2022/03/20

【炉端の話】テレビは選んで毎日を楽しく!! (武田邦彦先生)



本日の収穫(3459文字) 

先回ですね 毎日を楽しく過ごすための
色々な研究が行われていると
いうことをお話いたしました
ギブソンなんか古い考えなんですが
それでも素晴らしいんですが
最近では慶応大学の前野先生なんかも
盛んに意識の研究をされております
心理学的にですね
どういう生活がいいかっていうことは
随分心理学の方でも研究されておりますが
私がよく接するのは科学の方ですね
人の心とか人の意識 人の楽しさとは
どういうとこから得られるかと
まあいう研究が随分多いわけですね
以前に紹介しましたが
家の中がごちゃごちゃしてると
風邪を引いたり
癌になったりっていうばかりじゃなくて
気分が悪くなるんですね
これは医学の方で進歩しておりまして
住宅デザインなんかでもそうなんですが
廊下に段ボールが置いてあると
風邪を引くとかですね
それから寝室に昼間の服をかけておくと
ちょっとこう気分が乱れるとか
斜め天井の部屋で寝てると
癌になりやすいとかそういうのもあるし
それから今の食堂の机の上が雑然としてると
ご飯が美味しくないとかですね
そういうのがあるんですけども
それよりかもっと大きくはですね
人間は意識っていうのは
受動的なんですよね
こう受動的っていうのは こう周りから受け取って
自分の気分が決まるんですよ
多くの人はですね 自分の気分っていうのは
自分で決めてると思ってるんですけど
そうじゃないんですね
もちろん最終的には自分が決めるんですが
自分がこう落ち込んだり
あまり活発にならなかったり
楽しくなかったりするのは
周りからの影響が大きくて
基本的にはこう受け身なんですよね
これ男性でも女性でも受け身なんですよ
っていうことは
どういうことかっていうと
一番大きいのはテレビですよ
テレビのニュースなんか絶対見ちゃいけませんね
テレビのニュースはもう
暗いことばっかやってんですよ
ウクライナもそうですし
ウクライナもね それはこうなんていうか
学問的にっていうか
そういうことで注目しておくのはいいんですけど
なんたって地球の裏側ですからね
それほど自分たちの生活に
厳しく影響するってわけじゃないんですよ
それからトンガの沖の火山の爆発で
すごく恐れてる人がいるんですけども
あれもトンガですからね
ですからそれほどは火山っていうのは
常に爆発する危険性があるんで
それをそんなに心配する必要はないんですね
日本の二千年の長い歴史でも
火山の爆発で命を落としたっていう人は
この前の御嶽山
あれは気象庁がちょっと嘘ついたわけですね
御嶽山のその頂上にあった
地震計が壊れてるのを隠してたり
そういうことばっかするから
ああいうことになるんで
そうでもですね
すごく大きなあれは災害でしたけど
しかし登山してた
六十人ぐらいがお亡くなりになった
もちろん大きなことですけど
登山っていうのは大体危険なんですね
ですからその今度の流行病もそうですし
それからウクライナもそうですし
それから環境破壊なんか
ほとんど全部が嘘なわけですね
石油がなくなるのも噓
森林が枯れるのも噓
砂漠化も噓 もうもちろん地球温暖化は
私は日本は殆ど関係ないと思ってるんですが
そういうのをずーっと聞くとですね
自分の頭の中がね
陰気なデータ陰気な情報ばっかで
入っちゃうんですよ
今もう街に行ったらね
飲むところ これも規制されてるぐらい
飲むところぐらいしか
明るいところないんですよ
積極的に家の中も明るくしてものもよく片付けて
楽しいところしか行かないと まず
楽しいところしか行かないし
それから更にはですね
楽しい話しか聞かないと
準備だけしとけばいいんですよ
地震が来ても逃げられるように
地震が来てもやっとやっと逃げられるか
それともその時に命を落とすか
もう本当 運なんですよ
新幹線乗ったってね 箱根の山のところが
こう地滑りか地盤沈下かなんかしたら
それで命を落とすことだってあるんですよ
しかしそんなこと言ってたらね
人間ってのはやってられないですよ
だからとにかく美しい景色
整頓された家の中 楽しい話題ですよ
だから暗い話題はもう聞かない方がいいですね
私はそう思います
私はね 実はさんまさんのホンマでっかって
いうのを十二年ぐらいやってきたわけですね
最近は出る機会も
三回に一回ぐらいなんですが
昔は毎回毎回出てたんですね
それでその頃私 静岡県の掛川袋井かなんか
あそこら辺に用事がありましてね
新幹線降りて在来線に乗ったんですよ
そしたら在来線の私の座った向かい側に
お母さんと高校生の娘さんが
座っておりましてね
偶然に同じ駅で降りたんですよ
そしたら改札通ったところで
お母さんに呼び止められましてね
武田先生ですかって そうですと
私はさんまのホンマでっかを見てですね
毎日の疲れとか嫌なことをさっぱり忘れて
毎日寝ましたと ありがとうございました
こう言われましたね
僕はその時さんまさんが偉いと思ったんですよ
私なんかね それは学力という点では
さんまさんよりか上かもしれませんね
しかし世の中にあんまり
価値のあることができませんよ
例えば私なんか教えたらですね
みんな物理なんか
勉強するの嫌だしね 電気とか機械ですから
だけどさんまさんは
ずーっと人を笑わしてきたわけですよ
それもいい笑いでしたね 彼の
お笑いでしたって
今でも昨日もちょっとさんまさんと一緒に
出演してきたんですけど明るいですよ
頭もいい記憶力もいいしね
人柄もいいですよ それが伝わるんですね
ですから毎日疲れて憂鬱な気持ちで帰ってきた
疲れ果てて帰ってきたお母さんが娘と二人で
僕のテレビ さんまさんのテレビ見てですね
それで気持ちを取り直して
明るく寝れるっていうのは
本当に私もいいことしましたね そう思います
やっぱそれなんですよね
テレビのやっぱり大きな
昔はね テレビで以てニュースが見れる
だけど今はもう噓のニュースばっか
流れてますからね
ですからもう暗くなってしょうがないんですよ
ですからニュースは
テレビのニュースはほとんど見ないようにして
できればバラエティですね
さんまさんの番組でも見て
カラカラと笑ってですね
そして気分をあれするのは
テレビがいいんですよね
エンターテインメントはテレビはいいですよね
昔は歌謡曲なんかがテレビから流れてくるし
巨人大鵬卵焼きの時にはね
巨人戦とかやっぱり
お相撲なんかが熱中しましたね
あれはテレビの効果ですよ
だからオリンピックなんて
悲壮になっちゃってですね
それからまた
テレビのなんかアナウンサーがですね
やたらとその同情を買うような
こうオリンピックですよ
悔し涙に暮れましたとか
そんなことばっかやってますんでね
もっと明るくからっとスポーツなんだから
負ける時もあるし勝つ時もあるんで
負けたら負けたで あー負けちゃったと
昔旭化成のマラソン選手で
オリンピックの金メダル候補だった谷口選手がね
残念ながら途中で
靴が脱げちゃって 踏まれてね
相手に踏まれて靴が脱げて
そのために八位になった時にね
靴が脱げちゃったんで言ったんですよ
あれは明るくて良かったですね
スポーツってそういうもんですよ
たかがマラソンされどマラソンなんですよ
マラソンに命をかけるのもいいけどやっぱり
されどマラソンと思ってなきゃいけないわけですよね
だから僕はお勧めするのは
テレビはさんまさんだけと
歌謡曲とか歌がね お好きな人は
今少し廃れてますけど
あとはもうネットでネットでもできるだけ
明るいやつ見た方がいいですね
もう暗い話はもういいと これだけね
もう地震にしても何にしても
地震なんかどうせ予知できないんですよ
地震守ることできるんですよ
自分を守ることはできるんですよ
地震がいつ来るかは分からないんですよ
だから家の中のね 高いところに
置いてある重たいやつを下ろして
家の中を簡素にして持つものも少なくして
それで気軽に
あー今日は良かったなーって寝ると
ものすごく運が悪くてなんかもう
千年に一度の地震が来たらしょうがないですね
これもう人間だからしょうがないですね
何しろこの最近の研究を生かしてね
僕の言いたいのは
意識というのは受動的に来るんだし
それから周りからの影響が非常に大きいわけですから
それにすごく注意をして楽しくやると
僕は今度参政党っていう政党からね
もしかすると立候補するかもしれないんですが
それはなぜ立候補するかって
大きな一つのあれはですね
この暗いね暗いことばっか
それで暗いんで人を脅して
税金を取ろうとしてるわけでしょう
みんなでなんかしなきゃいけない
そして税金を使う
飲食店は閉めなきゃいけない
お金はくれるよ
お金なんかくれたって
楽しい生活にはもう変えられないですね
もう是非そっちの道を僕は歩きたい
皆さんも是非ですね
参政党を応援するかどうかは
その本人のあれなんですが
明るい日本を作っていきたいと思ってます

