2022/01/27

ご質問に答えて ・日本は戦争に負けたのか・勝ったのか? ・戦争前:ほとんどの国が植民地 ・戦争後:ほとんどの国が独立 ・戦争後に他国を侵略した国:ほぼ中国(共産党)だけ (武田邦彦先生)




本日の収穫(3501文字) 

えーとですね
時々 私自分のブログを見て
皆さんがコメントを
寄せていただいているんで
それを参考にさせていただいてるんですね
自分と違う考えで
色々物を見ておられるので
私にとっての勉強も
とても役に立つんですが
それにご返事をするっていうことが
いちいち出来ないとかですね
それから今まで
あーこういうご意見なんだなーと
思うだけだったんですが
ご質問のある場合はですね
私に余裕があるときだけ
あんまり無理すると
また病気になったりするので
私に余裕があるときだけなんですが
ご質問に答えてということで
時々ブログに出したいと
いう風に思っております
この前見てましたら
これ何でしたかね
15の夜のやつじゃないかと思いますが
日本は戦争に負けたのか勝ったのかと
先生は負けたとも言えないって言ってるけど
現実的にミズーリ号の
戦艦ミズーリの上で
降伏文書に調印したじゃないかと
いう風に言われておりまして
それはもちろん それが常識的なんですね
それでいいんですが
あまりに日本が負けた
日本が負けた強調し過ぎて
あの戦争の意義からいって
実質的にあの戦争が
その意義を失ったのか
どうかというものが少ない
つまり勝負に負けて
試合に勝って勝負に負けるとか
色々ありますよね
そういう点で言えば私はですね
アメリカには負けたが
あれは四カ国と宣戦布告したんですね
アメリカ イギリス
オランダ 中国
その四カ国に対しては 少なくとも
二勝一敗一引き分けだったと
もしくは三勝一敗だったと 
日本のですね ですから
四カ国に対して戦争した
宣戦布告どうのこうのって
皆さんうるさく言うんですが
そういう点ではどんなに譲っても
二勝一敗一引き分け
日本はイギリスに完璧に勝ちましたし
オランダも完璧に勝ちましたんで
その点ではですね
二勝は間違いないという風に思うんですね
それで その結果は
どうなったかって言うとですね
戦争前っていうのは
世界のほとんどの国が植民地だったんですよ
ほとんどの国っていうのは
どんなんかつったら凄いんですよね
植民地を持ってた国つったら
イギリス フランス
オランダ ドイツ
それからスペイン ポルトガルかつてのね
その辺が それからアメリカですね
その辺が中心ですから
イギリス フランス オランダ ドイツ
スペイン ポルトガル アメリカと七カ国ですよ
七カ国がヨーロッパ以外のところの
世界のほとんどの国を
植民地にしてたわけですよ
私が時々 絵を出しますけどね
もうあのー
世界中植民地っていう感じなんですよ
それが日本の戦争によってですね
ほとんどの国が独立したわけですね
これには本当アジア アフリカの国は
本当に日本に感謝してて
1955年のバンドン会議
これが有色人種の国際会議としては
初めてだと言われておりますが
実は1943年に東条英機が
大東亜会議ってやってますからね
これが僕は有色人種では
国際会議初めてだと思うんですが
何しろ日本人っていうのは
自分の国を小さく見せる
自分の国を悪く見せるって
いうことが好きなんですよ
これはね 謙譲の美徳で
何か お菓子折りを持っていった時に
つまらないもんですがって
いうのと一緒なんですけどね
だけど国際的には もちろん
それは日本のいい風習なんですが
国際的には大東亜会議が
最初じゃないかって僕が言うとですね
あれは日本が
負けかけてからやったところだとか
日本には下心があったとか
いやいや国際会議って全部下心あるんですよ
それから負け出したからやっても
勝ってる時にやってもですね
国際会議であることは間違いないんですね
だけど そういう反論は日本人から来ます
むしろ アメリカ人とかヨーロッパ人はですね
いや それはそうだねと
戦争に負けかけてたのに
よく国際会議をやって
有色人種の団結を深めたねと
こんな感じになってくるんですね
戦争後にですね
他国を侵略した国っていったらですね
これもう ほとんど中国だけなんですよ
中国というと
中国の方にちょっと悪いんですけど
中国共産党と言ってもいいかもしれませんね
もともと共産党政権っていうのは
ソビエト ロシアも見てもわかるように
ちょっと膨張主義なところがありましてね
自分が正しいから
間違っている他国を占領していいっていう
そういう思想がありますんでね
それで共産党は1949年に
中国の本土の政権を樹立してから
チベット ウイグル 内モンゴル 満州に
侵略してですね
現在ではそれを中国と呼んでますけど
日本の小学校の教科書までですね
中国の中にチベットとかウイグルとか
内モンゴルとか満州を入れてるんですよね
こういうことをするから 今度は中国は
台湾は中国のもんだ
なんて言い出すわけですね
それから1978年には
さらにベトナムも占領しようと思って
ベトナムに侵入して
中越戦争っていうのを起こすんですけど
これは失敗しましてね
ベトナム結構強いもんですから
押し返されてしまいましたけど
まぁ戦争後に
他国を侵略した国っていうのは中国だけだ
だから私の考え方はですね
まず第一に日本は戦争に
負けたっていうか勝負に負けたけども
戦争には勝ったと
二勝一敗一引き分けだと こう言ってですね
その目的は 戦争前は
ほとんどの国が植民地だったじゃないか
しかし戦争後は
ほとんどの国が独立したじゃないかと
いうことは はっきりさせる
少なくとも事実そうなんですね
インドも
インド独立宣戦のトップはですね
大東亜会議に出席しております
あの頃
植民地から独立しようと頑張ってた
その国の人たち アジアの国の人達は
大体大東亜会議に出席しておりますね タイが
タイいっていうのは大体外交で
植民地を逃れておりましたから
タイが欠席しましたけども
タイ以外の国は出席しました
だから戦争前からですね
大東亜会議1943年からですね
日本の国際的立場は 少なくとも日本はね
日本が勝ちたいと思ってたんですよ もちろん
だけど少なくともアジアを解放するっていう
副次的な目的もあったんですよ
事実あったんですよ
なかったわけじゃないんですよ
それはあったんですね
だってそれは明治十九年の
大鳥圭介の演説もそうですし
それからずっと日本はですね
そういう立場なんですね
シンガポールで
イギリスの要塞を全部やっつけて
それでそれがもとに イギリスはもう
プリンス・オブ・ウェールズも失ったし
インドの支配もできなくなった
それで次々とアジア諸国が独立した
インドネシアは日本から今村大将という
偉い大将がいってましたからね
それで戦後もインドネシアの独立を助けたのは
日本軍 旧日本軍だったわけですね
それから台湾もそうですね
台湾に中華民国が逃げた時に
それをその大陸の海側で阻止したのが
日本のやっぱり中将だったかな
なんかですよね
ですから日本人は
ちょっと人がいいところがあって
それが誤解されるんですが
台湾にしてもインドネシアにしても
どこの国もですね
みんな日本がそれ努力してくれた
独立に援助してくれたってことは
認めているんです
それはもうバンドン会議で随分言ってますね
それから戦勝国と言われたアメリカもですね
植民地であったフィリピンを
手放さざるを得なかったんですよ
じゃ何で日本がやっつけないアメリカが
フィリピンを手放したかっていったら
もうですね 日本の戦いによって
白人が有色人種の国を
植民地にするっていうこと自体が
できなくなったんですね
ですから戦勝国のアメリカですら
フィリピンの独立を認めざるを得なくなった
これもやはり日本の功績ですね
その意味では日本は勝負に負けたけれども
戦争には勝った
戦争の目的は一部達した
全部達したわけじゃないけど
一部達したぐらいはですね
言っていいんじゃないかと
いくらなんでもね 全面的に
負けたようなことを言うっていうのはね
やっぱりちょっと
言い過ぎじゃないかなっていうのが
私の感じなんですね
ですからまぁついそのー 15の夜の時には
若い人たちが日本が完全に負けたと
悪いことをしたんだと
しかも戦争で悪いことしたっていう
リベラルの人なんかいるんですけどね
僕はリベラルの人と話すると
すぐ腹が立ってくるんですけど
だって最近
北朝鮮でミサイルを撃ったでしょう
リベラルの人って平和が平和とか
日本が戦争したのが悪いとか
言ってるわりにはですね
中国が占領してるに文句言わないし
北朝鮮がミサイル撃っても
文句言わないんですよ
それは失礼ですけども
大江健三郎がですね
中国の原爆はいいんだ
いい原爆なんだって言ったことがありますが
やっぱりそれはちょっとね 僕は
私が言ってるよりか
ちょっと極端だと思うんですね
今日は ご質問に答えての最初で
日本は戦争に
負けたのか勝ったのかということに対する
私の考えを少し述べさせていただきました
しかし皆さんが
コメント欄に書いていただくものはですね
非常に参考になりますので
色々ご意見をお伺いしたい
しかし いつもご返事が
できるかどうかは定かでないんで
それはまたそれで
ご勘弁いただきたいという風に思います

