2022/03/25

科学的哲学的論考 ▶原発講座(4)福島原発爆発の真相-4  爆発原因を隠した理由 (武田邦彦先生)


本日の収穫(3610文字) 

科学的哲学的論考の内 原発講座の四番ですね
福島原発爆発の深層の四
爆発原因を隠した理由ですね
爆発原因は実は
先回お話したように浸水だったわけですね
津波でもなく何でもなかったわけですね
単に浸水でした
その浸水した水が入ってきたのは
堤防を越えた水ではなくて
堤防を越えても越えなくても
水が流れてくるわけですね
緩い津波が来てもですね
まずは堤防のないところ
原子力発電所の北側と南側はですね
堤防が何もありませんから
そこから水が侵入してきます
皆さんあの当時のテレビの映像なんか
よく見たと思うんですけれども
津波というのは津波の勢いで家が流される場合と
そういうのもあるんですが
津波がずーっと来ますと
そこら辺一帯が水浸しになりますね
ですから浸水するわけですよ
床下浸水するわけです
家が壊れなくても床下浸水するわけですね
堤防幾ら高くてしも堤防っていうのは
必ず船が出入りする場所がありますから
その意味では堤防を作っても
全然意味がないわけですね
それで浸水によってなんで爆発したか
浸水なんてのは普通あり得るわけですよ
例えば大雨が降っても浸水します
浸水したら原子力発電所は
爆発するっていう風になってたんですよね
浸水したら爆発する いやそんなことって
あるのっていうことなんですが
実際は福島原子力第一発電所はですね
浸水したら爆発するようになってたわけですね
ということはどういうことかって言うと
第一電源は地下にあり
大体発電機を地下に置いておくっていうのは
とか変電所を地下に置いておくってのは
極めて危ないわけですね
電気ですから
大体上の方に置くわけですね
家でも配電盤なんていうのはみんな上
電線も大体天井裏にあってですね
床下にその配線をするっていうことも
ないじゃないんですけど
それは非常に大変なんですね
それで原子力発電所っていうのは
電気の人がいっぱいいるのに
アホだったかって言うとですね
多分安くしようと思ったんでしょうね
それから外にあるべき第二電源が地下にあり
同じところにあり
それからディーゼル発電機はトラックに乗って
遠くにいなきゃいけないのが地下にあり
それからバッテリーは
どこにあったかよく分かんないんですけど
バッテリーを繋ぐコンセントに
繋げられなかったっていう
ものすごく貧弱な状態だったわけですね
それは全部隠しました
つまり浸水しただけで爆発するっていうとですね
これはもう原子力発電所が
安全だったなんてことは全く言えないわけですね
私が原子力安全委員の専門委員だったわけですから
それで原子力安全委員の専門委員にある
会議室の隣には原子力資料室があってですね
各原子力発電所の図面が全部あったんですよ
だから公開されてたんですね
ですから私がですね
時間があってこんなこと言い訳になりませんが
時間があって図面を見たらですね
なんと浸水したら爆発する原子力発電所
だっていうことが分かったはずなんですよ
これは事故の後にね
女川原子力発電所 仙台の発電所は
高いところにできてるんですね
海岸淵なんですけど
ちょっと高台にあるんですよ
それでこれ爆発を逃れたと
だから原子力発電所は安全であるっていう風に
言ってる人がいたんですが
結局浸水なんですね 浸水
だから多重防御 原子力発電所はですね
固有安全性と多重防御でできている
だから日本は軽水炉をやるんだと
これは後々少しずつお話しますが
軽水炉っていうのは普通の水ですね
水道の水みたいなもので原子炉を冷やす
これが一番いいんだと
純水というのを使うこともあるんですが
軽水を使うと 軽水炉であって
それで軽水で冷却するものであるので
固有安全性があると
核爆発に対して固有安全性があると
それから冷やす方ですね
これは四重もの防御をしてると
これ全部固有安全性も噓でした
後でちょっと説明しますが
多重防御も嘘でした
この多重防御が意図的な嘘なのか
それとも福島第一原子力発電所を
チェックしてた学者役人
それから東京電力全てがアホだったのか
浸水だけで爆発したんですよ
それで浸水だけで爆発しました
しかしこの浸水だけで爆発したってことになると
日本の五十四基だったかな
原子力発電所は全部今でも
浸水したら爆発するってことになります
それは第一電源から第四電源までを
多重防御してなかったっていうことですね
それで今再開しようとしている原子力発電所が
その多重防御になっているかということも
公表されておりません
何か非常に難しい理屈をこねてですね
だから結局本当の爆発原因を隠したので
それでとにかく堤防を高くすれば守れると
津波の動力って言いますかね
運動量でよって原子力発電所がやられたんだと
いう風に言ってるんですが
上から見たら分かるんですけど
原子力発電所の原子炉建屋っていうのは
それほど頑丈なものじゃないんですが
全然どの原子力建屋も壊れておりません
原子力建家が壊れないどころか
その海岸線の前にある
タービン建屋っていうのがあるんですけど
それは割合と簡単なものなんですが
それも全然 津波でやられておりません
つまり津波によって
福島第一原子力発電所が破壊されたんじゃなくて
単なる浸水でショートして地下にある
地下に発電所を置くっていうのは
本当アホっていう感じなんですが
地下にしかも四つ置いてたっていう
国民に対する
もう著しい背信行為をしてたわけですね
しかしこれを全部隠しました
多分総力で隠したでしょうね
民主党がだから
政権を取ってた民主党が
もう総力を挙げて
この原因を隠したと思うんですね
だから民主党っていうのは
左翼のような顔をしてるけど全然左翼じゃないし
国民の命を守ろうとか
原子力発電所の安全性を素直に国民に示して
実は我々は浸水したら爆発するという
非常に不安全な原子力発電所を
やってたんだっていうことを
隠しに隠したわけですから
何のために我々は自民党から
民主党に政権を変えたのかって
もう全然分からない結果になりましたね
それで津波でやられたっていうことにすると
今度は津波の高さが想定外だったって
いうのを使えるんですね まず一つは想定外
浸水じゃいくらなんでも 浸水ぐらいする
可能性があるだろうって言われちゃうんで
津波にしたわけですよ
それは千年に一遍の
大きな地震だったから津波が起こったんだ
その津波が防潮堤を越えたんだ
だから他の発電所も
堤防を高くするんだって言って
浜岡原子力発電所なんかも
高い堤防にしたんですけれども
それは他のところもですよ
日本海側の原子力発電所も
全部堤防高くしたので
堤防高くしても浸水は浸水しますからね
関係ないんですけども
マスコミもこれには加担したでしょうね
一生懸命マスコミも
一緒になって隠したと私は思います
日本全体が隠しましたからね
被曝量も隠しましたが爆発原因も隠しました
この爆発原因を隠した理由は
何かっていったら 一つに
あまりにばからしい危険な状態を放置していた
しかも全部僕らに嘘をついてたんですね
僕も調べるべきだったんですよ
だけど嘘ついてると
ちょっと思わなかったんですね
だって経産省にちゃんと保安員っていうのが
原子力保安員っていうのがあって
そこで役人がチェックしてて
実施してるのが東京電力ですからね
まさか原子力発電所が
安全であるっていう二つの理由ですね
固有安全性と多重防御の
一つも多重防御をしてなかったなんてね
考えてもなかったんで
ちょっと言い訳になるかどうか分かりません
それはこれをお聞きになってる人が
考えればいいんですが
僕はやらなかったんですよ 実は
東京電力と保安員が嘘をついているということを
前提に調べるということはやらなかったんですよ
だから現在再開している原子力発電所はですね
全部 噓の状態だと考えられますっていうのは
オープンになってないから
分かんないんですね 今度は
私も原子力の安全委員を
もう解任されておりますので
調べに行くこともできないか
できるかもしれません
特別な許可を得れば
できると思いますけれども
そういう状態になっている
だから現在ですね 原子力発電所は安全だから
日本のエネルギーっていうのを
やった方がいいっていう人も居られますが
その人たちは実は福島の県の苦しんだ人たちと
同じ目にあってもいいと言ってるんです
だって改善されてない
だって科学っていうのはですね
正しい原因を解析して 正しい原因に沿って
正しい対策を取らないと駄目なんですよ
御巣鷹村に日航機が墜落した
五百人以上がなくなった
それは後部の尾翼の溶接を失敗したからだと
正しく分かれば その後溶接修理の時には
どういう風なことを注意しなきゃならないかって
また墜落することを防ぐことができますが
そこに政治的な判断が入って 政治ってのは
そんな悪いことするわけじゃないんですけど
日本の政治は悪いことばっかしてるんで
参政党が通ったら違いますけどね
まあそういうことで 今現在は日本の原発は
非常に危ない状態にあるということなんです
しかもこれはちょっと原子力反対運動の人に
ちょっと言い過ぎかもしれませんが
原子力反対運動の人も
現在はそれを言っておりません
それがやっぱり問題なんですね
反対運動の問題です