2022年3月14日

#武田邦彦 先生

2022/03/19

【炉端の話】人間の性質と心配性 (武田邦彦先生)



本日の収穫(3408文字) 

最近はすぐマスコミの批判になりますけれども
マスコミの人がそれほど
悪人ではないと思うんですが
勉強不足なのかそれとも心配性なのか
何かその心配の種みたいなものだけを
放送するっていう傾向があるんですね
ここ二年間なんかもそうでしたし
今までもそうなんですね
地震が来るとか環境が悪くなるとか
エネルギーがなくなるとかですね
そんなことばっか言ってるわけですけども
それは我々の生活は
やっぱり人生っていうか動物ですからね
確かに一割ぐらいは
そういうことを注意した方がいいと
台風も来ないわけじゃないし
それから円も暴落する
株価とかそういうのも
暴落する可能性もないじゃないんで
そこはある程度注意を喚起するっていうのは
意味があるでしょうけども
やっぱり大きな目標はですね
我々が楽しく生活するっていうことですね
それで最近我々が楽しく生活するには
どうしたらいいかっていうことの
基礎的な研究は随分進んでおりましてね
例えば慶応大学の前野先生とか
前野先生って確かおっしゃいましたけどね
割合若い先生ですけど
それから ちょっと前には
京都大学の久保田先生とかですね
人間の意識っていうのはどういう風に
できるんだっていう様なご研究をされておられて
それをお聞きすると大変に立派な研究だと
かなり前になりますが 朝鮮戦争の時には
アメリカ人のギブソンっていう人がですね
そういう研究をしてましたし
日本では佐々木先生これ東大だったかな
多くの先生がおられて
これはあの心理学というよりか
心理学的なものではあるんですけども
どっちかっていったらサイエンス
科学の分野で人間っていうのは
どうしたら楽しく生活していけるのかと
言ってみればそういうことですね
それぞれは意識の問題とか
情報伝達の問題とか
そういう科学的な衣はかぶってますけれども
その真なる目的っていうか先生方がそういうことを
目的にされてるかどうかは別なんですが
結果的にその目的としては
人間が楽しく生活する
楽しく生活するには
どうしたらいいかっていうのは
前野先生とか久保田先生とかですね
佐々木先生なんかの話を聞けばもう歴然としてて
それは自分の毎日の生活で
九割ぐらいは明るい話題
きれいな景色楽しい笑い声を
聞きながら生活することだと
それが中心になっててですね
わずか一割とか二割はそうは言ったって
あんまり浮かれちゃいけないよと
飲み過ぎちゃ
酒を飲み過ぎちゃいけないよと
たまにはきれいな景色のとこに
行くっていったって
毎日毎日行ってたら
収入がなくなっちゃうよとか
そういう風な極端なことはあるんですが
大きくはですね
今は非常にひどいんで
九割明るいこと一割心配事
っていう比率にしなきゃいけないのが
それがほとんど反対ですよ
九割心配事 一割楽しいこと
一割もない人がいるんですよ
この九割一割っていうのが平均だとしますとね
世の中には悲観的な人もいます
心配性の人もいますので
平均的に九一暗いのが九明るいのが一っていったら
暗いの十で真っ暗っていう人も
できちゃうんですよね
だからつとめて嘘はいけませんよ
嘘はいけませんが
本当のことを言うと
いうようなことでですね
それで我々もこれから九割は明るいこと
一割だけ心配事も
そういうこともあろうかなと
本当言えばね
本当もう少し飲み込んで言えば
人間は色んなことがあるんだから
残念ながら不幸に恵まれたら
その時はその時に諦めると
私は 昨日は晴れ今日も朝
という標語を使うんです
それはなぜかと言うと 人間の人生って
それほど楽しいことばかりじゃないんですけど
今日になったら昨日は晴れだった
つまり昨日は良かったと思うことが
大切だというようなことなんですね
前野先生とか久保田先生
それからギブソンだとか
佐々木先生が言っておられることは何かって言うと
人間が楽しく過ごせるかどうか
というのはですね 受動的だ
つまり周りの状態で決まるって
いうことなんです 簡単に言えば
それをギブソンとか
佐々木先生はアフォーダンスといいですね
それから前野先生なんかは
意識の小人と言われているわけですが
それは総じて何を言ってるかっていうと
人間の意識というのは周りに左右されると
周りからの情報で左右される
その情報の入り方っていうのは色々科学的にも
難しいんですが それで左右する
つまり例えば毎日朝起きて
目の前に陽光燦燦たる
太平洋が広がって
だーって深呼吸する 潮風を浴びる
それできれいに掃除された家の中で
家族と笑いながら朝食をとる
そしてみんなでぱーっと元気に みんな元気で
仕事に行ったり遊びに行ったりして
そしてきれいなそこもきれいな景色で
気持ち悪いこともなく
心配事もなく流行病もほとんどなくなり
そういう素晴らしいね 所で生活し仕事をし
そして夕方また帰ってきたら
友達と一杯やったりバーベキューしたりですね
星空を見て子供と
子供の教育も見てですね そしてやると
一生懸命自転車の後ろと前に子供乗せて
張り切ってるお母さんも
それはそれでいいんですけど
やはりその中に悲壮感があっちゃいけない
そして今はですね
何だか石油がなくなる原子力は危ない
地球が温暖化する酸性雨で森林が
どうのこうの昔は嘘ばっかでしたけど
ダイオキシンが毒物だとか
それからたばこを吸ったら肺がんになるとか
もう本当に嘘が山ほどあってですね
皆さん思い出していただいたらいいんですけど
その中で残ってるものってほとんどないんですよ
マスコミが騒いで我々が心配したもんで
もちろん持続性がないなんてのは噓ですしね
成長の限界なんていうのは
本の中にこれは正確ではないと書いてある
酸性雨で森林が荒廃するって
もう今は誰も言わない
砂漠が広がってるっていうのも
あれは周期的に広がったり
狭くなったりするっていうことだ
もうそういうことが山ほどあってですね
ダイオキシンはもちろんほとんど毒はない
男が女性化してるってのも違ってた
環境ホルモンも嘘だった
これは完全な嘘だったですね
石油がなくなるっていうのももちろん間違ってた
みんな間違ってるんですよ
それから地震が来るなんていうのも
今でも地震は来ますよ
だけど地震が予知できるなんていうのも嘘だ
嘘なので嘘を言ってるから
東北大震災みたいに二万人の方が亡くなる
あの時に我々はどこを注目してたかつったら
東海地震じゃないかなっていってたわけですね
地震が予知できないってことは
はっきり分かってる科学で
しかしそういうことを
もう継続的にやるわけですね
ですからやっぱりそれから離れて
楽しい人生を送ると
そのためにこそ前野先生とか
まあギブソンだとかっていうのは
頑張っておられるっていうか
そのために頑張っておられるんじゃなくて
多分先生方は知的興味もあり
家族としておやりになってるんだけど
我々はそれを利用してやらなきゃいけない
だから例えばテレビ報道にしてもですね
明るい話題が九割
心配しなきゃならないのが一割
そういう内容で報道しなきゃなんないって
法律で決めてもいいぐらいなんですよ
だってそれが法律で決めるのはおかしいけど
それがしかし日本人が楽しく生活する
一番重要なことですからね
だからこの際一切ですね 心配事をやめて
心配事はですね 備えておけばいいんですよ
例えば地震はですね
予知は絶対できないんで
地震が来るんじゃないか
来るんじゃないかって心配してないで
僕なんかはそうですね
十五年ぐらい前にそれを分かってですね
家の中の高いところにものを置いとかないと
それから家を建てる時には
少しもったいないけども
耐震性にあまり心配のない
地震が来ても全部潰れて 家族が
死んでしまうようなことのないような家に住む
もしくは地震が来たらどこの扉を開けて
外に逃げればいいと決めておくとか
そういうことは非常に役に立つわけですね
それは備えるっていうことですから
それからお金だったらば
いつも円が暴落したり
金が暴落したりすることありますからね
やっぱり財産は分散しておくと
分散さえしておけば
それ以上はどうにもならないんですよ
分散しとく以外にお金を心配しなくていい
という方法はないわけですね
もちろん健康にも多少の問題があるから
普段から少しずつでもいいから
貯金をしとくとかですね
それからあんまり贅沢なものを食べてると
癖になりますからね
これはフェヒナーの法則っていうんですけど
ですからやや貧しいもので
我慢ができるようにしておくとか
そういうことはしとけばいいんですから
しかし毎日の生活を明るく楽しく
美しいもの綺麗なもの楽しいもの
そういうものを見ながらやると
そういう風にすることによってですね
人生が ぱーっと明るくなると
私はそう思っています