2022年1月24日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦 先生

2022/01/25

【ニュース短評】 岸田首相と高市総務会長の意見対立 首相は財政再建、高市会長は積極財政 (武田邦彦)




本日の収穫(3579文字) 

今日はニュース短信ということで
このニュース短信はですね
今は 総合的に参政党の参議院議員に
立候補したこともあってですね
やっぱり 私の考え方のスタンスを
ちゃんと書いておく 必要があると思いまして
今からまた議論をしたら 深く反省して
一部変更したりなんかはあるでしょうけど
いずれにしても 基本的な考え方を
年初からずっとやっております
その中で あまり屁理屈だけじゃ
つまんないもんですから
ニュース短評ということで
関連するニュースについての
見解を少しここで解説とかですね
今日は岸田首相と高市総務会長の
意見対立ということで
ニュースですから 一応ニュースソースがあるんですが
今回は 2022年1月7日の毎日新聞の記事なんですね
毎日新聞っていうのは 古くはですね
日本が国際連盟から
脱退した時があったんですね 戦争の前ですけど
その時までは 今言う三大新聞ですね
朝日 毎日 読売と こう言われますが
それのうちの 毎日新聞がトップだったですね
その時に毎日新聞だけが 言ってみれば
まともなっていうか きちっと考えた
日本のこととか 国際的なことを
きちっと考えた記事を 出し続けておりました
つまり国際連盟 松岡洋右外務大臣がですね 行った
国際連盟での脱退というのは
日本にとってあんまり良くないと
なぜかっていうと その時の状態はですね
第一次世界大戦で 日本は戦勝国で
太平洋方面 中国太平洋方面の
ドイツの領土を全部取ったわけですね
それでパリの講和条約に出て
 西園寺公望と牧野元外相がですね
人種差別撤廃条項という
当時にとってはもう画期的な提案をしたりしまして
割合と主要国でやってたわけで 戦勝国でやってましたから
今の国連と日本の関係とは まるで逆だったわけですね
そこから脱退するっていうのは 非常に残念なことで
その当時 ドイツは戦敗国ですね
第一次世界大戦で負けましたので
それをドイツの味方をして
国際連盟を脱退するっていうことについては
かなり問題があったわけですね
これについて毎日新聞は 日本のための記事を書きました
そのためにですね 結局 朝日読売に抜かれてですね
その国際連盟脱退の騒動が終わった後は
毎日新聞は 三位になってしまいました
その頃の毎日新聞を 校正した記者にはですね
相当こう しっかりした
いわゆる新聞記者魂のある人が多くてですね
それは後に 戦争が終わった後の毎日新聞にもですね
かなりそういう記者が残っていて
また そういう記者の方々の影響を受けてですね
更に優れた 記者の方が多くおられました
今の毎日新聞は残念ながら 私の見るところ
そういう気骨のある記者っていうのが
みんな去ってしまってですね
それでエロ記事で有名なんですけど 毎日新聞は
そういったものを書くようになって
今では正に 朝日新聞の
手下っていう感じになってしまって非常に残念ですね
毎日新聞こそが しっかりした
新聞であってほしいという希望を持っております
それが 岸田首相と高市総務会長
自民党の高市総務会長の 意見の対立を報じております
簡単に言うと首相は財政再建 堅実な財政ですね
従来通り 財政均衡論ですから
基本的には 国の財政っていうのは
収入と支出が合わなきゃいけないと
そういうことをしないで
支出ばかりしてるとインフレになっちゃうよっていう
そういう財政再建論っていうか
財政均衡論で考えております
これは岸田首相の 全部の行動からいって
納得性のあるもんですね
一方高市さんは 最近ここ数年出てきた現代貨幣理論
MMTと言いますが
それに伴う積極財政を主張しておられます
こっちの方も 理由があってですね
2009年のリーマン・ショックの時に
アメリカ ヨーロッパが
かなり積極的な財政策を取りまして
それで回復は かなり早くて
しかも それほどインフレにならなかったという
現実があるにもかかわらず
日本は財政均衡論を取ってですね
非常に立ち上がりが遅れて リーマン・ショックの時には
日本の中小企業を始めとして
相当な痛手を受けたわけですね
これについての やっぱり
自由民主党の財務経済関係の人たちは
かなり積極的に
発言しなきゃいけないと 私は思ってはいます
っていうのはですね 結局リーマン・ショックっていうのは
ノーベル経済学賞なんかも取った人が 関与したですね
クレジットっていいますか 保証を何重にもかけた
インチキ経済拡大策だったわけですね
それで それがあのー まぁこうなんていうか
チェーンがこう溶けていくように
だらだらだらっと崩壊したわけですね
それが銀行の比較的 冒険的な経営もあってですね
世界的な破綻につながったと
しかしそれはですね 根本はですね
アメリカの特定の人たちが
大儲けをしようと思って いかがわしい
つまり 経済っていうのは
生産したりサービスを提供したりして
その分だけ 正当な収益を得るという活動なんですが
世界にはもう少しこう ずる賢い人がいてですね
お金を出し入れするだけで
儲けていくというのがあるわけですね
例えば非常に簡単にいいますと
どういうことかっていうと
例えば 株式っていうのは
値上がったり値下がったりしますね
それでみんなの心理が不安になると 値が下がるわけですよ
それからみんなの心理が陽気になると 値上がるわけですね
じゃ それを利用して
儲けようじゃないかっていうのがあるわけですよ
我々平民はですね お金がありませんから
来月は この株は
上がるだろうか下がるだろうかと
色々勉強して 上がると思ったら買い
下がると思ったら売るっていう風にするんですけども
国際金融資本みたいな 膨大なお金を持ってる人は
その上がり下がりを 自分でコントロールできるんですね
例えば 非常に単純ですよ
もう少し リーマン・ショックなんか
もっとずっとずっと複雑なんですが
簡単にやろうと 思ったらですね
景気がいいのに 景気がいいのに売るんですよ
空売りっていうのもできるんですが
自分が株を持ってなくても
空売りっていうのができるわけですね
それから本当に株を持ってて
売るっていうこともできるわけですよ
今から上がるかとか 下がるとかいうことを
自分で決めるんですよ
そしてそういう 大手のお金を持ってる人たちが
株をどんどん売り始めると
その株価が下がっていきますよね 勿論
そうするとみんなが不安になるわけですよ
そういう時に その国際金融資本の人がですね
マスコミとも親しいですから
マスコミに その会社の悪い噂を流すんですよ
それも 嘘であることもあるんだけども
本当のこともあるんですね
会社っていうのは 大きな会社っていうのは
やっぱり傷がありますから
そういう傷を そのマスコミに たれると言うんですけど
たれてですね マスコミはそれを話題にするっていうと
別にどれも 正しいことをやってるわけですよ
そうすると株価は下がっていく
悪い噂は流れるっていうことで
株価がドーンと下がりますよね
そしたらそこで今度は下がった一番低いところで
自分がそっと今度は買うんですよ
売る時は大々的に売るんだけど
買う時は そっと買うんですよ
それと同時に マスコミにですね
その会社のいいところを流すんですよ
そうするとですね あれ?なんかいいじゃないかって
値段も下がってきたら買おうつって みんなが買うんですよ
そうすると その国際資本は高いところで空売りして
そして 安いところで買いますから
それだけでも儲かるんですが
さらにそれがこう また上がってきますよね 値段が
そこでまた買うと いうことをしますとね
自分で株価を操作して
株価の操作って認められておりませんけど 法律的にはね
だけど今のやり方っていうのは別に その株価を
わざと操作したわけじゃないんで 成立するわけですね
こういったことも行われる それを全部含めて
経済学とか それから金融論が
進んでるわけじゃないんですよ
まぁ私の このブログでお話しましたように
経済学はまだですね
未来のことですから 本当は学問でできないんでしょうが
経済学者を文句言ったって しょうがないんですけどね
学問っていうのは 未来を予測することが
まだどの学問でもできないわけですよ
それで結局 岸田首相が正しいかもしれないし
高市総務会長が正しいかもしれない
それを判断することはもうできない
だけどこの対立で 相当経済学者は
雑誌の記事を書いたり色々して 収入はあるでしょうね
それで私が求めるのは いずれにしても
経済学とか金融論で説明できないんですから
それはそれでしょうがないんですが
ただ倫理に反することだけはやめてくれと
倫理に反することが どういうことかっていったら
例えば 今度消費税を十パーセント上げた時に
財務省とかNHKが使った手ですね
日本政府は赤字であるっていうのを
日本国は赤字であると
国が赤字だから 皆さんも
子供にツケを回すことになりますよって嘘は駄目だと
日本政府は赤字である しかし日本国民は黒字である
だから皆さんは お金に困ったら
政府にお金を要求したらいいんですよと
払ってくれますよと
そういう風にきちっと 倫理に反さないで
事実を伝えるようにすると これだけはやっぱり
この岸田首相と高市さんの間で よーく話をしてですね
国民のために 守ってほしいことだと私は思います 