2022年3月19日

#武田邦彦 先生

2022/03/24

【炉端の話】正しい未来の予測法  (武田邦彦先生)



本日の収穫(3445文字) 

人間はですね
とかく未来を知りたがるわけですね
未来はどうなっても別に同じなんで
別に未来を知る必要は
本当はないんですけども
色々な事情で未来を知りたいと
今色々このアフォーダンスだとかですね
意識の小人っていった
一連の人間の
知覚能力というようなものでですね
未来がどのぐらい
予測できるかって言うと 大体0.5秒の先
もしくは一番長い研究で
大体八秒ぐらいっていう感じですね
これはあんまり
未来の予測ということにならないので
まだちょっと学問の進歩を待たなきゃならない
つまり人間の感ですね
人間の感とかそういうものでは
現在正確に未来を予測できるっていったら
一秒程度ということになりますね
一秒先でも未来を見ることができるっていうのは
なかなか画期的な結果で
今後進歩するかもしれません
それから現在成功している
未来の予測方法としては天気予報ですね
これはコンピュータの速度が速くなったということと
天気予報という対象物がですね
毎日同じことが何万年も
繰り返されるっていうところにあるわけですね
気圧がどうだとか 雲の動きがどうだとか
それから陸地と海洋の比熱が
どうであるとかですね 上昇気流だとか
そういった非常に基礎的な
物理的な数字がありまして
それは単に
複雑な現象であるというだけでですね
そのデータは複雑なんですね
ものすごく多いですからデータ数が
だけども原理原則は比較的簡単なんですね
それってことはどういうことかって言うと
コンピュータのように大量なデータを
処理できるものが出ればですね
天気予報っていうのは
未来が予測できるっていうことになりますね
だけど超長期のやはり未来は予測できません
これは後でご説明しますけどですね
ですから大体一週間以内ぐらいですと
かなり正確な予測ができるわけですね
これもコンピューターの速度の発達なんですね
1990年頃にはやっとですね
昨日までのデータを使って明日がやっと分かる
明日が明日が始まる前に分かるって
言うんじゃなくちゃ駄目なわけですよね
例えば夜の十二時までに
蓄積したデータを計算し始めて
翌日の六時頃にはつまり六時間ぐらいかけて
データ処理ができないとですね
もう明日の予想の計算をしている内に
あさってになっちゃったっていうとですね
これは意味がないわけですね
そういう段階になったのがコンピュータ速度が
そういう段階になったのが
1990年ぐらいということで
少しずつ少しずつデータの数が増えてですね
予測が正確になってきたと
いうことは言えるんですね
それから同じようなものですが
地震の余地は全く失敗しております
私がですね
政府の地震の起こる確率という表がありましてね
表っていうかグラフがですね
それと実際に起こった
地震の起こったところと比較しまして
政府の地震の予測がどのくらい当たってるかっていう
計算を一回したことあるんすけど
そしたら五億分の一なんていう
天文学的数値が出てきてですね
絶対当たらないと言っていいぐらいですね
五億回に一回だけ当たるっていうわけですから
五億回の予想で一回だけ当たって
あと全部嘘だっていうことなんで
これは原理原則があるんですね
天気予報は原理原則としては
予測ができる現象なんですけど
地震とか火山っていうのはですね
これは原理原則からいって
予測できないんですよ
ですからもう余程データを取れば別なんですね
例えば地殻のデータを全て取ればですね
あるいは可能になることも
あり得るっていうぐらいなんですね
ですからこれは ただお金を取るために
地震の先生がごまかしてる
これは非常に良くないんで
地震の先生 火山の先生自身がですね
地震の予知のとか
火山の噴火の予知はできないから
十分に気を付けることと
それから十年以内に
起こりそうだぐらいは分かると
だから今日起こるとか
明日は起こるということは分からない
そうすると人間の寿命からいってですね
十年以内に起こるかもしれない
百年以内だったらまあまあいいかもしれない
一万年だと大体正確であるって
こんな感じですから
人間の寿命と比べてですね
地震の予知とか火山の予知を参考にして
生活に生かすということはできないということなので
予測ができないと言っていいでしょうね
経済予測っていうのは
毎年やってるんですけど
ほとんど当たりません
一番典型的なのが
2020年の初めにですね
色んな経済学者と学者がですね
今年はどうなるって予測してますが
全部外れですねっていうのは
コロナが流行ると思ってませんからね
ですから駄目なんです
これは1970年代に
今後資源がなくなるかとか
汚染が拡大するかというので発展がですね
限界があるんじゃないかと
いうような話があったわけですね
MITのマサチューセッツ工科大学の
メドース教授がですね 計算したもの
だけどもこれはメドース教授自身が言ってるのは
全く未来予測ではないと
その1970年なら1970年における技術
それから食料
それから汚染に対する除去方法
そういったものを
全て現在のまま続いたら
こうなるという風にしつこく書いてありますが
これはマスコミがですね
そこの部分を故意にだと思うんですけど
外して放送したので
みんなは近い将来に石油がなくなるんじゃないか
汚染が広がるんじゃないかっていう風に心配したと
だからこれはMITのメドース教授が
いけなかったかどうかは分かりませんね
ただ 1960年代から
1970年の初めまでですね
こういったその未来予測
恐怖の未来予測というのに
金を出したのが
石油系の資本だったという点から言ってですね
ちょっと匂うなという風に思います
そう考えますとね 未来の予測には
皆さんが興味があるんですが
学問的にはですね ヘーゲルが
ミネルヴァのフクロウは夕暮れに飛翔するという
有名なそのことを言ってるわけですね
これは我々学者にとっては
極めて重要なことで
学問 つまり人間の頭は欠陥があるんですね
人間の頭っていうのは現在まで起こったことしか
入ってないんですよ 実は
ですから未来に起こることは
私たちの頭に入ってないんですから
判断ができないということを言ってるんですね
ミネルヴァのフクロウは
夕暮れに飛翔するっていうのは
このブログでも解説はしましたので
ちょっと割愛しますが
いずれにしても学問というのは
現在までの知識で整理するものなので
未来は予測できません
未来は勝手に実業家とか政治家とか
冒険家とかそういう人がやってくださいね
っていうのがこの言葉なんですね
それはもう大脳 人間の大脳によるわけです
私がいつも言ってるのは
千年前の紫式部さんに
飛行機の飛んでるところを見せて
あれは何ですかと聞いたら
紫式部は天狗ですかね あれは
というはずなんですね っていうのは
飛行機というものが
頭に入ってないわけですから
正しい答えは絶対できないんですね
これが ミネルヴァのフクロウは夕暮れに飛翔する
というヘーゲルの言葉になってる
その原理なわけですね
そうしますと我々人間が
未来を予測するとしたら
何が一番正しい予測方法かっていうとですね
私は今のところは
占いだと思うんですね 占い
占いが一番未来を予測する方法としては
確実であろうと思います
というのはですね 占いというのはですね
過去のものすごく膨大な経験を
人間の頭でアナログで生かして
アナログで生かすってことは重要で
はっきりとした学問的根拠で
生かすっていうことはできないんですね
これは人間の頭が過去のものしかないので
できないけども非常にアナログに整理したら
もしかしたらですね
一定の傾向があるのかもしれません
その一定の傾向もあんまり整理し過ぎると
学問になってしまいますので
これはやっぱり駄目なんですが
整理せずに
曖昧にやったものが占いなんですね
ですから占い今未来を予測する正しい
一番正しいっていうか正しくはないんですが
一番正しいのに近い方法は
何かっていったら それは占いですと
あなたの頭で
下手に未来を予測するよりかですね
占いで予測した方が正しいでしょうと
しかしその占いは
どのくらい当たるかっていうと
私の考え これもアナログですよ
アナログでやると百回に一回ぐらいは
当たるかなっていう気がしますね
それは過去の非常に膨大な人間の経験を
アナログで整理している
という点から言ってですね
百回に一回ぐらい
つまり当たる可能性のある方法としては
少なくとも学問的に未来を推定するよりか
占いで未来を推定した方が
より正確であろう
ということが言えるということですね
政府による地震の予知が
五億分の一ぐらいしか当たらないわけですから
百分の一とか千分の一ぐらいで当たればですね
それはかなり学問で推定するよりか
いいいよと
いうことになろうかという風に考えます