2022年3月13日

#武田邦彦 先生

2022/03/18

【炉端の話】環境と世界の中の日本 (武田邦彦先生)



本日の収穫(3856文字) 

環境問題でなかなか厄介なものを
三つやりましてね
一つはお金持ちも環境に優しい人生が
送れるのかと 大臣は大丈夫かと
それから環境の嘘が多いんですよね
ものすごく多いんです
一体今皆さん日本に住んでおられますけども
今環境に悪いって一体何なんですかね
なんか地球温暖化という
幻みたいなものがマスコミで放送されて
これ幻じゃないと思ってもいいんですよ
いいんですけど
今まで騒いだものですね
石油はどうもなくならないし
森林が酸性化して
駄目になるっていうのもなんか噓みたいだし
それからダイオキシン騒ぎも嘘でしたし
環境ホルモンも嘘でした
男性の女性化も嘘でしたね
それでリサイクルもほぼ嘘と分かってる人と
分かってないって人といるんですけど嘘だと
今環境非常にいいですよね
すぐ直せるものっていうのがあるんですよ
例えばプラスチックごみの問題
なんかそうなんですけども
ごみを海に捨てちゃ駄目だっていう問題で
これは環境の問題じゃなくて
犯罪の問題だっていうことを
この前ご指摘しました
今日は世界と日本ですね
環境っていう問題はですね
やっぱり環境ですから地域によって違うんですよね
砂漠は雨が降った方がいいし
豪雨地帯はあんまり雨は
降らない方がいいとかですね
そういう風になりますので
当然大陸気候の国と
日本のように海洋性気候の国とは
やっぱり全然環境って違うんですね
だから守るべきことも異なるわけですよ
その典型的なのが地球温暖化ですね
私は地球は温暖化はせずに
寒冷化していくという風に思ってるんですが
だけど温暖化するっていう人もいますから
学者では寒冷化が七割ぐらいで
温暖化三割ぐらいでしょう
だけども世の中はメディアが支配しますから
九割ぐらいが温暖化すると思ってて
一割ぐらいのへそ曲がりが
温暖化しないと思ってるっていうこんな感じですね
事実はそうだと思うんですよ
ただ日本はですね 温暖化もしないし
温暖化ガスによる地球環境の汚染もできないんです
日本人はできないんですね
なぜできないかっていうことですが
世界の環境を守るのが
日本ができると思ってる人もいるし
環境問題は環境問題だから
地域差があるということも
認めてない人もいるんですね
それからもっと変なのが
例えば電気自動車なんかは
問題がエコなんて言ってますけど
電気自動車の何がエコなのかっていうことを
ほとんど誰も答えられないわけですね
だから僕 電気自動車に 
別に反対してるわけじゃないんですよ
だけどエコというにはね
やっぱり議論をちゃんとして
人に納得性のあるエコじゃなくちゃいけないって
いう風に私は思っております
それで温暖化ガスを人間が出しますとね
空気中の CO2濃度が上がる
それによって温室効果が出て
地球が温暖化するっていう風に説明されてますね
これは温暖化するという人も
異論がないところなんですね
日本人が今度日本列島で CO2 を出した時
どうなるかっていうことですね
これは環境問題っていうのが
もちろん環境ですから
場所によって違うことは
もうしょうがないわけですね
日本人がCO2出しますとね
例えば火力発電所で出たり
自動車走らせて出たりですね
それから煮炊きをして
バーベキューをして出したり
自分が存在するから
呼吸したら CO2 が出ますから
そういうのをやったらですね
それは上空に上がっていくんですね
それで上空に上がっていって 
CO2 は少し分子量が大きいので
あまり上空には行きにくいんですが
それでも基本的には上空にいくわけですよ
空気が混ざりますからね
そしてそれが偏西風に吹かれて
日本の空気ってのは一日ぐらいたちますと
大体太平洋上に出るんですね
太平洋上に出ますと一回雨に打たれますね
そうすると CO2 っていうのは
割合と水に溶けやすいので
雨で打たれて落ちたりそれから溶けて
雨粒に溶けて落ちるのが多いんですね
雨粒って非常に表面積が大きいので
結構溶けやすいんですよ
それで空から降ってくる時は
ほとんどそういうものを含んでいませんのでね
雨粒が降ると
それで汚いものも取れますけど
CO2 なんかも吸収していくんですね
CO2 吸収しましてそれで海に叩き込まれますね
そうすると CO2 っていうのは今は我々は
なんか悪者みたいなことを言ってますが
全生物の栄養は CO2 から取ってるわけですね
地球に生命が生まれたのは
CO2 が多かったからです
95パーセント空気の95パーセントが
CO2 でしたからね
それで水が豊富で太陽の光があるという
非常に好条件で
生命っていうのが生まれたわけですね
それ以来 生命は CO2 しか
食べ物がないんですよ
だから CO2 が海水に溶けますとね
日本の太平洋岸っていうのは
すぐ CO2 を食べる植物性プランクトンが
現れましてそれが食べてしまいますね CO2
植物性プランクトンを動物性プランクトンが食べ
食物連鎖っていうんですけど
その動物性たんぱく質を小魚が食べ