2022年1月22日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦

試験の採点を止めてみたら…どうなった? (武田邦彦先生)



本日の収穫(3789文字) 

さてですね 悪戦苦闘した挙句
試験の採点をもうやめようと思ったのが
最後の終点だったんですね
だって大学では六十点というのが
一応合格ラインなんですけども
私の教えていることにですね
得意な学生はもうらくらく合格なんですよ
不得意な学生は もう苦労するんですよ
そうするとね 一定に六十点
同じ問題を皆さんに出して
それで六十点が合格っていう風に
一定の線を引くとですね
結局 何をしてるかっていうと
試験っていうのは その道に優れた学生は
もう教える必要ないぐらいで
合格してしまってですね
それで苦手な学生に
鞭を打つっていう感じになるんですよね
もちろん世の中がですね
全員が同じ物理とか物理化学を
できなければ
仕事が進まないのなら仕方ないですよ
だけど そんなことは全くないんですよ
例えば建物を建てるにも
車両を作るにもですね
材料をやる人もいれば 設計やる人もいるし
お客さんを相手する人もいるし
それから いろんな計算をする人もいる
多種多様な人を必要としてるのに
大学ではですね 苦手ばっかり勉強させるんですよ
これ大学ばかりじゃなくてですね
小学校の頃から同じ基準で
生徒とか児童を評価するっていうことは
その児童にとっていいことは勉強させず
まずいことだけ勉強させるっていうことを
続けているわけですから
それはできないんですよ
そうかといって その子の予備試験をして
その子の最初の実力を見て
進路を聞いて採点すると
それは確かに
ほとんど出来てるのに不合格になったり
ほとんど出来ないのに
合格になったりするわけですから
それは学生側としては不満がありますよね
それはやっぱり
確かに行き過ぎなんですよ
それでもう困った挙句ですね
結局採点やめてみようと思ったんですね
それで黒板に五問
普通五問書くんですね 私は
五問黒板に書いて
それで真っ白な紙を渡しましてね
それでとにかく名前だけ書いて
学籍ナンバーと名前だけ書いてくれと
そうしないと採点できないからつって
書いてもらって
それを確認して それで黒板に五問書くから
自分の好きな一番から五番まで
自分の好きなものを幾つでもいいから
五個でもいいし
一個でもいいから書いてくれと
採点は長さだけで決めると
このA4の紙は29センチ4ミリだから
半分まで書けば五十点だと
学生はむしろワーっと笑いますよ
内容は読まないよと
こういうわけですね
それで試験を始めたんですよ
そういう試験をですね
それで結果的には大成功で
それまで採点してた時期よりか
採点しなくなってからの方が
学生の出来がいいんですよ
実際は僕見てるんですよね
どの位くらい出来てるかなって見てるんですよ
全然まともな答えなんですよ
もちろん これには
若干のトリックはあるんですよ
授業中にですね 僕は君たちの将来には
何の責任も持てないからねーと
だから僕が教えることを
覚えたって覚えてなくたって
僕は社会で必要だと思うよと
必要だと思うけど
まぁ君たちの将来には
僕は責任持たないからねと こう言ったりですね
それから昔から私は
試験監督ってのはやらないんですよ
もうあのー カンニングしたい人は
カンニングすればいいよと
だけどカンニングなんかする
癖が付いたら人生は失敗するよと
やっぱり人生っていうのは
自分で額に汗流して働かないと
他人のお金をくすねようなんて思ってね
ろくな人はいないよと
ねー って言ってそういうことを
講義の間に間に 僕は言うんですよね
だから そういう手は打っているわけですよ
それでね 本当に
最初の年は感激しましたね
なにしろみんなの答えが
ガラッといいんですよね
それは確かにそうなんですよ
それまではね
もう小学校から高等学校までね
試験のために勉強してきたんじゃないですか
ところが僕に採点は長さだけだよって
中は読まないからねって
何でもいいんだよ
彼女のデートでも何でもいいんだよって
新聞記事でも何でも
書きゃいいだからっつってね
そしたらね 初めてじゃないですかね
学生にとってみれば
あれ?何のためにこんな寒い時に
いやねー 冬の講義なんか寒いんですよ
この頃大学がケチになってですね
暖房費の節減とかね
環境に優しくなんつってるもんですから
もうコート着ながらね 手震わせながらね
勉強している 学生もいるんですよ
そんなような状態なんですよ
とにかく今はですね
大学の経理の方が大切で 学生が快適に
勉強するとかいうんじゃないんですよ
むしろ学生に敵意を持ってるっていうか
学生を馬鹿にしてるんだよ
大学の管理の人も結構いるんですよね
とにかく学生は初めてね
何のために
勉強してるんだろうと思ったんでしょうね
それで僕の講義を
その時に聞かなければ
もう一生これは話は
こういう話は聞かないよ