2022年3月18日

#武田邦彦 先生

2022/03/23

科学的哲学的論考 ▶原発講座(3)福島原発爆発の真相-3 爆発は床下浸水が原因だった (武田邦彦先生)


本日の収穫(3576文字) 

科学的哲学的論考
つまり現在の日本はですね
嘘を言う人が増えたっていうこともあるし
それから科学的哲学的な考えが
不足しているということもあって
事実が二度も三度もねじれてるわけですね
今原発をやるかやらないかという議論があって
原発をやろうという人と
原発いやだっていう人が ややこう
何て言いますか感情的な論争になってて
この前私 武田先生は原発反対派
いやそんなこと言わないでくださいと
私は原発は素晴らしい技術だと思うんだけど
現在の技術がまだ日本で実施するには
技術的に未完成のところがあると
その未完成のところが完成すれば
原発は進めた方がいいと
これは原発反対派ですかと
こういう風に言ったわけですね
つまり現在はマスコミの影響もあるんですけど
なんか賛成派と反対派に分かれてですね
喧嘩させようと
しかしその喧嘩っていうのはですね
お互いに嘘をつくので
あんまり実りがないんですよね
これ錯覚しておりまして
喧嘩させれば分かるだろう 特に学者ですね
学者っていうのは
異論がお互いにないはずなんですね
学問っていうのは議論がなくなって みんなが
納得するところまで行って学問なんであって
それまでは まだ学問ではありません
私たちの大学教授がですね 学生に教えるのは
学問として定まっているところまで教えて
それから議論のあるところは特には教えません
必要があったら若干こう こういう考えも
あるっていうことは紹介しますけどね
そういう点で非常に大きく間違っているのが
福島原発爆発の真相ですね
基礎編が終わりまして
ようやく具体編になったんですが
三番目が爆発は津波が原因ではない
もうみんながですね 今でも津波と思ってますし
何しろメディアが
全部津波だ津波だって言いましたからね
防波堤が5.9メートルの高さしかない
しかしそれを超えた津波が来た
それは想定外であるから
福島原発爆発事故の責任はないと
こういう論理なんですね
福島原発爆破事故の責任はないって
言ったのは想定外の事故だから
それは人知の及ばざるところであり
それは誰かの責任は取ることができない
ということは保証もしない
また再開もするというこういうことに繋がるので
そういう筋で一生懸命
メディアの応援もあってですね
メディアとかそういう朝日新聞とかいうのが
なぜこのインチキな原因を支持してるのか
ちょっと分かりませんが
分かりませんがって
私は推察はしてるんですけども
本人たちが発表していないという意味ですね
なぜ津波じゃないかっていうのを説明いたします
順序良く聞いてほしいんですが
防波堤っていうのはですね
原子力発電所の前面だけにしかありません
もちろん原子力発電所の北側と
福島ですと北と南ですね
福島の県の海岸の北と南には防波堤はありません
それから防波堤もですね
全部を覆ってるわけじゃなくて
防波堤の中に船が入ってこなきゃいけないんで
船の入る余地を作ってます
つまり津波の直撃を受けないようにしてるだけで
水位は上がるんですね
防波堤っていうのは海水面の水位が
上がってくるのを防ぐわけじゃないんです
直接的な物理学でいうと
運動量みたいなもんですが
海水がですね どーっと押し寄せてきて
それが直接バーンと民家にぶつかって
それで民家を
どんどんどんどん陸地の方に押し寄せて
そこで人も溺れて死ぬっていうのが津波で
それを防ぐのが防波堤なんですね
防波堤 まさに波を防ぐんであって
海水面が上昇することを防ぐことはできません
つまり切れ目があるからですね
こう防波堤がだぶってるところがあって
だぶってるところの間を通って
船が中に入れるようになってるのが防波堤ですね
ちょっと防波堤の構造ご存知ない人は
この際ちょっとネットで調べてもらうと分かります
っていうことは津波が来ると
水位が上がるんですよ
水位が上がりますね
例えば五メートル上がります
この五メートル
まぁ十メートルの津波が来て
海が五メートル一時的に水位が上がりますね
そうしますと防波堤を超えなくても
防波堤の内側の海水面っていうのは
五メートル上がります
それから防波堤の北側 防波堤の南側ですね
これを等しく大体五メートルぐらい上がります
そうすると五メートル上がると
それが海岸淵には別に防御装置は
そういう防波堤みたいなのはないわけですから
海岸から中に侵入しますね
入り口の方に侵入します
それは例えば仮にですね
原子力発電所を切れ目のないですね
防波堤で囲ったとしてもですね
両翼つまり北側と南側が空いてますから
そこから海水の水位が上がりますね
そうすると海水の水位が上がると
原発は福島原発は浸水します
浸水しますと
例えば そこまで随分波の高さが減ってですね
例えば海水面から二メートルぐらい
その原発の原発建屋が建ってるところの
床面から二メートルぐらいの高さしか
来なかったとしますね
それでもですねドアが空いてたら
もしくは防水用のドアでなければ
原発の建屋の中に
どんどんどんどん海水が入ってきますね
その状態だったんですよ
つまり津波ではないんです
津波ではないっていうか防波堤の高さが
足りなかったたという理由ではないんですね
何が理由かっていったら海水面が
上がったことによる単なる水没なんですよ
原子力発電所が単に水没しただけで
津波ではないんですね
津波っていうか津波の動力運動量が
作用したわけじゃないんです
しかしこういうことは
一応想定されておりまして
海水面が上がった時に直ちに
原子力発電所が爆発すると困るので
一番可能性が高いのは電源が喪失する
失われてしまうということですね
電気が来なくなる
そうするともうたちまち冷却できないので
爆発的な状態になる
その時の状態 色々なんですが
一応爆発的な状態になるわけですね
2011年もそういう状態だったわけです
そうするとそれを防ぐためにですね
電源を四種類準備していました
これを多重防御と言うんですね
つまり海水面が上がると津波とか
その他色々な理由によって
海水面が上がるとですね
それによって原子力発電所が浸水する
浸水すると具合の悪いことに
地下に電源が置いてあるんですよ
この地下に電源が置いてあるのは
なぜかっていったら安くするためですね
電源を背の高いところに置いとければ
別にそこ浸水しないんですけども
コストを安くするために
地下に電源を置いときます
これを第一電源と言うんですね
第一電源が浸水したら自動的に
第二電源に切り替わるようになってます
この第二電源っていうのは
一応電力会社もしくは原子力関係者が
今まで説明してたことはっていったら
私はそこを明確な文章って見たことないんですが
私なんかの頭に入ってるのはそうだから
第二電源は近くの高台に置くと
こうなってたわけですね
まず第一電源が水没しないようにする
本当は地下なんか置いちゃいけないんだけど
水没しないようにする
だけど万が一 水没したとする
そうすると第二電源がその原子炉建屋じゃない
ところの割合と丘に置いてあるので
そっちが生きてるのでそっちを使う
しかし人間の考えることですから
固定的な電源ですとね
やっぱり危ないかもしれないので
移動できる電源を用意しておく必要がある
これがディーゼル発電の第三電源ですね
これはトラックの上に乗ってて
それでトラックを移動させることによって
状況によってですね これは危険が来たと
色んな危険がありますからね
その色んな危険に対して
安全な場所まで移動すると
そうするとトラックの上に乗ってなきゃいけないし
トレーラーみたいなものですね
大型のトラックの上に乗ってなきゃいけないし
そっからコードの長さがですね
十分に長くなきゃいけないと
こういう問題ありますね
だけどそれから全部
第一・第二・第三の発電で供給される
電気が止まった場合はしょうがないから
短時間 八時間ぐらいって言われてるんですが
それをバッテリーで補うと
これが第一・第二・第三・第四の多重防御
それで今まで原子力発電所が
安全であるっていうのは
二つの原理があるからって言ってたんですね
一つが次にご説明しますが
自己的に事故を抑えるというそういう特性
これは軽水炉の特性ですね
それから二つ目が人間がやる多重防御
ところが福島原発は
第一・第二・第三・第四電源が全部地下にあった
コスト削減のために嘘をついてたわけですね
しかも第四電源の
コンセントは入らなかったっていうか
訓練をしてなかったという話なんですね
これはその原因追求が甘いから
よく分かってないんですが
そういうことなんですね
つまり福島原発事故の真相はですね
何も想定外じゃなくて
想定されて準備しておかなければいけないことを
やってなかったっていうことなんですよ
したがってこのような体質ですね
つまり設計とか
国民に説明した通りやってなければ
何をやってないか分かんないですからね
そしたら危険であるという
非常に単純なことを示しているわけです
まずこれは非常に重要なことですね
約束を守らなかったら
国民に嘘をついてたわけですから
ですから これはもう
大変なことだということになります

2022年3月17日

#武田邦彦 先生

2022/03/22

科学的哲学的論考 ▶原発講座(2)福島原発爆発の真相-2 (武田邦彦先生)


本日の収穫(3735文字) 