小魚を大きな魚が食べて
それを漁師が釣って人間が食べるっていう
そういう順番になるわけですね
海藻もそうですね 海藻が豊富になる
だから日本においては
日本人が CO2 を出して
地球が温暖化するってことはないんですね
ほぼない非常に稀になんか気候の関係で
それが影響することもありますが
非常に稀で係数を出せば
ヨーロッパ人が CO2 出したらそれを 1 とすると
日本は 0.05 とかそんな値になりますからね
だからよく世界全体の
国別の CO2 排出量ってありますけど
あれ実行排出量に
変えなきゃいけないんですよ
つまり地球温暖化に寄与する CO2 を出す国
それは環境によって違いますからね
どっかを1.0 にしてそれよりか地球に対流する国と
対流しない国があるわけですね
日本の場合はその海水の中の
植物性プランクトンが増え
動物性プランクトン増えますから
しいてはサンマとか鯛とかそういうのは
よく捕れるようになるっていうことですね
自然というのはよーく考えなきゃいけないわけで
例えば私がよく言ってるように黄砂ですね
中国から飛んでくる黄砂
あれは結構いいんですよ
あの黄砂はですね アルカリ成分としては
ナトリウムかカルシウムみたいなもので
酸性成分ってのは酸素なんですけれども
弱アルカリなんですね 大体が
そうしますとそれが あまりすぐには水に
溶けないような性質もあって凄くいいんですね
それが中国の奥地から
だーっとこう流れてきまして
地球全体は pHっていうのは
酸性度なんですけど
pH はあんまり変わらないんですけれども
局地的に人口が多かったり
人間が生産量が多かったりすると
酸性に偏りがちなんです
それで山奥はちょっと
アルカリに傾きがちなんですね
その中和をしなきゃいけない
だから日本が非常に米が穫れたり
森林がこう茂ったりするのは
周りの海から蒸発する水分とですね
それから中国の奥地から飛んでくる
春飛んでくるので非常にいいんですけど
春飛んでくる黄砂によって中和される
海もそうですね
ですからその意味では黄砂が降ってくる
飛んでくるとかですね
それから日本人が CO2
温暖化ガスを出すというのは
環境全体の立場から見れば
非常に強いプラス効果ではあるんですね
もちろん寒冷化しようと温暖化しようとですね
日本のような海洋性気候の時は
周りが水なんですね
水というのは空気に対して
単位重量当たりちょっと難しい言い方ですが
三千倍の熱を抱くことができるんですよ 海が
だから日本の場合は
周りが全部海ですからね
皆さんが海の周り 例えば沖縄ですね
現在なんか温暖化してると言われてて
名古屋とか東京では36度37度って
夏はなるんですけれども沖縄の
那覇は大体31度で逆転現象があるわけですね
この逆転現象っていうのは
主にはもちろんクーラーの責任?ですね
クーラーとか自動車とかそういう熱源が
東京とか名古屋が多いっていうことと
あと周りが海に囲まれてると
そういう熱源をおいてもですね
海は温度が変わらないんですね
ですから日本でも海岸線の人達っていうのは
ほとんど温暖化の影響を受けないわけですね
これに対して中国とかソ連とかですね
アメリカなんかはですね 大陸ですヨーロッパは
だから温暖化の影響を受けるんですね
ですから日本人が被害を受けないので
日本人は温暖化に協力しないって
言ってんじゃないんですよ
温暖化防止に協力しないって
言ってんじゃなくて
日本はCO2を出しても
太平洋の雨を止めないと
太平洋で雨が降らないようにすればですね
日本人が出した温暖化ガスも
少しは温暖化に
寄与してくれるっていうのも変ですが
温暖化にしちゃいけないっていう話ですので
だけど日本は海に囲まれてますから
黄砂の問題も
それから温暖化ガスの問題もですね
やはり日本というものを
考えなきゃいけないんですね
これ一回 僕
国立環境研の人と話したらですね
国立環境研はどうも日本人のために
研究してるんじゃないらしいんですよ
だからこう言われましたね
いやその環境問題っていうのは
世界の環境問題をやってるんだ
いや環境問題ってのは 元々地域なんですよ
水俣で起きた水銀だとか
四日市で起きた色んなね 喘息の問題だとか
そういう風にですね 局地的なんですね
それから全然違うんですよ
シベリアの環境問題とそれから
熱帯地方の環境問題とまた違うんですね
ですから環境問題を考える時は
やっぱり日本という特殊性っていうか
その地理を考えてはいけないんですよ
気候とかですね
これをやはり かなりやって
参政党もですね 政策を作るんであれば
環境政策っていうのは日本の環境政策
それから日本が世界に悪さをしている場合は
それも関係しなきゃいけないけど
悪さもできないもの
この温暖化ガスなんかできないんですよ
できないのに政治家が温暖化ガスって
いってるのは あれは天下りしたいとか
利権があるからという風に考えられます

2022年3月16日

#武田邦彦 先生

2022/03/17

【炉端の話】 環境と危機を煽るウソ (武田邦彦先生)




本日の収穫(4035文字) 