聞くことをチャンスないよって
そういう牽制球も打ってますからね
ですから
あ!そうかなと思って聞くんでしょうね
それでせっかく出席してるんだから
こんな寒い教室で出席してるんだから
やっぱりちょっとは覚えた方がいいよとかって
いうもんですからね
成績がいいんですよ それでね
もうすごく僕が気に入っちゃったんですね
レベルが下がるってのはね
強制的に勉強させなきゃ
レベルが下がるっていうのはね
そういうことを経験してきたから
そういう風になっちゃったんですよ
俺は大学受験の時しか勉強しなかった
だから大学受験なんか無くしたら
駄目になる
いや違うんですよ 人間はやっぱり
知的好奇心とか知りたいとか
今知らなきゃいけないって
そういう判断力が聞くんですよね
だから いやねー
ジャパンタイムズかなんか載せてくれましてね
日本の新聞は見向きもしなかったですよ
そんな変な先生のこと出すかと
それで長さだけですよ ですから
最初持って帰ってきましたらね
大学院の学生にこれを渡してさ 答案を
おいちょっと採点してくれよって言うと
いや採点だけは先生できませんよって
大学院の学生が言うから
いやー 定規でいいんだ定規で
半分が五十点だからねって言って
それで定規だけで
ちょっとやってくれよって言ったら
やってもらったりしましたね
ある時ね 僕は普通その何ですか
試験監督やらないんですけど
なんか用事があって教室にいたんですよ
パソコンかなんかやってて
それでみんなが取り組んでるやつを
こう見て回ったらね
一人ね 半分しか書いてないんですよ
半分っていうのは五十点ですから
内容見ませんからね
それで小さな声で
彼にプライドがありますからね
小さな声で
おいおい!もうちょっと書けと
このぐらい書いたら六十点だからなって
書け書けって言ったらね その学生はね
先生申し訳ないけど
僕書けませんって言うんですよ
問題できませんって言うんですよ
いいよいいよ お前デートでも
何でもいいから書けよ
ねー 中身読まないんだから
言ったんですよ
その学生は最後に出した
答案を見たら書いてないんですよ
落第ですよ 翌年もう一回来ましたね
やっぱり人間ってのは
そうしたもんじゃないですかね
それで五問書くっていうのは またね
またこれがトリックがありましてね
一問から四問までは
その講義で教えたことなんです
それで最後の五問はですね
教えてないことなんです
教えてないこと だけどその分野ですよ
もちろん その分野だけど
分子運動論なら
分子運動論っていう領域ですよね
力学なら材料力学なら
材料力学っていう領域
熱力学なら熱力学っていう領域
領域はそうなんだけど
教えてないと それ書くんですよ
なぜそうしたかったらですね
僕はね 学生の能力っていうのは
我々が考えているよりか
ずっと高いんですよ
実はね 五十人ぐらい教えてますとね
一人二人はね
あれっていう答案を書いてくるんですよ
それで試しにですね
教えてないものも書くんですよ
そうすると反応が二つあるんですね
一つは五番なんか先生
習ってませんよっていうのがいるわけですよ
そういう文句言ってくるのがいるんですよね
これなかなかいいんですよ 学生はね
そうかと 君は大学に何しに来たの?
僕はね 学生が勉強する場が大学で
僕はそれをアシストしてるつもりだけど
君は大学で習ったことだけ
勉強しようと思ってるのって言うんですよ
そうすると そういう学生はね
感受性が強いですからね
しまったと思ってね
すいませんつって帰っていくんですよね
だからその
五番を書くっていうのはですね
五番でも書くような学生はね
もう大丈夫なんです
それから僕は
いろんな講義をしておりましてね
名古屋大学では
物理を教えてたんですけれども
その時並行して
多摩美術大学で二十年ぐらい
主にはデザインですね
たまに絵画なんて教えてましたけどね
そこでも同じ試験方式なんですよ
そうするとね 面白いんですよ
多摩美の学生はね
やっぱり想像力があるんですよ
やっぱりね 名古屋大学の
工学部の学生ってみんな優秀ですよ
優秀だけど言われた通り
きちっと書いてくるんですよ
上からね ほとんどぎっしりと
多摩美の学生で一人ね
縦に一行を書いてきて
下まで書いたのいましたよ
もちろん百点ですよ
それからね 僕の似顔絵だけを
書いてきたのがいるんですよ
もちろん合格ですよ
まぁねー やっぱりそういう柔軟な心も
教育には大切なんですよね
それだけじゃ やっぱり駄目で
やっぱり五十人いたら四十八人ぐらいは
ちゃんと書いてくるけど
一人や二人はね やっぱりそういう
ちょっと茶目っ気があったり
少し羽目を外したり文句を言ったりする
学生がいるっていう集団がね
やっぱり教育の場には
非常に大切だと思って
この試験の採点をやめてみたら
素晴らしかったと
僕はね これはもう一生忘れませんね
従って退職するまで採点は
この形式でした
人間はやっぱり信ずればいいんだと
子供を信ずればいいという僕の核心は
ここから来ております