原発講座の2ですね
福島原発爆発の深層いよいよ
少し具体的な話をしていくわけですが
もう福島原発の事故っていうのは
2011年なんですよね
2011年の3月に爆発しました
しかしですね 実は原子力発電所が
もう安全が守られてないということは
大体二十一世紀に入って
だんだん分かってきたわけですね
それで原子力発電所は
いつでも事故を起こすだろうと
これは装置面って言いますか
設計面・施工面もあるし運転面もあるし
それから人の 日本人が噓を
つきやすくなったってこともあるんですね
それでそれまで原子力発電所は
絶対安全であると言ってきたんですね
事故が起こりますと大量の放射線が
出るのでそれは危険だから
それで絶対安全だからやらせてくれってことで
国民の了解を得ていたわけですね
もちろん福島県も福島の県民に
そういう風に説明していたわけですよ
ところがもう既に二十一世紀に入って
どうも原子力発電所は
事故の可能性があるってことが分かってきた
小さい事故はありますけど
大きな事故はなかったんですが そう思ってきた
そこで絶対安全という言葉をやめて
想定外という言葉を使おうと
想定外のことが起これば
事故が起こるかもしれないと
しかし想定外のことが起こらなければ
事故は起こりませんっていう
そういう言い方にしようということで
その案がですね
2006年に原子力安全委員会の
専門委員会に出てきたわけですね
その時ちょうど私がおりまして
それでそこにどう書いてあったかっていったら
絶対安全っていうことはもう言えないと
想定外のことが起こったら事故が起こると
想定外のことが起こって事故が起こったら
付近住民が大量に被爆すると
いう風な記載があったんですね
この大量に被爆するっていうのは
その被爆する国民を心配して大量に被爆するという
文章が入ったんではないんですね
そこが現在の日本の病気でまさに参政党が
必要とされるこれからのことなんですね
っていうのは大量に被爆すると書かなければ
大量に被爆した時に責任を取らされるのは
役人とか東大の先生なんですよ
最初から大量に被爆することが予想されていた
それを国民にもちゃんと知らせていた
その上で原子力発電所を運転してるんだから
付近住民が大量に被爆しても
それは責任はないんだということで
大量に被爆するっていうのが入ってる
私がですね 質問して
その大量に被爆するっていう
大量にのところを取ってくれませんかと言ったと
本当 私はもっと厳しいことを言いたいんですが
小さな一つの一介の専門委員ですから
そのぐらいしか言えないんですね
そしたら延々と通産省の
経産省の人が課長さんが説明して
それで時間切れでそれはもう
残ったままになったわけですね
いずれにしてもその原子力発電所が
もう近々危ないよということは
公に認められてたっていうことを
まず皆さんの頭に入れてほしいんですね
その時にもう一つの特徴はマスコミ
原子力のものは自主・民主・公開っていうのが
原則になってるんですね
ですから必ず会議は公開なんですよ
公開ってことはマスコミが来てるんですね
それで NHK・朝日新聞って言えばいいんですが
そういった代表的マスコミが来てるわけですね
そのマスコミが聞いてるわけですよ
これはものすごく大きな変化で
もう原子力発電所完全じゃありません
事故の可能性がありますと
想定外のことが起これば事故になりますと
いうことを言ってるわけですから
福島原発事故の爆発の真相は
津波ではありませんが
津波ではないんだけど津波でですね
5.9メートルまでは想定してたけど
それ以上の津波が来るっていうのは想定外だから
これはもう設計上しょうがないんですと
役人にも責任はありませんということで
その文章二枚でしたね A4の二枚でした
これは原子力安全委員会
専門委員会を通過したわけですよ
だからまず多くの国民が分かってほしいのは
原子力発電所はもう既に2006年で
安全とは言えない状態だったっていうことなんですね
想定外っていうのはいくらでも言えますからね
事故が起こって例えば自動車事故でもですね
角でなんか衝突したと
いやまさかそんな車が
角から出てくると思いませんでした
いや想定外ですって言えば
事故っていうのは想定して
事故が起こるってことはまずないですよね
事故は誰でも起こしたくないわけですから
殆どの事故が想定内なわけですね
ですから想定外のことが起こったら
原子力発電所は爆発する 大きな事故になる
っていうのはも危ないということを
言葉で言ってるのと同じなんですね
それで果たしてそれから
五年後の2011年に地震が起きて
福島第一原子力発電所が爆発したわけですね
しかしこれは
福島第一原子力発電所だけじゃないんですね
爆発の危機に瀕したのは
福島第一発電所・福島第二発電所
それから東海原子力発電所の
三つが危機に瀕しました
爆発の危機に瀕しましたね
それで割合震源地に近くても爆発の
ちょっと海岸からちょっと遠かったっていうか
高かったんで爆発の危機に瀕しなかったものが
女川の原子力発電所でしたけども
六つぐらいある 地震の影響を受けた
六つぐらいの発電所のうち三個が
爆発の危険性 爆発寸前まで行って
その内の一つが実際に爆発したという
そういう状態なわけですね
ですから2006年の原子力発電所のあれで
もちろん日本には
震度六ぐらいの地震はありますからね
震度六の地震で爆発に至るか
もしくは爆発寸前になるっていうことは
もちろん絶対安全とは言えない
このことをですね
まず分かってもらわなきゃいけないんですね
現在はもちろん運転している
その他の運転しようとしている
もしくは運転している
その他の原子力発電所も
安全の点では同じです
これは完全審査が厳しくなったから
完全になるっていうもんじゃないんですね
安全審査が厳しくなれば
完全になるんであれば
2006年にそんな絶対安全を
想定外だったら爆発すると言わずに
安全点検 安全審査を厳しくして
原子力を原子力発電所を
完全に保つようにするってすればいい
そっちを決議すればですね いいわけですよ
だって国民が大量に被爆するのと
安全審査を少し厳しくするのはどっちがいいかって
誰でも安全審査を厳しくして安全なんだったら
そっちの方がいいと思いますよね
しかもずーっと原子力発電所はコストが安いと
とか それから温暖化ガスを出さないって
言ってきてるわけですから
普通の発電と同じぐらいのコストで
絶対安全の方がいいか
それとも普通の発電よりか一円か二円安くて
それで不安全な方がいいかっていったら
もう国民は絶対に石油火力とか
天然ガス火力ぐらいで同じでいいから
原子力発電所を
完全にやってくれというはずですよね
ところがそうじゃないわけです
なぜかっていったら
これは色々な力が働くわけですが
原子力発電所は原爆を作るためにやってんだと
政府はそう思っていると
電力会社はですね 危険はあっても
事故が起こったら政府が助けてくれるだろうと
それからやっぱり少し不安全に
運転するっていうことは安くできるっていうこと
安く運転するっていうことと
一緒のことですからね
ですから安く運転して業績を良くしようと
現実にですね
例えばこれ爆発に関係ないですが
九州電力なんかはですね
やっぱり玄海原子力発電所と
川内原子力発電所を作ったので
やはり業績はぐっと良くなったんですよ
原子力発電所を作ると業績良くなるんですね
それは色んな理由がありますね
まず一つは立地とか研究とか
使い終わった廃棄物を処理する
再処理工程なんかに
国の金がものすごく大きく出るので
人のお金で原子力発電所を
運転できるっていうことがありますね
それから安全を犠牲にしてっていうとちょっと
原子力発電所反対派の人の言い方になるんですが
絶対安全じゃなくてもいい
事故が起こったら想定外だったと言って
あと付近住民が
著しく被爆するということでやれば
普通の発電熱よりか二円三円安いんで
それもやっぱり収益に寄与するということで
原子力発電所の電力会社と専門家と
それから政府が
合意ができてたっていうことなんですね
社会的合意ができてた
それで我々学者もですね
電力会社が原子力発電で儲けてる間は
僕ら原子力をやってる学者は
お金が貰えますからね
お金を実際に貰ってるんですよ
ですからお金を貰ってると
やっぱり強いことは言えませんね
ですから三方いいわけで
政府も会社も学者も
マスコミもですね 朝日新聞みたいな
手の込んだことやる人がいますけどね
原子力発電所に反対のように見せて
原子力発電所がなくなってもらっては困るんで
2006年の原子力発電所が
危険であるという委員会の内容は
皆さんも全く知らないと思うんですね
全然報道されません
だから原子力発電所が本当に
危ないんだっていうことは報道されない
原子力発電所で所員が
階段を踏み外したってことは
足がくじいたなんてことは
でっかく報道されると
それから書類のミスとか
そういうものはものすごく大きく
そうすると朝日新聞は
原子力発電所反対の立場を取って
原子力発電を潰すことはせずに
原子力発電所の欠点を書いて
国民を恐怖に陥れ
そして販売部数維持するという
そういう作戦だったんですよね
だから他のも全部そうです
公害問題なんかもそうですし
戦争もそうでしたね
だから朝日新聞のような凝った戦略をとる
新聞がいますんでね
ですからなかなか我々は
真実を知ることができないということになります

