毎日毎日自分の仕事を一生懸命やると
悩みながら一生懸命やるっていうタイプの人間が
日本はこれが宝ですよね
その人たちは
生活が安定することを望んでるんですよ
別に財政均衡論がどうとか
現代貨幣理論がどうとかいうこととは
無関係というわけじゃないんですけど
それを理解しなきゃいけないってことないんですよ
ところがテレビ・新聞
あるいは解説なんかとか本とか読みますとね
財政均衡論がどうとか
現代貨幣理論がどうとか
これ MMTっていうんですけど
そういったものが溢れておりますね
それからもう一つは日本の経済が破綻するとか
株が暴落するとか中国の崩壊が近いとか
いうようなことばっかりあるんですよね
じゃあ中国の崩壊が近いっていうことは
一体どういうことなのか
勤勉な国民にとって
どういうことなのかっていうことは
あまりわからないんですね
私たちとしてはですね
私たち普通の人間としては
財政均衡論であれ
現在貨幣理論であれ 国際金融資本であれ
なんか政府のまた中の
政府の中の政府とかですね
それからディープステートとかいう風に
英語で言っておりますが
まぁ隠れた政府とかですね
中国の崩壊とか
そういうことはともかくとして
ともかくですよ
大切じゃないと言ってるわけじゃなくて
ともかくとして 我々勤勉な
毎日一生懸命働いている人たちの生活を
安定させてくれっていうことなんですよ
ところが色んなそういう議論があるけれども
1990年から
2020年までの30年間
アルバイトなんかを除いた
平均賃金は460万
本当の日本人の平均っていうかですね
一番多いっていうのは
300万ちょっとぐらいなんですけど
一応統計上出てくるのが460万
その460万がこの30年間全く変わらなかった
その代わり消費税は10パーセント上がった
もちろんこれをこう
難しい経済理論でやりますとね
消費税が上がっただけ所得税がどうとか
法人税がどうとかいうことがあるんですが
しかし我々の生活実感としてはですね
給料は変わらない税金は増えた
だから買うものは減ったっていう
そういう感じなんですよね
だから何のための政府かなーとか
何のための経済理論かなっていう
気持ちはいつでもあるんですね
それの一番典型的で私がいつも言ってるのは
2009年のリーマン・ショックですね
リーマン・ショックっていうのは本当にいかがわしい
金融マフィアみたいな連中ですよ
その中にはノーベル経済学賞を
受賞した人までいるという
それがいかがわしいことやるわけですよ
何でいかがわしいことやるかっていったら
勤勉な国民=生活安定じゃないんです
自分達だけは経済の知識を利用して
大儲けしようっていうことなんですよ
だから困っちゃうんで
そういう輩が山ほどいるわけですね
経済学の 経済関係の人がですね
もう少し自分の儲けは少し抑制しても
国民の生活が安定するような方向に考えてくれたり
議論したり行動をとってくれたりしたら
いいんですけど 実は違うんですよ
やっぱりお金の近くにいますとね
これはあの企業の経営者でも
ほとんどの人がそうなんですよ
やっぱりね
お金に近いと倫理は劣ってくるんですよ
これはもう
武士は食わねど高楊枝じゃないですけどね
昔からお金に接近すると権力を使って
自分が儲けたくなったって
これ人間の性なんですよね
だからお金に携わってる人がですね
少しぐらい汚いことしても
それはしょうがないって言ったら
ちょっと言い過ぎなんですけど
やっぱりそれが人間であるっていうことに
なるんですね だから難しいんです
例えば政治家もややお金にまみれてしまいますよ
次の選挙に受かるためにはお金が必要ですからね
そうすると どうしてもお金に心が行く
自分のお金に心が行く
国民が安定な だから例えば平均的にはですね
少し その日その日で暮らしてる
つらい人もいっぱいいるんですけども
多少 家庭を持って家のローンを払いながら
夫も一生懸命働き
妻もアルバイトとか子育てとか
一生懸命毎日やってると その人たちがね
アメリカの一部の人たちが
大金を儲けるために仕組んだ
リーマン・ショックみたいなことで
あの時 中小企業の人なんか本当に
職がなくなっちゃった人が多いわけですよ
やっぱり僕はね
これからの経済政策っていうのは
財政均衡論とか現代貨幣理論っていうのを
表に出しちゃいけないと思うんですね
勤勉な国民が生活が安定して暮らす
このためには銀行が絶対つぶれちゃいけませんね
その点では最近銀行でね
金の出し入れが時々故障するような銀行は
もう少し厳しくやってもらわなきゃ
いけないと思うんですよね
何しろ生活が安定する
少しの貯金も持って
お金 家のローンも払って
それでちょっと父親母親が年とった時には
それの援助も少しして 子供にも
たまにはつったらあれなんですが
海山に連れてって楽しい時を過ごせる
そのくらいの余裕のある
ですね だから望んでることは
そんなに大きなことじゃないんですよね
勤勉に働きますと私は ちゃんとやりますと
人間ですから時々へまもしますと
そのくらいの時に収入が安定してて
なけなしの貯金がありますから
これは変動しないように守ってくれて
もちろんいいですよと
通貨の切り下げとか預金の利上げとか利下げとか
それから日銀の国債引受とかもいいですよと
しかしそういうことではなくて
とにかく所得が一定なのに
消費税が10パーセント上がっちゃうなんて
そういうことをやってもらっちゃ
困るっていうことなんですよ
それは何で困るか
生活が安定しないからなんですよね
だから土地の値段もそれほど
少しずつ上がっていくのはしょうがないけど
それほど上がったり下がったりしない
物価もそれほど上がったり下がったりしない
一応物価を上げる時は
物価もあげなきゃなんないことあるんですが
物価を上げる時は やっぱり
給料が上がってるっていうのが前提だと
いやインフレ率
2パーセントが正常だなんて言いますけどね
10年間 今ちょっと計算してみますけどね
10年間で2パーセント給料が
上がるっていうことは
460万だったわけですね
今ちょっと計算してますが
2パーセントが 1.02ですからね
それの30年間ですから
ですから2パーセントずつ上がったら
給料はどのくらいになるかって言うとですね
毎年2パーセントずつ
給料が上がったらですね
それが30年間でどのくらいになるかって言うと
1.8倍になるんですよ
だから2パーセントのインフレ率が
正しいという言い方をすると
この30年間でですね
給料も460万から520万に
なってくれなきゃいけないんですよ
460万の給料が所得がですね
520万になるんだったらば
日銀のいう2パーセントのインフレ率が
適切なんだってことを言えるわけですよ
だけども物価だけが2パーセント上がってですね
そして給料は460万のまま据え置かれ
かつ消費税が
10パーセントかかるっていうことになると
国民は結局 総合すると22パーセント
つまり五分の一給料が減ったと
一緒になっちゃうんですよね
これやっぱり生活安定と言えないんです
私は今度 参政党で
立候補した一つの理由はですね
専門家向けの財政均衡論だとか
現代貨幣理論だとか
ディープステートとかっていうのはもちろん構わない
それは非常に我々の知識を増やす
だけども基本は
勤勉な人間が生活安定するんだ
じゃあインフレ率2パーセントが適切なんだと
日銀の総裁が言うならですね 言うならですよ
460万の所得は
30年たったら520万になって
それで消費税10パーセントが被るわけですから
その時に経済政策って一体何なんだと
いうことを問いかけていきたい
それで勤勉な国民が生活が安定する
それをもう第一義にしなきゃいけないと
私は思っております
2022年2月16日 (ヒバリクラブ)
#武田邦彦 先生