2022年1月8日 (ヒバリクラブより)

#武田邦彦 先生

2022/01/24

基本的な人生設計(2-3) やりがいのある仕事と余暇 (武田邦彦先生)



本日の収穫(3671文字)  

よく学生とかですね 卒業生とかそれから一般の人からも
どうも仕事に熱が入らないんだ
職場の人間関係がうまくいかないんだ
やりがいのある仕事を 見つけたいというような
悩みを持ってる人が多いんですけれども
私はね こう思うんですね
まず仕事というのは 基本的には恩返しだと
基本的には恩返しなんで
別に やりがいがなくても辛くてもいいと
辛さを我慢することが
むしろ自分が今 食べたり
使ったりしているものを作っていただける
色んな人の恩に報いることができる それが基本なんですが
しかし二十歳ぐらいからですね
実はまず最初はやりがいのある仕事を
探すべきだと思うんですよね
それで やりがいのある仕事が見つからなければ
恩を返す仕事を選ぶと
恩を返す仕事をやってるうちに
それがやりがいになる場合もありますからね
そういう順序で ものを考えるっていうことが
非常に重要だと思うし
仕事における不満だとか 上司に対する不満とか
それから 人間関係の不満なんかをかなり軽減
軽くすることができるわけですね
それから上司に対する不満の多くはですね
上司が自分と 意見が違うっていう人がいるんですよ
しかしそれはね よく酒場なんかで
そういう文句を言ってる人がいるんですよ
あの上司はけしからんと けしからんということは
自分が正しくて 上司が間違ってるという前提なんですけれども
それは人によって意見が違うっていう場合が多いんですね
それで会社の組織っていうのは
非常にいいんですよ っていうのは
もし上司と意見が違ってたら ここは難しいんですけどね
これをよーくこう吟味して かみ砕いていただきたいんですが
自分の魂を曲げなくても
会社の仕事を続けてられるっていうことなんですよ
これがね やっぱり自分でやる仕事っていうことになると
自分の魂を 屈するのが嫌なんですけどね
それは まぁ15の夜で
なんで俺の 思う通りに
ならないんだっていう不満になるんですよ
ところが会社っていうのは 非常にあっさりしてて
意見が衝突したら 上司の言う通りやればいいんですよ
上司が責任を持っているんだしね
嫌な上司ももちろんいますよ
それから責任を転嫁する上司もいます
しかし基本的には そういう風になってるんですね
会社組織のいいところは
意見が違ったら上司の言うようにやっとけば
自分の魂には触れないっていうとこがいいんですよ
もしも一個一個自分の思う通りやるか
自分の魂を屈するかってことになると嫌なんですよね
だから自分の主張すべきことを 柔らかく主張し
いやー私はこうやった方がいいと思うんですけどね
僕はこうやった方がいいと思うんですけどねって
違うと言われて ああそうですかと
これが 会社のシステムのいいとこなんですね
ですから 本来は
会社は仕事の悩みが生じないはずなんですよ
だからこれは 正しく考えればっていうことになって
正しいとは何かってのは 僕 本書いてるんですけれども
まさに正しいとは何かということを
よーく考えておくということが大切だと思うんですね
ですから やりがいのある仕事っても
最初からやりがいのある仕事につける人もいますよ
だけどそれはね 十人に一人ぐらいですよ 私が見てると
やっぱり多くの人は
つらい仕事 やりがいがない仕事をやってるんですよ
だけど元々仕事っていうのは
恩を返すわけだから それで構わないんですよね
偶然にやりがいのある仕事に
就く人がいるということなんですね
それから 余暇なんですけど
これは第一の人生 五十までの第一の人生と
五十からの第二の人生に 大きく関係するんですけれども
余暇は第二の人生 六十とか七十で
余暇を楽しむというのはやっぱり違うんですね
日本人は そこがやっぱり
日本人の悪いところっていやー そこが悪いんですね
余暇ってのはやっぱりね 若い時で感受性が高くて
つまり何でも楽しくて美味しくて 楽しくて美味しくて
体も疲れないっていう時に余暇が楽しいんですよ
それで もう七十代になりますとね
おいしいものがない
やりたいことがない すぐ疲れる楽しくない
だってね例えば それは幼稚園児を見てたらわかりますよ
幼稚園児を見てると
どんなつまんないことも楽しくやってますよ
けらけら笑いながら だから人間っていうのはね
残ってる人生の時間が短くなると
楽しくなくなっちゃうんですよ
ですから余暇もですね どっちかっていうと
若い頃に 余暇の時間を取るっていうことなんですね
ですから やりがいのある仕事をやり
余暇が欲しければ 欲しければですよ
別に無理やり 余暇は絶対必要だとかね
それから家庭に帰る時間が 早くなきゃいけないとか
これ全部ね 錯覚です
やっぱり自分の人生は 自分がしたいようにする
したいようにするって 迷惑を掛けちゃいけませんよ
私がそれに目覚めたのは 三十二歳だったんですよ
三十二歳の時に 自分はみんな
他の仲間と一緒に酒飲みに行くよりか
ホテルで その時宿でね 安宿で英語の論文読んでる方が
自分には面白いんだっていう 意外なことを気が付いた
それで自分の身の回りを見ると
自分は一体 本当に自分の
自分がいいってことやってんのか
いや別に仲間と飲みに行かなくてもね
仲間は三人で飲みに行ってるんですから
僕は加わらなくたって 加わったって同じなんですよ
私はどう見ても飲みに行くよりか
つまんないし つまんないこと
つまり英語の論文を読むっていう方が
その当時は面白かったんですよ
研究も熱心でしたからね
だからまぁ 人の人生っていうのは
そういうやり方っていうか 考え方で決まるわけですね
それで年取ったら 今度は逆にですね
余暇はやっても つまんないんですよ
要するに幼稚園児みたいに
つまんないことをケラケラ笑えないんですよ
だからどうするかっていったら なんか無意味にですね
あんまり無意味というと やってる人に悪いんですけど
超豪華旅行とか そういう風になっちゃうんですね
別にね 本当はね
旅行っていうのは感受性が高くて 何でも楽しい時は
普通車でも何でも楽しいんですよ
ところが老人になると
いい車に乗らなきゃならないっていうのは
それから いいグリーン車に
乗らなきゃないなんていうのはやっぱりね
感受性が鈍くて 疲れやすくて
面白くなくなってくるからなんですね
じゃあ そういう時の余暇っていうのは やっぱりね
周りを掃除するとかね
ボランティアにやるとかね
そういうことが またいいんですよ
だから老人は老人としてのやり方がある
つまり五十歳から百歳までの余暇というのは
今と考えを逆転させたらいいんですね
五十歳から百歳までは旅行に行くとか
世界旅行をするとか そうじゃなくて
旅行するとか世界旅行するってのは
忙しい最中の二十から五十までやって
学生も 学生の時もいいですからね
ゼロ歳から五十歳までやって
むしろ何も面白くなくなった
五十から百歳の時は面白くないものをやる
例えば本を読むとか 掃除をするとか
町内会をやるとかですね
町内会も人に迷惑を掛からないように
町内会やる人もね ご年配で町内会やる人も
自分は町内会好きだけど 若い人町内会 嫌なんですよ
ところが若い人を 参加させようとしちゃうんですよ
そうじゃなくて
自分はちょうど町内会でも面白い時期だから
自分が どんな
細かいこともやろうと思ったら楽しいんですよ
それでみんなも 感謝してくれますから
特に八十歳以上になりますとね
ご飯もおいしくなくなります
それから やることも楽しくなくなります
その時はその時の 余暇の過ごし方ってありますね
その時に無理やりどっか 無理な日程で
世界旅行しても これはまた つまらないんですよね
そういうことで基本的な人生設計ってのは 本当にね
錯覚に満ち満ちてるんですね
ですから それから勿論仕事はですね
恩を返す仕事と やりがいのある仕事はありますよ
金を稼ぐ仕事っていうのは 僕はないと思います
お金を目指して仕事をしたら
絶対に不幸な人生になりますねー
私は多くの人を見てますけど 必ずそうですね
ですから まず第一仕事は やりがいのある仕事を求めて
それがそういう
ポジションにつけない場合が八割ぐらいありますから
つけなければ やがてやりがいのある仕事がつければ
それを頑張ろうと思って 今は恩を返そうと思って
恩を返すつらい仕事をしている
決してその中に お金が儲かる仕事を選ばないっていうことですね
私も三十二で気が付いて以来
二回三回と転職しましたけれども
決して次の 仕事の給料を聞きませんでした
自分が生活できればいい それで絶対生活できるんですよ
職があればっていうのは
生活できない賃金で雇う人いませんからね
そういうのは たちの悪い人だから
そういうとこは行かないようにしたらいい
だから仕事は やりがいのある仕事を探すんだけれども
駄目な時は まぁ 一生懸命働くと
それはお金を目当てに働くんじゃない
これはもう極めて大切なことですね
それから余暇もできるだけ若いうち
元気で楽しくて美味しい時 これが大切ですね
これは三要件ですよ
元気で疲れなくて 何でも楽しくて
つまらないことでも楽しくて
何食べても美味しいという時に
余暇を過ごさないとですね
疲れやすい面白くない ご飯が美味しくないっていう時に
いくら旅行しても何してもつまらないですね
だからその時は またその時のやり方
若い人がつまらないと思う 掃除だとか町内会とか
ボランティアとか そういうものの方に行くと
まぁいうのが非常に重要じゃないかと思います

2022年1月21日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦 先生

2022/01/23

基本的な人生設計(2-2) 最初に「恩返し」の仕事 (武田邦彦先生)



本日の収穫(3746文字) 