2022年3月16日

#武田邦彦 先生

2022/03/21

科学的哲学的論考 ▶原発講座(1)福島原発爆発の真相 (武田邦彦先生)



本日の収穫(3711文字) 

科学的哲学的論考はですね
少し哲学的なことを最初にやろうかなと
思ってたんですが 実はですね
原発の事故についてよく考えたいと
またエネルギーというものについても
よく考えたいという方が多いことと
参政党がですね
今後原発とかエネルギーについて
どういう風に考えていくかということについて
基礎的な知識が必要であると
いうようなこともあってですね
この科学的哲学的論考では原発講座ということで
少しやってみたいと思っております
もちろん是非友達テレビの方でもですね
それからヒバリクラブとか
それから私のブログなんかでもですね
展開をして行きたいという風に思ってますし
また幸せ砂時計からは
少し距離がありますけどね
だけどやはりエネルギーや原発を知るということは
非常に現代の日本人にとって大切なことですので
少し拡散していただければという風に思っております
原子力発電所については非常にこう難しいんです
どうして難しいかっていうと
原発が難しいんじゃなくてですね
行動が報道とかですね
それから僕は非常に残念なんですが
原子力発電所
原子力関係の方がですね も含めて
メディア政府原子力関係者も含めて
福島原発事故で相当なショックを受けてですね
その時にかなり嘘つったら失礼なんですけども
本当のことを言う
勇気がなかったっていったらいいでしょうね
それは被爆限度の
一年一ミリシーベルトばかりじゃなくてですね
原発事故の真相はですね
そのまま語られなかったっていうことですね
その後のメディアの取材もですね
本当にこう日本人としては恥ずかしいような
この色んな行動がメディア側にもありましたし
それから実施側にもあった
それは日本人の精神的な
誠実さの力っていうのが
弱かったんじゃないかなという風には
思ってるんですね
それで原発 今まで原発推進とかですね
それから政府とか朝日新聞も含めた
メディアとか文化人っていうのはですね
どちらかと言うと
原発のメリットを受ける方なんですよ
エネルギーが電気がもらえるとか
そういうの含めましてね
ところが原発が爆発したりして
被爆する人はですね
原発のメリットはそれほど受けられずに
被害だけを受けるという構造になってるんですね
これがやっぱり原子力発電所の
難しい問題なんです
それから私は原子力を研究している時にですね
非常に疑問に感じたんですよ
原子力発電所というものに対してね
疑問を感じたんで
これは是非
自分は原子力の推進をしているけれども
原子力反対の人の意見を聞きたいと思いまして
随分原子力反対派の人に接近したり
それから研究会に出席しようとしたんですけど
ことごとく弾かれましたね
一回か二回はですね
原発反対集会っていうのに行ってみたんですけど
この原発反対集会に出てる方には
誠に失礼なんですが その出てた方でもですね
自分を見直すということができる方も
おられると思うんであえて言いますとね
仲間内で気勢をあげてるっていう
感じだったんですよ
せっかく私がそこに行ってですね
質問をしようと思っても
質問もさせてくれないっていう感じでしたね
ですからこれではね
対立のための対立になってしまって
本当に国民のためのエネルギー確保ということが
できないなと思いましたね
それは原発反対側だけではなくて
原発推進の方もそうですね
それから私自身はね
もう実に申し訳ないと思ってるんです
これは原発事故の直後から
私がずっと十年間言い続けてきたことなんで
よく知ってる方も居るし
私のそういう態度を
ものすごく非難してる人もいるんですけどね
もちろん私は何で
原子力を研究を始めたかっていうと
もちろん色んな人のご推薦はあったんですが
やはり NHK の1972年かな なんかの放送が
僕にものすごく大きな影響を与えたんですよ
石油がもう三十年でなくなる
母親は石油がなくなったら大変だって言って
トイレットペーパを買い漁る
そういういわゆる石油ショック一回ありましてね
それで私は物理でしたから
これはもう日本はエネルギーがないから
石油も石炭もないからですね
もう大変だと思って
原子力がいいんじゃないかと
思ったんですよね 若気の至りで
しかしそれはもうすっかり NHK に騙されて
NHK はその後 僕が洋書
自分で読んですぐ分かったわけですから
その学生時代に
洋書を読んでなかったのが問題だったんですが
洋書を読んでみたらですね
ちゃんとその石油がなくならないってことは
幾らでも書いてあるってことが分かったわけですね
実際にも1970年から
もう五十年たつんですが
五十年以上たつんですけど まだ全然