ちょうど今からそうですね
1970年の石油ショックが
一つのターニングポイントでしたから
そういう意味では今から
五十年とか六十年ぐらい前からですね
地球は環境が酷くなってるんだ
このままいくと行き詰まるんだという
話が出てきたわけですね
それでこの中には本当に
我々の環境を脅かすものと
それからただ危機を煽って
それでなんか儲けようというものと二種類
それからもう一つは人間の知恵がですね
そこまで行かないっていうか
学者がポンコツの学者が多くてですね
それで計算ができなかったので
間違えたっていうのとですね
色々種類がある
その三種類ですかね 本当に危ないもの
それから儲かるから嘘をついたもの
それから計算ができないから あほだから
間違ったものっていうのと三つありますね
計算ができなくて あほだから
間違ったものはリサイクルなんですよ
これはですね 当時リサイクルっていうのは
廃棄物の問題だと思われたんですね
これは二面ありますよね
確かに捨てたものを生かすという点では
廃棄物の問題でもあるけども
廃棄物が資源だということになると
資源工学の問題なんですね
それで廃棄物の学者っていうのは
失礼なんですけども
ほとんどエントロピーの計算とか
そういうのできないわけです
資源学者っていうのは大体できるんです
どうしてかっていいますと
元々資源学っていうのは
どういうものかっていうと
その資本家がある山をこう買いましてね
その山から資源を掘れるかどうかっていう
相談をする時に資源学者が出てったわけですね
山っていうのも
一つは廃棄物みたいなもんですよ
ただただただその山はですね
それでこのぐらいの品位でこういう風になってたら
これは資源として有効ですねとか
これは掘っても駄目ですよっていうわけですね
つまり廃棄物を資源として使う
リサイクルっていうのは
本当は資源学者の領域だったんですが
資源学者ですと大体十人に二人ぐらいは
エントロピーの計算できるんですね
ところが廃棄物っていうのは廃棄物が
社会に衛生上の問題を起こすといけない
それからもしくは汚いものがそこら辺に
散ってちゃいけないというので
主に衛生学的な視点なんですね
ですからリサイクルが出てきて社会は
例えば社会テレビとかマスコミですね
マスコミはこれ廃棄物の
問題だと思ったんですね
それで廃棄物の学者のとこに聞きに行く
すると学者だから知らないとも言えないので
それは一回捨てたものより
再利用すればいいですからね こう答えたと
これがやっぱり間違いのもとですね
それでエントロピー計算すると
これは当たり前のことなんですが
人間の活動っていうのは
周囲にエントロピーを増やしながら
自分は快適な生活をして
人生を送っていくっていうことが基本なんで
例えばペットボトルっていうのは
何でできたかっていうとこれ
水道の水を沸かしてお茶とかコーヒーを
作ればそれでいいんですよね
ペットボトルいらないんですね
職場に行ったら昔は女の人がいて
それでお茶を出してくれればいいんですよ
これは何を言ってるかっていうと
便利じゃない状態ではエントロピーの増大が
小さいっていうことなんですね
ところがペットボトルのように
非常に便利なもので
どこでもお茶が飲める どこでもコーヒーが
飲めるっていう風にするとですね
これはすごく
エントロピーが大きくなっちゃうですね
この場合は物質のエントロピーじゃなくて
分散のエントロピーとして
人間に利得を与えるんですね
しかしこの議論はね すごく難しいので
あの頃NHKがよくですね
なんか評論家のおばさん
みたいなの出してきてですね
このくずみたいなものを
こういう風に利用できますって
いやそれは嘘だっていうんですね
このアホで嘘っていうのがあります 一つはですね
それから儲かるから嘘って
これは凄く多いんですね
これは典型的には石油枯渇ですね
これは今でもまだ嘘をついてますけれども
これは1960年ぐらいから石油の値段を
一バレル二ドルから二十ドルに十倍にしたい
という計画が国際石油資本にありましてね
その頃セブンスターズって言います
今は六社ですかね
アメリカ・イギリスを中心とした
フランスもありますけれども
石油の国際資本これが暗躍してですね
国連を中心としてアメリカ・国連
ヨーロッパの学者に金をうんと配って
石油がなくなるなくなるっていう論文を
書かせたわけですよ
その研究が大体1968年から1972年に
公表されましてそれで大騒ぎになった
それでこれはですね 日本のテレビメディアは
その経緯を知っているはずなんですよ
っていうのは別にそれほど
隠れてやってたわけじゃなくて
まあまあ見える形でやってたわけですから
資金の流れを追ったりすればですね
それから有名なキャンベルっていう人の
石油がなくなるっていうようなグラフもですね
それは石油資本のグラフですからね 正に
ですからそういうことを
きちんと伝えれば良かったんですね
こういった類のものは山ほどあって
ダイオキシンがそうですね
ダイオキシンが毒物だっていうのは嘘ですけど
それから森林が酸性雨でやられるっての
覚えておられる方いますかね
これも嘘ですね
これは凄く森林関係にお金がいきました
それから砂漠が拡大するというのもありましてね
これも砂漠が拡大している
これは儲かるための嘘と
それからアホの嘘がダブルですね
要するに砂漠っていうのは増えたり減ったりしてて
現在は砂漠が増えるタイミングにあるんですね
あと何百年かたちますと
砂漠が減るタイミングになるんですけどね
砂漠がだいたい赤道からある程度
離れたところで起きるのは気流の関係なんですけど
この気流の地球全体のですね
気流の関係 これは
北半球と南半球に分かれてますので
気流の流れがですね
それによって赤道のちょっと北
それからちょっと南にですね
乾燥地帯が出てくるんですね
これは乾燥地帯が出てくることが正常であって
乾燥地帯が出てこないことが間違いなんですね
砂漠の拡大それから酸性雨
これはみんな嘘あれですね
言ってみれば計画的な嘘ですね
それから女の人がものすごく騒いだ
複合汚染 農薬の問題だとか
これは有吉佐和子ですから
これは知識がないのは当然で
文学者ですからね まぁ嘘だ
僕はよく本読んで 朝日新聞に連載されて
複合汚染という本を読んでみたら
いやいやこれね
科学の本じゃないなと思いましたね それから
それはね なんていうか文科系の人は
こう言うかもしれませんよ
武田先生は一つ一つのことは
科学的に嘘であるというかもしれないけれども
有吉佐和子が農薬は危険であるという
社会的印象を与えた功績は大きいって
こういう言い方するんですけどね
私はね 嘘をついて正しいことを指摘するっていう
方法もないじゃないですけど
あまりお勧めできない 正しい方法であれば
正しい内容で指摘するべきだと僕は思います
だから有吉佐和子は間違った科学的事実で
社会に良い貢献をしたから正しいんだってやつは
ちょっと僕はいただけないんですよね
それから一番ひどかったのがあれですね
環境を悪くする環境ホルモン
これは環境ホルモンっていう名前はもちろん
聞屋さんっていうか
マスコミが付けた名前でよくないんですね
こういうマスコミが危機を煽るために
名前を付けるって大体間違ってますからね
例えば爆弾低気圧とかですね
そういうやつですね
みんなこれ環境ホルモンとかですね
内分泌かく乱物質っていうのが
まあまあ学問的には正しいと思いますが
それでもこれはある女性が
幻想を抱いて本を書いた
その幻想がメディアの人の幻想に
あったっていうことですね
それから男性の女性化 この三つですね
その非常に間違っている
科学的には間違っている
ほとんど噓 本当ではないわけですね
だけどそういうことを警告した
価値があるなんて言われそうですが
それで一回あたりの講演料を
二千万円も取ってですね
それで表彰を随分受けたというようなことは
ちょっとどうかなと思いますね
じゃあ環境問題で本当だった
要するに環境が本当に
悪くなってたっていうのが
あるのかっていうとですね
極めて短期間に
ある地域で起こったものは大体正しいですね
例えば水俣病 日本ですと四日市喘息
それから産業上の環境破壊では
例えば油ですね
食用油における色々な問題とかですね
そういったのは確かなんですが
これは非常に短期間で
どちらかというとミスなんですよ
ミスでも少し大規模なんで分からなかったんで
ミスをしたということですので
これはミスを直せばいいわけですね
それから先頃人気になってるっていうか
プラスチックごみのあれ
これはですね わざとやって
危険を煽ってるってやつですね
こういうのもあるんですね
わざとプラスチックごみをですね
海に捨てるっていう行為自身がいけないんですよ
いけない行為をしたら悪いことが起こったって
これはね環境問題じゃないんですよ
毒を配ったらみんなが死んだってやつは
これ事件であって
犯罪であってですね
環境問題じゃないんですね
だからプラスチックごみを
ごみ箱に捨てずに 海洋に捨てたと
それで海がプラスチックごみで汚れた
だからレジ袋を有料化するっていうのはね
何が変かっていうとですね
犯罪を環境問題と処理するって
いうことが間違いなんですね
こういったものもありますね
これもそこには 裏にはですね
やはり利権とか
それから儲けというのが入ってるんですね
今問題になっている地球温暖化はですね
これは非常に難しい問題で
私は個人的には
地球は寒冷化すると思ってますが
温暖化するという考えも科学的にはあり得ます
ただ日本はですね
温暖化に関係ありません
これは海洋性気候であること
それから日本からCO2を出してもですね
偏西風にのって太平洋に行き
太平洋で一つの雨で落ちましてね
それで植物プランクトンが
増えるっていうことなので
日本人がCO2を出すというのは
環境にいい方向に行くんですね 生物の共存で
これは世界の状態と
日本の状態と違うということで
これはもう厳密に言えば嘘というか
やっぱり日本の環境庁とか政府はですね
世界全体における温暖化の問題と
日本人の温暖化の問題を分けて話すべきだ
これはもう一回ちょっと詳しくですね
お話をしたいと思っております