さてですね 基本的な人生設計2の2ですね
仕事というのは二つあると
一つは自分が生きてるうちに
多くの人から恩を受けていると
ご飯を食べる 道路を歩く
全てについて 恩を受けている
今だったら 寒いですから
瞬間湯沸かし器でお湯を使える
みんな本当に他の人の助けで 私は生きているわけですね
ですから その恩返し分の仕事
これは大体 自分の人生の仕事の約半分なんですね
一日の時間で言えば四時間です それをまず決めてですね
それから自分が生き甲斐とできる仕事っていうのは
次に考えるという順序が
まぁご推薦できる方法であります
そして これにはですね
個人が自分の意志でできることと
政治がやってくれなきゃいけないことがあります
そして分類としては 第一の人生 五十歳までと
第二の人生 五十歳以上で
またこの恩返しの仕事の内容が変わってきますんで
それも 頭に入れる必要があります
それから 男女では大きく違いますので
自分が男であるか女であるかと
結婚してるか結婚してないか
子供がいるか いないかということで
この恩返しの 仕事の内容も大きく変わりますので
それをよく 頭の中を整理をしてですね
そして設計をするっていうことですね
まぁあのー 人生っていうのは設計通り行きません
突然病気になったり 突然いろんな幸運に恵まれたり
また不運にあったりしますが
そういうことはまず考えない 例えばね
明日死ぬかもしれないと
確かに明日死ぬかもしれないんですよ
だけどそんなことを考えてたら
人生ってのは送っていけないわけですので
まずは設計するっていうことですね
それでは早速 第一の人生
ゼロ歳から五十歳までの恩返しの仕事
実際には二十歳ぐらいまではですね 学校にいますから
恩返しの仕事をすることができないんですけれども
二十歳で就職するとしますね
そうしますと 五十歳までの三十年間
男の場合にはですね
ほとんど普通にやれば問題ありません
つまり三十年間 自分の仕事でお金を稼ぎ
その稼いだお金で 結婚したり
家庭を持つというのが通常の考えですからね
通常の考えですよ
従って就職 一生懸命するわけですね
それで大体 まぁ今で言えば
最初は二十数万から
四五十万の給料を取るようになります
ということは どういうことかって言うと
これは お金に換算されているわけですが
お金っていうのは 今度は逆に社会が
働いた人に対して 恩返しをするのがお金ですからね
ですから 二十万以上ぐらいを稼げる仕事につけばですね
これで一応 恩返しのことはできます
ですから 通常の男性ですね
これ男女差別しませんよ 僕全然してないんですが
生物学的に違いますから
区別をして考えた方が いいということなんですね
あまり問題ありません ただニートだとかですね
財産のあるところの男はですね
これを忘れがちになります
これは必ず不幸にしますね 本人を
従って働きのない男性 もしくは
お金があって働かなくても生活していける男性
この二種類の男性はですね
恩返しは絶対しなきゃならない
それは自分が人間であるということの プライドなんだと
いうことをわかってもらいたいと思うんですね
つまり仕事をするっていうのは
別にお金を儲けるためじゃないんですよ
その仕事のうち 二つありますけどね
お金儲けのための仕事もありますが
ここで まず第一の仕事っていうのは
自分が生きてるうちで 
ご飯食べなきゃなんない 道路歩かなきゃならない
例えばお金があって 自動車を最初から持ってて
パソコンもあると 快適な家もあるという人でもですね
それを作ってくれた人に 恩返しをしなきゃいけません
そのためには やはり
仕事をするということが必要だと思います
それから女性の場合は 非常に複雑ですね
まず結婚して子供ができた女性
これは 恩返しの仕事を探す必要はありません
子供を産んで育てるだけでも
社会に対しては 莫大な恩返しをしていることになります
社会は 子供がいなければ成り立ちません
例えば自分の子供がいなくても
社会に子供がいればですね
その社会の人達は 働く意欲
生きていく意欲 生きていく意味を見出します
しかし女性が子供を生んでくれなくて
自分たちの次は 誰も一人もいないっていうんではですね
誰も働かなくなるでしょう
つまり女性が子供を産んで育てるっていうのは
極めて大きな価値がありますね
この女性がどのくらいかというと
統計を見ますと 今七割ですね
五十歳までに結婚して
子供を持つ女性ってのは大体七割です
ですから この女性は
恩返しの仕事を探す必要がありません
ところが問題なのは男と同じで
結婚しなかった女性 もしくは働きのない女性
もしくは 働かなくても財産のある女性
これがどうするかっていうことなんですけれども
この女性もですね
やはりご本人の あくまでもご本人ですよ
ご本人の人生の幸福というのを考えれば
恩返しの仕事は絶対にしといた方がいいですね
これについては もしこのブログで時間があれば
その内容をじっくりとお話しますけれども
仕事をするっていうことは
実に人間にとって
嬉しいことであり 楽しいことでありですね
だけども それが恩返しするともっといいんですよ
苦労を自分が この仕事は自分に
何人の役に立つかなんていうこと関係ないですからね
それで若干 職場のいざこざなんかあった方が
それをぐっと我慢するということで
恩返しにもなりますっていうことですね
ところが 第二の人生の場合は
五十歳から百歳なんですが
まぁ六十ぐらいまでは 皆さん働いてますので
六十以上の場合ですね
この場合も やっぱり八十ぐらいまではですね
自分の体がきくまでは やはり恩返しの仕事
つまり 一日に四時間ぐらいの仕事ですね
これはどうしてもしといた方がいい これをすることによって
年金の額も少なくなりますし
それだけ若い人の恨みも買いません
人っていうのは 恨みを買うっていうことは
やはり自分が不幸になるっていうことなんですね
恨みを買っても知らん顔してればいいと
思うんですけど 違うんですよ
やはり人間はですね
街を歩いてても どっかに行ってもですね
若い者が あいつはね
ただ人から金もらって生きてるんだと いうような
目で見られるっていうことは やっぱり辛いんですよ
そうじゃなくて少しでも
自分の老骨に鞭打ってですね
自分ができる仕事をしてるってことは
本当に生き生きと 生きていけるんですね
私の経験でも 私はここまで健康で来た
この頃最近 入院したりしましたけども
それでも健康で来たというのはですね
やっぱり私が恩返しをやろうと
だから自分はまだまだ働くんだと
いう気持ちがあったから健康になるんです
それからもう一つはですね
具体的に自分が健康になろうって 意欲がありますね
それから身なりもしっかりしようと
身なりもしっかりすればですね 付き合いも多くなります
好意を持ってくれる人も増えますね
私なんかは 少し白髪なんですけれども
それを少し染めて きちっとして
髪の毛なんかも きちっといつもしてるんですね
仕事に出る時には ネクタイを締めたりしてます
そういうことによって 自分自身が健康になりますね
それから健康もですね 今は健康の指標がですね
年齢によらないといけないんですけれども
六十歳から八十歳のところの健康に 焦点を合わせて
膝が痛くならないように 適切な運動を常にする
日光浴もする コロナなんかかからないぞ
という意思を持つ それが大切だと思うんですね
ですからこれは 医療の方の
厚生労働省の方の政治的努力もいるし
それから本人の努力もいります
それから何しろ定年が なくなんなきゃいけません
これは既に先進国は 多くの先進国は定年がありませんしね
元々日本には 定年なんかなかったわけですから
これを戻すということで
せめて八十歳定年までは
政治が主導をしてやるということは大切でしょうね
八十から九十っていうのは
現在では かなり体に問題がありますが
これから三十年 五十年後はですね
私は九十までは十分に 元気だと思うんですよ
私が若い頃はね
もう五十五ぐらいになるとよぼよぼでしたね
もちろん今から百年前は 四十三の平均寿命の時は
四十を超えると 男女ボロボロだったんですよ
だからそれが どんどんどんどん伸びて
元気で人生を
年取りまで送れるってことは本当にいいことで
大体高齢化社会が問題なんですが
何が問題かっていうのは
高齢者の人が元気がなくて やや汚らしくて
年金をもらってるからなんですよ
やっぱりこれはね 若い人が言う意味もよくわかります
もちろん我々 年取りにとってみればね
いやそんなこと言ったって
我々が高度成長の日本を作ってきたんだと
まぁこれは日本人が
祖先を尊重するっていうのがそれですね
現在私があるには 家庭電化製品も
自動車も 美味しいお米も
豊かな食料も全部祖先がやってくれたから
今我々の生活がある
これが祖先を尊敬する 一つの主要な理由ですね
ですから若い人も それを
尊重してくれなきゃいけないんですが
一方 年配者もですね やはり半分でいいんですから
八時間のうちの 四時間だけ働けばいいわけです
これはやっぱり 六十から八十まではですね
必ず四時間は働いて
自分が生きているための恩返しをすると
それを見たらですね 若い人は
やはり年配者も尊敬できるなーと
こう思って それぞれが尊敬し合う
本当に楽しい日本というものを
作ることができると思います
政治は これでやる仕事はいっぱいありますけどね
ですけど 今の政治では駄目です
やはり新しい革袋に新しい酒を注がなきゃいけませんが
それは時期に そういう時代が来ますから
個人もその準備をしておくと いうことが大切だと思います

2022年1月20日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦 先生

2022/01/22

次の30年、どんな政党が求められるか? (武田邦彦)




本日の収穫(3419文字) 