石油がなくなる気配っていうのはないんですね
ですからあの当時の報道が
本当に間違いだった
しかも更にその後 私の力が伸びて
その頃の色々な報道の状態を調べると
アメリカのメジャー アメリカとイギリスのメジャー
石油メジャーといわれるですね
石油を国際的に大量に
使用するところがですね
石油の値段がその当時
バレル二ドルだったもんですから
これを十倍の二十ドルに上げなきゃいけない
それで大儲けしようっていうんで
大儲けをしようと思って
その石油がなくなるっていう
キャンペーンを始めた
そのためには学者にも金を渡し
彼ら白人のやることっていうのは
特にアングロサクソンは非常に作戦的ですからね
当然 下地を作るという点で
学者に金を渡して
石油がなくなるという論文を書かせる
さらに石油会社はもちろん
石油の値段が上がった方がいいもんですから
石油会社の技術者に解説を書かせる
それで国連にも働きかけて石油がなくなって
世界の文明がですね
スピードを落とすというあれですね
人間の成長は限界がある
成長の限界という本も書かせるために
マサチューセッツ工科大学を中心として
金をばらまくというようなことをやっていたと
いうこともだんだん分かってきた
しかしこれは欧米に住んでる記者とか
それから国連に関係する人達は
もう知ってたことなんですね
私が後で知った
しかしその私が失敗したなー
これは作戦に乗ったんだと
いうことが分かったのは
もう三十五歳ぐらいで もうその時は
原子力にどっぷり浸かってましてね
なかなか原子力からすぐ
足を洗えるということではなかった
もう日夜 化学法ウラン濃縮という方法をですね
やってたということなんですね
ですからもちろん私の NHK 嫌いというか
NHK に一回はこれ反省してほしいと
NHK が大きな番組を作ってですね
成長の限界のマジックっていうのは
どういうマジックだったのか
その時に石油メジャーはどう動いたのか
それから日本の文化人とか
科学者はどうしたのか
何を日本は間違ったのかっていうことを
もう非常にもう NHK の社運をかけてですね
やっぱり真相をやらないと
私のようにあの NHK の報道によって
人生を誤ったっていう人が
いっぱいいると思うんですね
いずれにしても誤った それで誤って
それから原子力関係エネルギー関係を
一生懸命やりました
原子力とかエネルギーやりますとね
やっぱり社会的なことを知らなきゃいけないから
私の人生では
二十年ぐらい無駄にしましたけどね
研究としては無駄にしましたが
私の社会を見る目というのはですね
やっぱり原子力をやったことによって
非常に広がりましたね
そして三十五歳ぐらいにはもう薄薄ですね
あ!これは石油は随分あるんだなっていうことと
原子力発電所っていうのは
危険なんだなということ
更には日本が原子力発電所をやってるのは
原子力発電所で電気が必要なんじゃなくて
爆弾を作りたいんだなという
三つのことが分かってきましたね
つまり石油はなくならない
原子力発電所は危険である
日本政府が原子力発電所をやるのは
核武装のためだ 簡単にはその三つがですね
原子力発電がいいとかコストが安いとか
なんか最近ではCO2が出ないとか
いうことを言ってる原因である
しかしこれはものすごく力が強いんですよ
っていうのはですね
大体大雑把に原子力発電から出てくる
電気を売るとですね
五兆円ぐらいが儲かるんですね
しかし原子力発電所は
危険の危険の下で運転すれば
手を抜いて運転すれば結構儲かるんですよ
ですから研究費も大体研究費と活動費
地元対策費なんか全部合わせますと
五千億円ぐらいを使ってもですね
まだ電気会社としては原子力発電所を
やった方が得だということになってたと
なるほどと これはね
ものすごく強いなと
それからそこからの広告費なんかがあって
メディアも原子力発電には悪く言わない
朝日新聞の動きっていうのは朝日新聞は
常に表面上は原子力発電所反対だったんですけど
実は非常にそうではない
作戦を取ってたんですね
その朝日新聞の特殊な戦略ですね
朝日新聞らしい戦略なんですが
表面上は原子力発電所に反対のように見えて
実は原子力発電所を
原子力発電所を増やすことによって
自分たちの販売が増える つまり常に
原子力発電所の問題点を指摘することによって
国民を恐怖に陥れて
それで新聞を売るっていう
そういう作戦であるということも
そのうち分かってくるんですね
それでもう四十三ぐらいになりまして
もうこれは自分が自分の人生で
原子力をやるっていうことは
間違いであると思ってやめました
だからこの原発講座の難しいところはですね
ものすごく大きな噓を
私一人が真相を言ったから
みんなが納得してくれるかと
これは非常に問題なんですが
とにかく苦情は言わずに頑張りたいと思ってます