2022年3月11日

#武田邦彦 先生

2022/03/16

【炉端の話】 環境と人間の超えられない性癖 (武田邦彦先生)


本日の収穫(3349文字) 

今日は環境問題の最も難しい課題に
炉端で取り組もうと思っておりますが
実はですね 環境を守るっていうのは
何かっていうことですね
一番いいのは消費が少なくて
質素な生活をするっていうのが一番いいですね
江戸時代なんかはですね
やっぱり素晴らしい
いわば素晴らしい環境だったんですけど
環境の捉え方にもよりますけどね
今みたいに温暖化がどうだとか
スモッグがどうだとかいう問題は何もなかった
何もなかったのはどうしてかっていうと
自動車もない電車もない
クーラーもない石油製品もない
鉄鋼もないっていうことだったから
良かったんですね
人間は自然の中で生活してた
その代わり平均寿命は四十歳ぐらい
寒さに震えて老人は冬を越せないと
赤ちゃんも秋に産むと
冬が越せない赤ちゃんが多いと
本当に赤ちゃんの時に命を落とす
子どもも凄く多かったわけですね
だから一口に環境といっても
非常に難しいんですが
ちょっとこの話をここに置いてですね
一般的にいうように
例えば節約をした方がいいってよくいいますよね
例えば月給が三十万の人がいるとしますね
その人が一念発起して環境のために
自分は節約しようと思ったとしますよ
そしてタクシーに乗るのもやめ
できるだけ歩く方が健康にいいし
食べるものもあんまり贅沢なものを食べない
それからスイーツもですね
いつも食べるようなことはしないといって
慎ましい生活をしたとしますね
そうしまして三十万の給料を全部使うことなく
二十七万ぐらいで
三万円ぐらい節約できたとしますね
この三万円をどうするかっていうとですね
せっかくお給料が三十万もらったわけですから
二十七万で生活できるようになったわけですから
その三万を捨てたりね 他人にあげるって
いうのもちょっともったいないんで
銀行に預けるとしますね
そうすると銀行はその三万円を
貯金をしていただいたらですね
一番銀行の正しい 正しいっていうか
普通の活動はですね
それを中小企業の社長に貸すわけですね
借り手がいない時もありますけど
基本的には貸すわけです
そしたら中小企業の社長は
銀行から百万なら百万借りてですね
それで ご商売をされるわけです
原料を購入したり
事務所の経費に使って暖房したりですね
それから車で
配達したりっていう時に使うわけですね
そうするとですね
人間としては節約した人は三万円あまり使わずに
その三万円をその貯金してるわけですから
あたかも環境にいいように見えますね
ところがその三万円は
ドブに捨てなければですね
銀行を通じて中小企業の社長に貸すわけですよ
そうすると中小企業の社長は
その金がなければちょっとクーラー我慢したり
配達ができなかったりするんですけど
お金があればできますからね しますね
そうすると環境という点で言えばですね
環境の側から見れば
その三十万円の月給の使い手が変わった
使う人間が変わったっていうだけなんですね
例えばAさんが三十万の給料をもらって
節約して二十七万で生活しても
残りの三万円を銀行に預けちゃったら
それはBっていう社長が今度使いますから
使い手が変わるだけなんですよ
これは人間としてはね
節約になるんですけども
環境としてはむしろですね
その個人の人が三万円節約するよりか
その金を有効に
中小企業の社長さんが使った方が
ガソリンとか物質とか自動車とか
多く使うことになるんですね
ですから節約してもし三万円余ったら
それを捨てなきゃいけないんですよ
私が使わないって誰か使いますから
しかももっと悪いことは
その三万円がずっと貯まってね 一年に三十六万円
十年貯めて三百六十万になったとしますね
その人がちょうどその頃退職かなんかして
その金を下ろしますね
そうするとこれは銀行の社会的役割ですから
みんな正常な活動をしているんですね
そのサラリマンは三十万のお金を節約して三万ずつ
これで環境にもいいことしたと思ってた 生活した
今度は銀行から中小企業のおやじが
その金を借りて商売する
これもう全然いいんですね
銀行も正しいことしてるわけですよ
ところがその金はあくまでも
サラリーマンのAさんのお金なんで
それを下しますね
それでそこで使うわけです
結局はそのAさんが元々使えば
三十万しか使えないのに
三万円貯金することによって実質的には
三十万使われて後にその人が下ろすので
三万円を二回使うんですよ
これが銀行の役割ですから
社会における銀行の役割は
お金の回転を良くして
何回も使うっていうのが銀行の役割ですから
だから銀行が正常な活動をしたら
三十万で済むところ
三十三万消費するっていうことになるんですよ
誰も悪いことしてないんですね
サラリーマンも環境のために節約する
中小企業のおやじも
一生懸命みんなのために借金して仕事をする
銀行は本来の仕事を全うしてですね
お金の回転率を高めてやるということですから
みんなが正しいことをしてるんですが
結果としては
節約すればするほど環境に悪い社会を作るって
いうことになるんですね
これは私が四国でですね
ちょうど今から二十五年ぐらい前でしょうか
もう三十年にはならないですね
二十年ぐらい前ですね
環境の講演会があって
一人が節約派の先生でした
それから僕が浪費型の先生っていうことでですね
討論会をやったことがあるんですよ
四百名ぐらいも来ましたかね
あの頃はそういう真面目な集会で
言論の自由も十分にありましたんでね
今はもう政府が言ったことしか
言えないっていうことで
けんか腰みたいになっちゃうんですけれども
その頃はそういうことを冷静に議論するっていう
講演会があったんですね
それでずっと話をしている間に途中でですね
相手の先生 節約派の先生が
もう言えなくなっちゃったんですよ
僕にやられちゃって っていうのは
先生のやってることは節約みたいに見えますが
それは消費を増大してるんじゃないですかと
言われちゃってですね
それも真面目な先生でしたからね
真っ赤になっちゃって
もう話すことができなくなりました
このことと同じことが
もう一つ行われるのがですね
環境の政策を決める人 大臣ですね とか
高級官僚と我々庶民の関係なんですよ
小泉進次郎さんがですね
レジ袋の有料化をした時に
これはレジ袋の有料化がプラスチックの生産量を
減らすということにはならないけれども
国民の環境に関する意識を高めるために
有効だと言ったわけですね
その国民の意識を
高めるといった小泉進次郎さん
小泉進次郎さんだけが
悪いわけじゃないですけど
大体平均して大臣とかですね
高級官僚っていうのは
国民の平均所得四百六十万よりか
はるかに高い給料を持ってるわけですね
資産なんかも二億とか三億とかいわれる
資産を持っている場合が多いんですよ
それ当然なんですね
それが悪いってわけじゃないんですよ
一生懸命勉強し 一生懸命いい大学に入り
いいところに入り
また政治家になったりして上の方に行き
そしたらやっぱり自然と収入増えますからね
収入が四百六十万の人と四千六百万の人と
消費量はどのぐらい違うかって
普通に考えたら十倍違うんですよ
だから簡単にいうと小泉進次郎さんは
国民一人当たり使う平均値よりか
十倍使って生活してるにもかかわらず
これ推定ですけどね
恐らく着てるものも
いいものを着ておられるし
食事も結構いいところで
食事されてるんじゃないかと思うんですね
それから家は結構冷暖房なんかあって
車も軽自動車じゃないと思いますよ
っていうことは小泉進次郎さんは金持ちで
環境にいい生活してないんですよ
資源も節約してないし
それから色んなものをどんどん使ってるわけですね
それからもちろん
それだけごみも増えます
ごみも増える それから
っていうようになるんですよ
このね 私がここに
人間の超えられない性癖と書いたんですけど
これね 非常に難しいんですよ
だって小さいからお母さんに
勉強しなさいつって聞き分けよく勉強した
そしていい学校に入って
いい職業について しかも努力をした
そこで出世もし給料も上がった
何にも悪いことしてないですね
だけど給料が上がるっていうことは
どういうことかっていうと
例えば日本人の平均が四百六十万 年間ね
四百六十万に対して
四千六百万取ったからその人が
悪いことをしてると言えないんだけど
それは四百六十万取れば
四百六十万使えますからね
もちろん先程言ったように
その年に四百六十万使わなくても
結局は貯金して
ますますひどくなるわけですね
ではやっぱりみんなで協力して
環境を良くしようと思ったら
お金持ちの人 偉い人から
消費を減らさなきゃいけないんですよ
じゃあその人は文句言いますよ
いや俺はなんで一生懸命勉強し
お母さんに怒られて一生懸命勉強し
あんなに一生懸命
夜遅く帰って努力したのかと
それは金が欲しいからって
いうんじゃないんですけど そうなるんですね
私が実はね
環境を守ろうとか言わなくなったのは
それに気が付いた時からなんですよ
僕はね 別にお金儲けようと思って
やってんじゃないんですけど
生活は楽なんですよ
賃金も平均の日本人よりか
僕の方が高いんですよ 所得が
だったら自分でできないことを
他人に言うことはできないんですよ
これはもうできないですね 僕は
性格上もできません
だから私は環境を守ろうとか
プラスチックをどうしようとか
地球温暖化どうとか絶対言わないんです
それは地球温暖化もしないし
プラスチックも環境悪くしませんが
それ以上に
私は自分は豊かな生活をしてるのに
他人に環境が大事だなんていうことを
言うことはできません