1930年以来ですね
30年ずつ日本の社会っていうのは
大きく変わってきたわけですね
1930年から60年まで 軍事一色の時代ですね
若い将校が街を歩いていると
キャーっと若い女の子が言うと いうような時代
軍事が悪いなんてことは誰一人考えてない
今では考えられませんね
しかも平均寿命は男女共に四十三歳
ですからもう 今と社会構造全く違うわけですね
そういう時に必要とされた政治
それから戦争があり 戦争が終わった後始末があり
1960年から1990年までは
当然のように何が起こったかっていったら
戦争で頑張ったけども まぁ経済発展したわけじゃない
1960年の日本つったらですね
まぁ大都市以外は井戸 瞬間湯沸かし器はない
水洗トイレはない あの頃 内風呂って言ったんですよね
風呂がなくて 銭湯に行く
もちろん冷蔵庫 洗濯機がないので
主婦は もう主婦から脱することができない
男も力を振うんで
四十を過ぎると もう体ぼろぼろになるっていう
そういう生活でしたからね
何しろ 高度成長が必要だったんですよ
それが三十年経って 高度成長が終わった1990年
バブルが崩壊した時はですね
何でこんなに 経済成長しなきゃいけないのって
いやそのー 高度成長前はですね 私なんかそうですけど
初任給が二万円 それが高度成長が終わって
初任給二十万から三十万
冷蔵庫洗濯機テレビは もう当たり前のことになった
その時代になってみんなはですね
何で経済成長が必要なのって言い出すんですよ
しかしその時に政党としてはですね
自由民主党 日本社会党は 役割を終えてたんですよ
五十五年体制って言いますけども
日本の高度成長に ちょうど合ってたんですね
それで自民党が じゃんじゃんじゃんじゃん前向きにやる
それを日本社会党が抑えて
批判してブレーキをかけるっていうことで
日本は調和を取れた発展をしてきました
1990年にバブルが崩壊してからですね
環境の方に行かなきゃ良かったんだけど 行ってしまった
政党も間違って もう自由民主党と
日本社会党じゃやれないことはわかってた
社会党が先に崩壊しましたが
自由民主党はどう変わったかって言うとですね
それまでの重点政策 自由と民主主義を守って
小さい政府で がんがんやっていくっていうのをやめて
コンビニエンス政党になったわけですね
どれからどれまで 福祉も勿論軽視しませんよ
何も全部 軽視しませんよ
細かいことにも 目を配りますよってことになって
結局 日本社会党は存在意義がなくなって
実質潰れた形になった
その代わりに さきがけとか
いろんな政党が もう山ほどできて
1992年から離合集散を重ねてですね
小泉政権の時に
自由民主党をぶっつぶすと いう小泉首相
これも変な話ですけどね
それである程度 政権ができましたが
その後 安部さん それから福田さん麻生さんと
一年ごとに首相が変わって ついに崩壊して
つまり自民党政治は ここで崩壊したわけですね
それで民主党になってみた
そしたら悪夢の その三年間でひどい目にあって
まぁたぐいまれな首相としての
資質を持ってる安倍さんがですね
その後一応繋いだというのが 2020年までですね
やっぱり自由民主党も もうよたよたしてるんですよ
つまりもう時代に 要求に応えられないんですね
これはね 自由民主党が悪いかっていうと
僕はね 悪いと言えないと思うんですよ
古い皮衣に新しい葡萄酒を注げば
駄目になるっていうだけのことで
それはもう わかりきってることなんですよ
それは日本社会党が崩壊してしまったのが
自由民主党 やはり柔軟性がありましたからね
今まで持ったと よく持ちましたねっていうことなんですよ
ただこの三十年間は やはり自由民主党は
うまく行きませんでした
だって アメリカ中国日本と比べたら
日本の国民だけが給料が上がらない
非常に多くの社会的問題ですね
教育問題では いじめもあるし
それからそのー 年功序列の解除とか色んなことがあって
それから女性の社会進出も
矛盾だらけの社会になってしまったわけですね
これはもう自由民主党という殻ではですね
何が悪いとか上が悪いじゃないんですよ
やっぱ新しい 酒は新しい だってね
平均寿命が四十三の時と
平均寿命が八十五歳の時と同じ政党でね
舵が取れるかって それは無理なんですよ
いや民主党もね それは悪くはなかったかもしれません
だけども やっぱり二大政党で
政権が変わりながらやるっていうのは 別ですけどね
あまりにも 寄合所帯でしたよ
非常に左の思想を持った 日教組の幹部もいるし
それから自民党でも ややこう
中道から右寄りかと思うような人ですね
それから ややフィクサー的な方とかね
そういう方が色々混じってたっていうのが
やっぱり民主党の不幸でしたね
それで例えば安部さんが立って 一応自民党で頑張って
自民党の結党の精神ってのは 憲法改正ですからねー
やっぱり ちょっと時代が違うんですよ
それで ところがモリカケ問題とか
桜とかで足をすくわれて
そして結局在任中 憲法改正が
できなかったということになったわけですね
まぁそれで野党側もね現在は もう
野党はどういう政策持ってるのと
対中国政策 日本の経済発展に
どういう政策持ってるのってわからないんですよ
それは何でわからないかですね
野党第一党の党首が 今度の選挙で変わりましたけど
この自民党が公約を全く果たせなかった時に
野党が伸びなかったっていうのは
正に何回も繰り返しますけども
古い皮衣には 新しい酒が注げないということなんですよ
もう 全然時代が違うわけですね
高度成長も終わって 平均寿命が長くなって
女性が 家事労働から解放されて
それから 多様化が求められているわけですよ
その中で 到底ですね
戦後の高度成長の時代に功績のあった
やっぱり功績があるとね
それなりに業界との癒着もあるんですよ
それはね 今までの付き合いっていうのは人間ありますから
突然 自由民主党にですね 業界との癒着をやめてくれっても
それは無理なんですよね
やっぱりそこは新しい袋がいるんです
それがちらほらと 維新とかですね
希望の党とかいう形で 芽を出したんですが
やはり準備不足とか 色んなことがありましたね
そういう点ではやっぱり
二三年かけて政党の基盤を作ってという
そして方向性としては何かつったら
世界的な今の 大きな危機ですよ
それは民主主義の崩壊ですね
もう既にアメリカは 金持ちの社会になりました
それからトランプ大統領の選挙で見られるように
勝てば官軍というアメリカの言わば悪い
道徳のない社会になりつつあります
極端な思想を掲げる政治団体も多くなる
一方中国は それは共産党だから決断は早いですよ
しかしどう見ても
国際社会の倫理を守ったり ルールを守ったり
それから国内でも
民主主義とは ちょっと言えないんですよね
それからチベットとか ウィグルとかいうのを
占領したままになっているという点もですね
やはり ちょっとどうかなーと思うわけですね
まぁ少なくとも
世界の各国から尊敬を集めるような国ではない
っていうことはどういうことか
現在では やはり一番大切なのは民主主義
みんなが政治に参加する
その下地はできてるわけですね
多様化の時代になり ITが発達し
情報が非常に流通できるようになった
まぁあのー 今 自民党の岸田首相がですね
IT革命をやろうとしてますから
ちょうど それが軌道に乗った頃にですね
政党が全部変わって
新しい政党で日本がやれるようになったら
それは日本はね 大きく発展するでしょうね
日本の国民の 平均レベルって凄く高いんですよ
戦争が終わった後 アメリカの進駐軍がですね
日本に来て 靴磨きをしている人がですね
お客さんのいない時に
難しい新聞を読んでるのにびっくりしたんです
アメリカはそういう社会じゃないんですよ 階級制ですからね
私なんかも タクシーに乗りますとね
タクシーの運転手が 先生今日は国会討論を聞いてましたが
国会っていうのはあれー
優秀な議員さんっているんですかね
なんていう質問が出るわけですよ
これはね アメリカ
ヨーロッパには全くそういう国はありません
もちろん アジアありません 日本が世界で唯一ですよ
ですから 日本こそが
民主主義には一番適しているんですよ
だって国民一人一人が 考えられる
国民を持っているわけですからね まとまりもいいし
だからそれに応じた 新しい民主主義ですね
全員が国民全員 全員つったって
全員やらなくて良いんですが 多くがですね
政治に夢を持ち 自分の政策を語り
そして政治を進めていくという社会
この社会を作ることが いよいよ出来るようになった
それこそ新しい酒を注ぐ 新しい皮衣であると
そういうことであります
四五回に渡ってですね
時代の流れと求められる政党ということの
基礎的な話をさせていただきました

2022年1月15日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦

2022/01/21

基本的な人生設計(2)仕事と自分の人生 (武田邦彦)





本日の収穫(3565文字) 