2022年3月15日

#武田邦彦 先生

2022/03/20

【炉端の話】テレビは選んで毎日を楽しく!! (武田邦彦先生)



本日の収穫(3459文字) 

先回ですね 毎日を楽しく過ごすための
色々な研究が行われていると
いうことをお話いたしました
ギブソンなんか古い考えなんですが
それでも素晴らしいんですが
最近では慶応大学の前野先生なんかも
盛んに意識の研究をされております
心理学的にですね
どういう生活がいいかっていうことは
随分心理学の方でも研究されておりますが
私がよく接するのは科学の方ですね
人の心とか人の意識 人の楽しさとは
どういうとこから得られるかと
まあいう研究が随分多いわけですね
以前に紹介しましたが
家の中がごちゃごちゃしてると
風邪を引いたり
癌になったりっていうばかりじゃなくて
気分が悪くなるんですね
これは医学の方で進歩しておりまして
住宅デザインなんかでもそうなんですが
廊下に段ボールが置いてあると
風邪を引くとかですね
それから寝室に昼間の服をかけておくと
ちょっとこう気分が乱れるとか
斜め天井の部屋で寝てると
癌になりやすいとかそういうのもあるし
それから今の食堂の机の上が雑然としてると
ご飯が美味しくないとかですね
そういうのがあるんですけども
それよりかもっと大きくはですね
人間は意識っていうのは
受動的なんですよね
こう受動的っていうのは こう周りから受け取って
自分の気分が決まるんですよ
多くの人はですね 自分の気分っていうのは
自分で決めてると思ってるんですけど
そうじゃないんですね
もちろん最終的には自分が決めるんですが
自分がこう落ち込んだり
あまり活発にならなかったり
楽しくなかったりするのは
周りからの影響が大きくて
基本的にはこう受け身なんですよね
これ男性でも女性でも受け身なんですよ
っていうことは
どういうことかっていうと
一番大きいのはテレビですよ
テレビのニュースなんか絶対見ちゃいけませんね
テレビのニュースはもう
暗いことばっかやってんですよ
ウクライナもそうですし
ウクライナもね それはこうなんていうか
学問的にっていうか
そういうことで注目しておくのはいいんですけど
なんたって地球の裏側ですからね
それほど自分たちの生活に
厳しく影響するってわけじゃないんですよ
それからトンガの沖の火山の爆発で
すごく恐れてる人がいるんですけども
あれもトンガですからね
ですからそれほどは火山っていうのは
常に爆発する危険性があるんで
それをそんなに心配する必要はないんですね
日本の二千年の長い歴史でも
火山の爆発で命を落としたっていう人は
この前の御嶽山
あれは気象庁がちょっと嘘ついたわけですね
御嶽山のその頂上にあった
地震計が壊れてるのを隠してたり
そういうことばっかするから
ああいうことになるんで
そうでもですね
すごく大きなあれは災害でしたけど
しかし登山してた
六十人ぐらいがお亡くなりになった
もちろん大きなことですけど
登山っていうのは大体危険なんですね
ですからその今度の流行病もそうですし
それからウクライナもそうですし
それから環境破壊なんか
ほとんど全部が嘘なわけですね
石油がなくなるのも噓
森林が枯れるのも噓
砂漠化も噓 もうもちろん地球温暖化は
私は日本は殆ど関係ないと思ってるんですが
そういうのをずーっと聞くとですね
自分の頭の中がね
陰気なデータ陰気な情報ばっかで
入っちゃうんですよ
今もう街に行ったらね
飲むところ これも規制されてるぐらい
飲むところぐらいしか
明るいところないんですよ
積極的に家の中も明るくしてものもよく片付けて
楽しいところしか行かないと まず
楽しいところしか行かないし
それから更にはですね
楽しい話しか聞かないと
準備だけしとけばいいんですよ
地震が来ても逃げられるように
地震が来てもやっとやっと逃げられるか
それともその時に命を落とすか
もう本当 運なんですよ
新幹線乗ったってね 箱根の山のところが
こう地滑りか地盤沈下かなんかしたら
それで命を落とすことだってあるんですよ
しかしそんなこと言ってたらね
人間ってのはやってられないですよ
だからとにかく美しい景色
整頓された家の中 楽しい話題ですよ
だから暗い話題はもう聞かない方がいいですね
私はそう思います
私はね 実はさんまさんのホンマでっかって
いうのを十二年ぐらいやってきたわけですね
最近は出る機会も
三回に一回ぐらいなんですが
昔は毎回毎回出てたんですね
それでその頃私 静岡県の掛川袋井かなんか
あそこら辺に用事がありましてね
新幹線降りて在来線に乗ったんですよ
そしたら在来線の私の座った向かい側に
お母さんと高校生の娘さんが
座っておりましてね