2022年3月10日

#武田邦彦 先生

2022/03/15

【炉端の話】 ウクライナ:日本人の正義は外交に役立つか? (武田邦彦先生)



本日の収穫(3788文字) 

今日はウクライナの話なんですが
ウクライナのロシアがですね
ウクライナに侵攻したのが
いいか悪いかとかそういう話じゃなくて
何のために日本人はウクライナについて
関心を持っているのか
その関心っていうのは言ってみれば
あんまり役に立つ立たないで
物事を考えちゃいけないんですが
日本の役に立つ方向を向いてるのかって
いうようなお話なんですけれども
えーとですね 日本人っていうのは
正義感っていうのがあるんですね
それからもちろん正義もありますし
それから誠実っていうのもありますね
それから恩っていうのもありますね
こういったものはですね
日本人は人間に共通してると思ってるんですね
人間社会に共通してると思ってるんです
しかし例えば正義については
非常に素晴らしい言葉がありましてね
正義の道は地獄に通じるって
やつがあるんですね
国によって少し言い方違いますが
大体そういうことなんですね
なぜ正義の道が地獄に通じるのか
つまり正義というのは
何を正義と決めたかっていうことなんですね
神様がいればですね
神様にこのことは正義はどちらですかって聞いたら
神様が決めるでしょう
それから暫くたちますと
道徳とかいうのがありましたからね
偉人が孔子様が正義を決めるとか
そういうのもありました
しかし神様とそれからそういう孔子様とかですね
そういう人を除きますと
普通の人間が正義が
自分で決められるかってことですね
私なんか全く自信がありません
日本の正義はこうだっていうことは
ある程度言えますけどね
だけど日本でも
正義っていうのは随分違いますよ
例えば政治で言えばですね
自民党の正義と共産党の正義と違う
昔は自由民主党の正義と
日本社会党の正義っていうのは全然違いますからね
それからもちろん夫の正義と
妻の正義っていうのも違いますし
おやじの正義と息子の正義も違うわけですね
だから正義っていうのは
必ずしも同じじゃないわけですね
今度のウクライナで言えばもちろんロシア
特にプーチン大統領はですね
ロシアがウクライナに侵攻するのが
正義だと思ってるからやってるんですよ あれ
それからウクライナの方は
とにかくロシアなんかに占領されるなっていって
頑張るからこれが正義なんですね
それからヨーロッパの国は
ロシアがウクライナに侵攻するのを今のところ
一応表面上は正義ではないと言ってるわけですが
正義ではなければ別にNATOが
NATOをどんどんどんどん
ロシアの方に接近していったりですね
それからグルジア・ウクライナで
代表されるようなかつてのウクライナですね
十年ぐらい前のウクライナに代表されるように
アメリカの人たちが
ものすごくちょっかいを出しまして
グルジアとウクライナで紛争を起こしたわけですね
もし戦争がいけないなら そんなね
アメリカのちょうど地球の裏側まで行かないけど
裏側に近いところにある
ウクライナとかグルジアとか
そういうところでアメリカ人が暗躍してですね
国をかき回さなくていいわけですよ
国をかき回したのはアメリカだってことは
人物も特定されてますので確かなんですね
これディープステイトとか
闇の勢力とかじゃないんです
表に立ってますからね
ただ日本で報道されないっていうだけなんですね
ウクライナの今度の騒動は
一つはロシアのエネルギー利権ですね
特に原油と天然ガスの利権に対して
プーチン大統領が非常に強い
権限を持っているので
プーチンでも失脚させれば
かつてのエリチンみたいにですね
どんどんどんどん外国に有利にして
ロシアを裏切るという
そういう大統領が出てくれば
もうヨーロッパ・アメリカは大喜びですからね
それが一つあるし
それから最近もう世界が平和になってきまして
軍事産業の機械が 機械っていうか
武器が売れなくなってきましてね
これを売るためにはどうするかっていう問題が
アメリカの軍事産業もちろんありますが
あるわけですね
だから正義がどこにあるかっていうのは
言ってみれば知識によって違うわけですね
戦争はいけないっていうけど
戦争はいけないっていうのはね
ほとんど利用されちゃうんですよ
例えば日本がアメリカと戦争したと
戦争はいけないって言って
今でも思ってる人いるんですけれども
アメリカはですね
常にアメリカの戦争っていうのは
常にこう相手が仕掛けてくるまで
意地悪をするんですね
そして仕掛けてきたら
そこで潰すっていうですね
昔だったらアラモの砦
アラモの砦にわずか二百六十名かなんか
派遣してメキシコが八千人ですよ
それ元々あれメキシコのものなんです
それを二百六十人の突撃部隊で
アラモに砦を作って
そしてそれをメキシコ軍が全滅させたら
やったんじゃないかって言って
戦争を仕掛ける
アメリカとメキシコの戦争ですね
それからだから戦争したのは
メキシコだと 確かにその通り
それからスペインとアメリカの戦争ってのは
千九百年にあったんですが