基本的な人生設計も二番に入りまして
中心的なところに踏み込んでまいりましたが
仕事と自分の人生 これについては
まぁ日本はですね 世界でも
現在はもう混乱の最中にあるんですね
何で混乱の最中にあるかって言うと
仕事というものの考え方がですね
日本とヨーロッパと全く違ってたわけですが
その日本の仕事に対する考え方を そのままにしながら
何の議論もせずに 官僚の成績とか
東大の先生が ヨーロッパに行った時の手土産とか
こういうようなことが原因でですね
日本の仕事が大きく手直しされてきました
その手直しされるごとにですね
我々は仕事に対する もうわけがわからなくなっちゃって
現在は仕事について 物凄く悩んでる人が多いんですね
従って ここではですね
まず仕事というものは どういう風に
自分の人生とのかかわりで決めるものかと
いうことから どうしても入らざるを得ないわけですね
仕事は二つあります まずヨーロッパ的な考え方ですね
これはですね ヨーロッパは国がですね
支配層の人達 五パーセントの支配層の人達と
九十パーセントの支配層に働かされる
非支配層の人達に分かれてるんですね
これはもう ギリシャからの伝統であってですね
おいそれと変わるもんじゃないです
従って 例えばイギリスを見てもですね
現在でも貴族制度ってのは残っておりまして
公爵伯爵 そういうのがいっぱいありまして
広大な敷地を持ってるわけですね
こういった その勿論その考え方っていうのは
日本では考えられませんが
イギリスでも 現在残ってると
いうことからわかる様にですね
それからもう アメリカではそれを真似てますから
上位 一パーセントの人が
国民の財産の三十七パーセントを
持ってるっていう様なことあるんですね
つまり わずか五パーセントの人が
残りの九十パーセントの人を
奴隷のようにじゃないんですけど
思うように働かせて
自分達はほとんどその 上前をはねるということが
社会体制なんですよ これは中国でもそうで
中国共産党は大体五パーセントですね 人口の
それが九十パーセントの国民を支配して
働かせるということなんですね
このあの五パーセント 五と九十という構造がですね
何をもたらすかっていうのは
仕事はできるだけしないようにする
つまり支配階層に入る 自分が支配階層に入って
毎日八時に出勤して五時まで働くなんて
そういう馬鹿らしいこと
これは そういう仕事が馬鹿らしいんですけどね
馬鹿らしいことはしないで済む 人生を送りたい
そうすると 色んな考え方が変わってきますね
例えばアメリカ人の 一番多い理想的な人生っていうのは
四十五歳までに働いて 十分な貯金をためて
その貯金で四十五歳で引退して
遊んで暮らすっていうんですね
日本はもちろん 全然違いますよ
元気な間は できるだけ年取っても
仕事をしたいということですから 全然違うんですね
この違いはやっぱり 五パーセントと九十パーセント
つまり自分は 九十パーセントに
入っちゃいけないっていう意識が強いんですね
それで結構 嘘もつくんです
もう一つは キリスト教の影響ですね
キリスト教っていうのは
ユダヤ教っていってもいいんですけど
キリスト教ユダヤ教イスラム教 みんな一緒ですけれども
どういう考え方かつったら
原罪という考え方があってですね
人間には原罪 つまりもう存在することが元々罪である
だからそれを 贖わなきゃいけない
そのために仕事という苦役をするんだ
仕事は苦役である 苦しいことである
だから原罪を背負っている人間は
その贖いとして 仕事しなきゃいけない
これからまた 色んな派生がありますね
原罪があるから 施しものをしなきゃいけないとか
かわいそうな人を 助けなきゃいけないとか
一部いいこともあるんですが
原罪意識 つまりヨーロッパの概念は
仕事はしない方がいい
どうしても仕事をしなきゃいけないのは
人間の原罪のためだと こういう考え方なんですね
これはヨーロッパが 個人主義だからなんです
ヨーロッパは初めから個人主義じゃないんですよ
バートランド・ラッセルが言ったように
イエス様までは 個人主義はなかったけど
その後 あまりに偉いイエス様が出てきたので
その後 変わったっていう考え方もあるんですね
これに対して 日本はですね
全然違うんです 百八十度違うんですね
日本はですね 絡合 私の言う絡合なんですが
集団なんですね ですから
自分が生きているためには
ご飯も食べる 味噌汁も飲む 魚も食べる
そのためには農業の人 味噌職人の人 魚を捕ってくる人
家にも住む 大工さんがいる 道路も必要だ
道路工事さんがいる
全て自分の人生を
支えてくれてる人はもう山ほどいる
それに対して まず自分は自分も仕事をして
その人たちの恩に報いて
その後が 自分の人生だっていう考えなんですよ
ですから 日本人はですね
仕事というのがですね 概念が二つあるんですね
一つが恩返しのための仕事
これはできるだけ 苦しいのがいいっていう考え方ですよ
人がみんな苦しんでる 例えば
お百姓さんは今はそんなことないんですが 昔はですね
暑い最中 夏の暑い最中でも草取りをしなきゃならない
魚を捕る人もですね
時化の時に 命の危険を冒して魚を捕っている
他の人もみんなそうですね
家をつくる人もですね 寒い時に 寒い冬の時に
家をつくるっていうこともあるんですね
だからその苦しみも 自分も共有しようという仕事と
それから自分の人生で
こういう仕事をやって世の中に貢献したいとか
こういう仕事は 自分の性に合ってるから
楽しいという仕事と二つあるんですよ
だけどヨーロッパ流の原罪 仕事は元々駄目なもんだから
できるだけやらない方がいいということは ないんです
ですから 日本の場合ですね
自分の仕事の人生における
仕事の役割は二つあって というか
時間の配分っていうのは
二つあるっていうか四つあるんですかね
一つは恩返しとしての仕事の時間
これは大体 九時から一時二時までと言われてるんですかね
九時から二時まで
だから九 十 十一 十二 一時間休んでいいんですけど
四時間 一日四時間は
恩返しのために全員がやんなきゃいけない
やんなきゃいけないっていうか
やりたい気持ちになるっていうんですね
日本人は やりたい気持ちになるんですよ
本当にね 日本人ってのは大したもんでね
私がよく言うんですけど
東南アジアに出向した
日本のサラリーマンの奥さんっていうのは
ついつい トイレ掃除もしちゃうんですよ
ところが 東南アジアに来ますと
メイドを雇いますからね
メイドの仕事がなくなっちゃうんですよ
それはそれでいいんです
日本流のやり方の生き方なんですからね
そういうことなんですよ
だから四時間はつらい仕事をする
残りの四時間は もし仕事をするとしたら
自分の人生をより高度にするため 楽しむための仕事をする
だから仕事が生きがいなんて言う人はですね
その第二番目の仕事のことを言ってるんで
第一番目の仕事は やっぱり仕事なんですよ
それから三番目が自分の遊びです 自分が楽しむ遊び
それから四番目が 自分が家庭とか友人とか
近くの人の手助けをする仕事ですね
仕事っていうか人生ですね 時間ですね
子供と遊ぶとかですね
それから 奥さんのちょっと手伝いをするとか
そういった事ですね
だから 日本人の一日というのは
恩返しの 仕事自分のやりがいの仕事
自分の遊びの時間
それから家族友人との時間という
四つに分かれてるんですよ
だから全然違うんです ですからその上でですね
実は日本には 集団的な仕事の習慣だとか
それから年功序列だとか
そういった いろんな社会システムが
それに応じてあったんですね ところがですね
もうそういうことの検討もなく 議論もなく
説明もなく みんなで話し合うこともなく
次から次と なんか新しい なんか
本当に厚生労働省とかそういう人たちの 本当思い付きとか
それから自分の出世のための 仕事作りとかでですね
臨時雇いがいいとかですね ニートだとかですね
もうそんなものが 色々出てきましてね
全然 後に哲学も何もないんですよ
それで自分は やりがいのある仕事を探せないとかですね
それから小学校ぐらいから
君の取り柄はどうだ なんて聞かれてですね
いや大学で随分悩んでる人いるんですよ かわいそうに
先生 僕は取り柄がない人間なんで
いや 取り柄って何で必要なのって聞くと
いやなんか取り柄が必要だって
小学校の時に習ったんですけど
ってもうそんな感じになっちゃうんですね
ここでまず言うべきことは 仕事には二種類ある
恩返しの仕事
苦しくても苦しい方が良い 恩返しの仕事
それから自分の生きがいとしての仕事
この二つが仕事としてあるということを
はっきりと認識していただいて
ヨーロッパでいうような稼げばいいとか
九十パーセントのね 
ヨーロッパの九十パーセントの被支配者の人は
とにかく 五パーセントの支配者に貢ぐために
仕事をしなきゃいけないんですよ
それからキリスト教を非常に信じてる 敬虔な信者はですね
原罪を償うために 仕事しなきゃいけない
だから全然日本と違うんで
そこをまずよーく押さえていただきたい
これは ものすごく時間の掛かることなので
そこのとこが一番大切だと思います

2022年1月19日 (ヒバリクラブ)

#武田邦彦

米ロのどちらを信じるか (武田邦彦先生)

本日の収穫(1181文字) では続いては 視聴者の方からの質問ということです 米ロのどちらを信じるかということです 前回はロシアとウクライナについてのご解説 とても勉強になりました 今回はロシアに若干の利があると言いますが 日本もロシアに多少恩を売っておく方が 良いのかもというの...