偶然に同じ駅で降りたんですよ
そしたら改札通ったところで
お母さんに呼び止められましてね
武田先生ですかって そうですと
私はさんまのホンマでっかを見てですね
毎日の疲れとか嫌なことをさっぱり忘れて
毎日寝ましたと ありがとうございました
こう言われましたね
僕はその時さんまさんが偉いと思ったんですよ
私なんかね それは学力という点では
さんまさんよりか上かもしれませんね
しかし世の中にあんまり
価値のあることができませんよ
例えば私なんか教えたらですね
みんな物理なんか
勉強するの嫌だしね 電気とか機械ですから
だけどさんまさんは
ずーっと人を笑わしてきたわけですよ
それもいい笑いでしたね 彼の
お笑いでしたって
今でも昨日もちょっとさんまさんと一緒に
出演してきたんですけど明るいですよ
頭もいい記憶力もいいしね
人柄もいいですよ それが伝わるんですね
ですから毎日疲れて憂鬱な気持ちで帰ってきた
疲れ果てて帰ってきたお母さんが娘と二人で
僕のテレビ さんまさんのテレビ見てですね
それで気持ちを取り直して
明るく寝れるっていうのは
本当に私もいいことしましたね そう思います
やっぱそれなんですよね
テレビのやっぱり大きな
昔はね テレビで以てニュースが見れる
だけど今はもう噓のニュースばっか
流れてますからね
ですからもう暗くなってしょうがないんですよ
ですからニュースは
テレビのニュースはほとんど見ないようにして
できればバラエティですね
さんまさんの番組でも見て
カラカラと笑ってですね
そして気分をあれするのは
テレビがいいんですよね
エンターテインメントはテレビはいいですよね
昔は歌謡曲なんかがテレビから流れてくるし
巨人大鵬卵焼きの時にはね
巨人戦とかやっぱり
お相撲なんかが熱中しましたね
あれはテレビの効果ですよ
だからオリンピックなんて
悲壮になっちゃってですね
それからまた
テレビのなんかアナウンサーがですね
やたらとその同情を買うような
こうオリンピックですよ
悔し涙に暮れましたとか
そんなことばっかやってますんでね
もっと明るくからっとスポーツなんだから
負ける時もあるし勝つ時もあるんで
負けたら負けたで あー負けちゃったと
昔旭化成のマラソン選手で
オリンピックの金メダル候補だった谷口選手がね
残念ながら途中で
靴が脱げちゃって 踏まれてね
相手に踏まれて靴が脱げて
そのために八位になった時にね
靴が脱げちゃったんで言ったんですよ
あれは明るくて良かったですね
スポーツってそういうもんですよ
たかがマラソンされどマラソンなんですよ
マラソンに命をかけるのもいいけどやっぱり
されどマラソンと思ってなきゃいけないわけですよね
だから僕はお勧めするのは
テレビはさんまさんだけと
歌謡曲とか歌がね お好きな人は
今少し廃れてますけど
あとはもうネットでネットでもできるだけ
明るいやつ見た方がいいですね
もう暗い話はもういいと これだけね
もう地震にしても何にしても
地震なんかどうせ予知できないんですよ
地震守ることできるんですよ
自分を守ることはできるんですよ
地震がいつ来るかは分からないんですよ
だから家の中のね 高いところに
置いてある重たいやつを下ろして
家の中を簡素にして持つものも少なくして
それで気軽に
あー今日は良かったなーって寝ると
ものすごく運が悪くてなんかもう
千年に一度の地震が来たらしょうがないですね
これもう人間だからしょうがないですね
何しろこの最近の研究を生かしてね
僕の言いたいのは
意識というのは受動的に来るんだし
それから周りからの影響が非常に大きいわけですから
それにすごく注意をして楽しくやると
僕は今度参政党っていう政党からね
もしかすると立候補するかもしれないんですが
それはなぜ立候補するかって
大きな一つのあれはですね
この暗いね暗いことばっか
それで暗いんで人を脅して
税金を取ろうとしてるわけでしょう
みんなでなんかしなきゃいけない
そして税金を使う
飲食店は閉めなきゃいけない
お金はくれるよ
お金なんかくれたって
楽しい生活にはもう変えられないですね
もう是非そっちの道を僕は歩きたい
皆さんも是非ですね
参政党を応援するかどうかは
その本人のあれなんですが
明るい日本を作っていきたいと思ってます

2022年3月14日

#武田邦彦 先生

米ロのどちらを信じるか (武田邦彦先生)

本日の収穫(1181文字) では続いては 視聴者の方からの質問ということです 米ロのどちらを信じるかということです 前回はロシアとウクライナについてのご解説 とても勉強になりました 今回はロシアに若干の利があると言いますが 日本もロシアに多少恩を売っておく方が 良いのかもというの...