これはアメリカの軍艦を
アメリカが爆破して沈没させて
それでアメリカの犠牲者が出ますね
スペインがやったんだっていって
スペインが宣戦布告しないで
戦争したんだって言ってスペインを叩く
これでフィリピンをとったわけですね
日本の時もそうでした
中国の鉄道利権をくれと日本に言って
日本に言ったんですよ
中国に言ったんじゃなくて
中国の鉄道利権をくれと日本に言ってですね
日本が嫌だと言ったんですよ
そしたら今度は石油と鉄を禁輸して
日本がもう生活できないようになるんですね
それで戦争に打って出ると
日本が戦争したってこう言うんですね
ベトナムもそうでした
トンキン湾事件で事件を起こして
それで事件を起こしたのはアメリカなんですよ
アメリカの駆逐艦をアメリカ軍が攻撃して
それで損害を与えそれが
ベトナムが攻撃したと言ってベトナムに攻め込むって
いつもこの手なんですね
アングロサクソンっていうのは
イギリスにしてもアメリカにしても
戦争を自分達で
スタートするってことないんですよ
戦争を相手にさせるんです
ただ相手がするまで追い詰めるっていうですね
窮鼠かえって猫を噛むという
状態までするんですよ
圧迫して圧迫して
ついに相手が戦争を仕掛けたら
お前らが戦争してきたからっていうやつやるんで
これは正義がどっちあるんですかね
これを純情な日本の人達は
報道の問題もあるんですけど
いつも引っかかるんです 引っかかって
結局日本もアメリカとの戦争に入って
三百十万人の日本人が死んじゃったんですね
それをこの
その後ずっと私が見ますとね
例えば満州国で私は学校ではね
満州国を日本が作ったら
リットン調査団っていうのが来て調査をして
そして日本が満州国から離れろという
報告書を書いたから
日本は国際連盟を脱退して孤立したって
書いてあったし先生もそう教えたんですよね
ところが私が
リットン報告書をもう一回見ますとね
リットン報告書に参加した国に
分け前をくれればいいって書いてあるんですよ
そりゃそうですよね
だってリットン調査団の構成員っていうのは
大体植民地にいる軍人なんですよ
だから自分たちが植民地にいるわけですから
日本の満州国っていうのは
植民地じゃありませんが準植民地ですね
だから自分たちが完全な植民地を持っていながら
日本は植民地を持っちゃいけないとは言えないんです
言えないけど
分け前はよこせと言ってるんですね
アメリカもそうですね
だからそういうアングロサクソンばかりじゃなくて
白人全体的にそうなんですが
だから日本の正義を唱えるということが
戦争の前にはもう何回も失敗して
日本が失敗してですね
日本人ってちょっとね
そういう点では傲慢なんですよ
自分が考える正義は正しいと思ってるんですよね
自分の考える正義が正しいんじゃないんですよ
アメリカ人にはアメリカ人の正義があり
ロシア人にはロシア人の正義があるんですね
アメリカ人は他国にちょっかいを出して
他国の政府を
転覆させたりしてもいいと思ってるんですよ
もう自分たちの得になりゃ
いいじゃないかって言ってるわけですね
それがアメリカの正義なんですよ
中南米なんていうのはですね
アメリカが山ほどそういう細工をして
中南米の人たちを苦しめたんですけど
それはアメリカの正義なんですよ
もちろん日本はアメリカ人のやることには
絶対に悪口言わないっていうのが日本人ですからね
どうして日本人が
そういう風になったのかよく分かんないけど
とにかくそうなんですよ
ですから日本の新聞も何も
必ずアメリカ人の味方しますからね
だから日本人は
分からないっていうだけなんですよ
だから今度のことでちょっと皆さんが
ウクライナをロシアが攻めるのは悪いんだ
プーチンは頭が狂ったんだなんて
言ってるわけですけども
本当ですかって言いたくなっちゃうんですね
それからパラリンピックまでロシア参加させないとか
ベラルーシ参加させないとか言ってますけど
オリンピックのこれは政治利用ですよ
政治というものはですね
政治とかそういうものはもう複雑ですからね
ただ戦争しちゃいけない
戦争しちゃいけないっていうと
力の強いものが
相手をぎりぎりまで追い込むんですよ
窮鼠かえって猫を噛むということでですね
ネズミも猫にいたぶられて
我慢できなくなったら攻撃にかかる
これはもう日本の戦争も同じなんです
ですから弱い方が戦争を仕掛ける時もあるし
強い方が戦争することもある
そういうことをよく考える必要があるなと
本当に最近思いますね
本当に日本人って
外交できるのかなって思ったりします
っていうのは自分が正しいことを
正しいと思っちゃうっていうのは
これはやっぱり外交には役立ちませんね

2022年3月9日

#武田邦彦 先生

米ロのどちらを信じるか (武田邦彦先生)

本日の収穫(1181文字) では続いては 視聴者の方からの質問ということです 米ロのどちらを信じるかということです 前回はロシアとウクライナについてのご解説 とても勉強になりました 今回はロシアに若干の利があると言いますが 日本もロシアに多少恩を売っておく方が 良いのかもというの...